ローマの隠れ家!?サン・ロレンツォ・イン・ダマソ聖堂
サン・ロレンツォ・イン・ダマソ聖堂に行ってきました!
ローマの有名観光スポット、ナヴォーナ広場から歩いて2-3分の所にある、サン・ロレンツォ・イン・ダマソ聖堂(サン・ロレンツォ・イン・ダマソ教会)。穴場中の穴場聖堂の魅力をたっぷりとご紹介します。
サン・ロレンツォ・イン・ダマソ聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ローマの超超穴場スポットに潜入出来る点。
- カンチェッレリア宮とセットで楽しめる点。
- ローマ市内中心部にあり、好アクセスである点。
「サン・ロレンツォ・イン・ダマソ聖堂(Basilica di San Lorenzo in Damaso/バジリカ・ディ・サン・ロレンツォ・イン・ダマソ)」はローマ市内中心部にある聖堂。ナヴォーナ広場からスグの所にある、カンチェッレリア宮(Palazzo della Cancelleria)の一部として組み込まれている為、一見、この地に聖堂があるとはわからない超超穴場スポットなんです。
サン・ロレンツォ・イン・ダマソ聖堂 押さえておくべき魅力とは?
わかりにくい!秘密の「正面口」
サン・ロレンツォ・イン・ダマソ聖堂は、カンチェレッリア宮(教皇庁の使用するお屋敷)の一施設として整えられ、現在も宮殿の内にあります。入口はごらんの通りただの扉。「入っていいものか…」と、心配になってしまいますが、扉が開いていれば入っても大丈夫ですよ!ピアッツァ・デッラ・カンチェレッリア(Piazza della Cancelleria)通りに面していて、入口上の聖堂名を記した看板が目印です。
入り口裏手の「ちょっと不気味なレリーフ」
入り口を抜けて館内へ…進む前に前室の壁にご注目!なんとも不気味なレリーフが飾られています。こちらはなんと、イタリアが誇る巨匠、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini)の作品(ローマ教皇ウルバヌス8世の家臣、アレッサンドロ・ヴァルトリーニの記念碑)。ナヴォーナ広場の「四大河の噴水」など、美しく優雅な雰囲気の彫刻を数多く残したベルニーニ。それらと比べるとだいぶ趣の異なる作風は必見です。
天蓋が美しい「中央祭壇」
中に入ると「さすがは教皇庁の聖堂!」といった、絢爛豪華な雰囲気。中央祭壇には美しい天蓋があり、その向こうにはフェデリコ・ツッカリ(Federico Zuccari)が描いた 大きな油絵(聖人と聖母の戴冠式)。足元には、この聖堂のシンボルである、第37代ローマ教皇ダマスス1世(Damaso I)の聖遺物(遺体)も安置されています。
礼拝堂に描かれた「最後の晩餐」
こちらは正面左手、入口付近にある最後の晩餐(Ultima cena)が飾られた礼拝堂。”最後の晩餐”といえば、ミラノにあるレオナルド・ダ・ヴィンチのものが有名ですが、同テーマの作品は多くの芸術家たちが挑んだもので、イタリアの教会・聖堂では、いたるところで最後の晩餐の絵画を見ることが出来ます。円卓を囲む、ヴィンチェンゾ・ベレッティーニ(Vincenzo Berrettini)の最後の晩餐。ユニークかつ、親しみやすい一枚を、是非ご覧ください。
12世紀の「聖母マリア」
こちらも礼拝堂(Cappella del Santissimo Sacramento/祝福された秘跡の礼拝堂)の中に飾られた初期キリスト教時代の貴重な作品。「執り成しの聖母(Madonna Haghiosoritissa)」がモチーフで、12世紀頃につくられました。人々を救う為、イエスさまの前で取り計らう(執り成す)聖母マリア。この時代特有の、硬直した表情や威厳ある雰囲気は必見です。
一緒に楽しめる「カンチェッレリア宮」
サン・ロレンツォ・イン・ダマソ聖堂は古くよりこの地にありましたが、カンチェッレリア宮設後は、オーナーである教皇庁の為の施設として、長らく機能していました。カンチェッレリア宮設は現在も現役の施設のため、館内に入ることは出来ませんが中庭迄なら見学することが出来ます。ルネサンス期を代表する芸術家、ドナト・ブラマンテ(Donato Bramante)の美しい中庭。どうぞお見逃しなく!
サン・ロレンツォ・イン・ダマソ聖堂 是非食べてほしい逸品
Osteria da Fortunata
聖堂裏手のペッレグリーノ通り(Via del Pellegrino)にある「オステリア・ダ・フォルトゥナータ」は、歩いて50メートルほどのところにあるので、是非覗いてみてください。ココの売りはもちもちパスタ&可愛らしい食器!。独特の丸フォントがあしらわれたお皿やコップは、写真に収めるだけでローマの思い出がまた一つ増えてゆきます。
サン・ロレンツォ・イン・ダマソ聖堂ワンポイントアドバイス
「第37代ローマ教皇ダマスス1世」
中央祭壇に遺体が安置されている第37代ローマ教皇ダマスス1世。366年からローマ教皇を務めた人物で、カンチェッレリア宮らの設立よりも1000年以上も前に生まれた人物です。ローマのラウレンティウス(サン・ロレンツォ)を祀るサン・ロレンツォ・イン・ダマソ聖堂。実は、380年頃にダママス1世が自宅につくった教会が起源とされており、ゆえに、聖堂の名前にも「ダマソ」の文字が含まれることになりました。
サン・ロレンツォ・イン・ダマソ聖堂での注意点
- 月~土は7時半から12時、16時半から19時半迄開いています。
- 日曜は8時半から13時、17時から20時迄開いています。
- カンチェッレリア宮の中には入れません。
カンチェッレリア宮の入口と聖堂の入口は異なる為、事前に地図や写真を使って通りの名前や外観を確認してから向かいましょう。日中長めのお昼休みがある点も、ご注意ください。
まとめ
サン・ロレンツォ・イン・ダマソ聖堂は知る人ぞ知る穴場スポット。私自身、友人のSNSを見て初めて「こんな場所にこんな大きな聖堂があるの!?」と驚き、足を運んだくらいです。ローマの誇る芸術家、ベルニーニのファンの方は必見!それ以外の方も、普段と違うローマ旅行をしたい時にもってこいのスポットです。是非足を運んでみてください。
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