ツウ好みの素敵な世界。ミラノ、ポルディ・ペッツォーリ美術館
ポルディ・ペッツォーリ美術館に行ってきました!
ポルディ・ペッツォーリ美術館はミラノの中でもちょこっと穴場の美術館。「定番スポット巡りに飽きた!」という方に是非行って欲しい、ツウ好みの素敵な世界へご案内します★
ポルディ・ペッツォーリ美術館とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ミラノの穴場美術館である点。
- 建物の美しさも同時に愛でることが出来る点。
- バラエティ豊かな美の傑作たちが集結している点。
「ポルディ・ペッツォーリ美術館(Museo Poldi Pezzoli/ムゼオ・ポルディ・ペッツォーリ)」は、ミラノ出身の貴族、ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリ(Gian Giacomo Poldi Pezzoli)のコレクションを中心に展示する美術館。バラエティ豊かな作品の数々に触れることが出来る点が特長です。建物自体も優雅な雰囲気満点!美術が好きな方だけでなく、いつもとちょっと違ったミラノ観光をしてみたい方にもオススメです。
ポルディ・ペッツォーリ美術館 押さえておくべき魅力とは?
「Ritratto di giovane dama」
まずは、なんといってもポルディ・ペッツォーリ美術館のシンボル、ピエロ・デル・ポッライオーロ(Piero del Pollaiolo)の「ある女性の肖像(Ritratto di giovane dama)」はハズせません。美しい横顔の肖像画は、この作品が描かれたルネサンス時代のトレンドのスタイル。中でも傑作と言われる本作は、近くでみると髪飾りやアクセサリー、洋服などがとても優雅かつ繊細に描かれていて、うっとりさせられます。
光注ぐ「ステンドグラス」
こちらはオーナーと親交のあったジュゼッペ・ベルティーニ(Giuseppe Bertini)が手掛けたステンドグラス。ジュゼッペ・ベルティーニは芸術家であったと同時に、ポルディ・ペッツォーリ美術館の初代館長でもあった人物です。作品名は「ダンテの勝利(Trionfo di Dante)」。1851年に制作されたもので、言わずもがな、持出不可とだけあって多くの人で賑わっていました。
優雅な「螺旋階段」
「これぞイタリア貴族のお屋敷!」と言わんばかりの贅を尽くした美しい螺旋階段(Scalone antico)。こちらもジュゼッペ・ベルティーニの作品で、人気スポットとなっております。バロック様式でつくられ階段は、柔らかな曲線がとっても優雅。地上階部分には可愛らしい金魚の泳ぐ大きな噴水も設置されており、中腹には美しい絵画や彫像も並んでいます。
現代風にアレンジされた「武器室」
地上階で階段以外に興味深いのものの1つが「武器室(Sala d’armi)」。古代の鎧や中近世の海外製の銃器まで、様々なものが展示された室内。ポルディ・ペッツォーリが熱狂的な武器コレクターだったことから実現したこの部屋は、第二次世界大戦の影響で大きなダメージを受けましたが、その後、装い新たに、アルナルド・ポモドーロ(Arnaldo Pomodoro/世界的に有名なイタリアの現代彫刻家です!)の手によって、カッコイイ空間へと生まれ変わりました。
ポルディ・ペッツォーリのお母さまの「彫像」
絵画、銃器…あらゆるものが展示されているポルディ・ペッツォーリ美術館。もちろん貴重な彫刻作品も、数多く展示されています。こちらは2階に飾られている、19世紀を代表する彫刻家、ロレンツォ・バルトリーニ(Lorenzo Bartolini)の代表作のひとつ作。ポルディ・ペッツォーリの母親がモデルの作品で、旦那様の死後、ご本人からの依頼を受けて制作し、国内外から高い評価を得ました。
ポルディ・ペッツォーリ美術館 是非食べてほしい逸品
T’a Milano
「タ・ミラノ」はミラノ発のチョコレートメーカー。路面店他、ドゥオーモ横にある百貨店、リナシェンテ(Rinascente)などでもゲットすることが出来るのでお土産にもぴったりです。美術館から500メートル程歩いた所にはビストロもあり、食事を楽しむコトも出来ますよ!最近では日本でも催事などで買えるようになりましたが、本家はチョコレート以外のアイテムもたくさん!是非覗いてみてください。
ポルディ・ペッツォーリ美術館ワンポイントアドバイス
「Case Museo Card」
「カーゼ・ムゼオ・カード」はいわば”ミラノ住宅美術館カード”。ポルディ・ペッツォーリ美術館他、ミラノにある4つの美術館(ヴィッラ・ネッキ、バガッティ・ヴァルセッキ美術館、ボスキ・ディ・ステファノ財団美術館)に1枚のカードでそれぞれ1回ずつ入ることが出来ます。有効期間は12か月。20ユーロで買うことが出来ますので、興味のある方は是非チェックしてみてください。
ポルディ・ペッツォーリ美術館での注意点
- 入場料は10ユーロです。
- 13時から14時迄お昼休みがあります。
- 火曜は休館日です。
美術館は火曜日はお休み。またその他の日も、日中お昼休みがあるためお気を付けください。入場料は10ユーロ。基本的にはチケットは事前購入不要(当日窓口購入で大丈夫)です。
まとめ
ポルディ・ペッツォーリ美術館はオーナーであるジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリのセンスがぎゅっと濃縮された美術館。ミラノでフィレンツェ等他都市の文化に触れたい方にもオススメです。館内は地上階と上階(日本でいう2階)から構成されていて、1時間もあれば主要作品を観て回れます。是非、いつもと違ったミラノ観光のひとつとして、足を運んでみて下さい。
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