ミラノの中心にドーナツ!?ロトンダ・デッラ・ベザーナ
ロトンダ・デッラ・ベザーナに行ってきました!
ミラノの「ロトンダ・デッラ・ベザーナ」は知る人ぞ知る、ミラノのお洒落&おもしろスポット(もちろん長く、豊かな歴史もあります)。ガイドブックではあまり紹介されない、ミラノの新しい一面を、皆さまにご紹介します。
ロトンダ・デッラ・ベザーナとは?絶対行くべき理由ベスト3
- レンガ造りのロトンダ(円形の建物)から放たれる美を堪能できる点。
- ミラノ中心部にあり観光しやすい点。
- ミラノの医療現場との深い繋がりについて学ぶことが出来る点。
「ロトンダ・デッラ・ベザーナ(Rotonda della Besana)」は”ベザーナ通りにある円形の建物(ロトンダ)”という意味のイタリア語。その名の通りドーナツのような形をしており、中心には白くて可愛らしい教会もあります。誰でも自由に散策できるので、平日でも人がいっぱい!まるで市内にある公共公園のように、多くの人が円の中に広がる芝生でのんびりしたひとときを過ごしています。
ロトンダ・デッラ・ベザーナ 押さえておくべき魅力とは?
通り沿いから見るロトンダ・デッラ・ベザーナ
エンリーコ・ベザーナ通り(Via Enrico Besana)を歩いていると突如現れる漫画の吹き出しのような、もこもことカーブを描く建物。これこそがまさに「ロトンダ・デッラ・ベザーナ(ベザーナ通りにある円形の建物)」です。過去には「Foppone(フォッポーネ/大きな穴)」とも呼ばれていたロトンダ・デッラ・ベザーナ。まずは不思議な円形を、外からたっぷりとご鑑賞ください。
内側からみたロトンダ・デッラ・ベザーナ
ロトンダ・デッラ・ベザーナの入口は、エンリーコ・ベザーナ通り、ヴィスコンティ・ヴェノスタ・エミリオ通り(Via Visconti Venosta Emilio)、 サン・バルナバ通り(Via San barnaba)の3つが交差する地点にあります。中に入ると目の前には真っ白な教会。そして、それを取り囲むように真っ白なアーケードが続きます。外側から見たレンガ造りの風景とガラリと変わる点に驚き!ベンチなどもたくさん設置されているので、座りながらゆっくりと違いを味わってみてください。
円の中央にある教会
ロトンダ・デッラ・ベザーナの中央に鎮座するのは「サン・ミケーレ・アイ・ヌオーヴィ・セポルクリ教会(Chiesa di San Michele ai Nuovi Sepolcri)」です。現在は博物館やバー、展示会場などに使用されている元教会。「ヌオーヴィ・セポルクリ」という言葉には”新しい墓群”という意味があり、この言葉がロトンダ・デッラ・ベザーナとのかつての関係を物語っています。(詳しくはこの後ご紹介します!)
ミラノ大学とロトンダ・デッラ・ベザーナとの繋がり
こちらはミラノ大学の外観です。ロトンダ・デッラ・ベザーナから歩いて10分ほどのところにあるミラノ大学の建物は、元々は病院として使用されていました。そして、ロトンダ・デッラ・ベザーナはその関連施設(お墓)として利用されていた為、現在でも中央に建つ教会の名前の中に”墓”の文字が入ってるのです。1792年にお墓としての役目を終え、今ではすっかりその面影はありませんが、時間があればミラノ大学(旧病院)とセットで訪問し、当時の情景に思いを馳せてみてください。
ミラノ大学の横にあるモニュメント
こちらはフランチェスコ・スフォルツァ通り沿い、ミラノ大学の真ん中あたりに残されたモニュメントです。実はこれ、「ポルタ・デッラ・メラヴィリア(Porta della Meraviglia)」と呼ばれる門(ポルタ)で、当時この門の前には橋が架かっていて、病院からの死者がその橋を渡って、ロトンダ・デッラ・ベザーナへと運ばれていました。ミラノ大学を見学される方は、この門のチェックもお忘れなく。
ロトンダ・デッラ・ベザーナ 是非食べてほしい逸品
Rotonda bistro
「ロトンダ・ビストロ」はサン・ミケーレ・アイ・ヌオーヴィ・セポルクリ教会(元教会)の中にあるカフェ・レストラン。春~秋の季節の良いころには、敷地内の芝生やベンチ、テラス席で、中でつくったお料理をゆっくり味わうことが出来ます。正直ちょっとお値段はお高め…なのですが、思い出に残ること間違いなし!カフェ利用も出来るので、小休憩の際に立ち寄るのもアリです。
ロトンダ・デッラ・ベザーナワンポイントアドバイス
「MUBA」
ロトンダ・デッラ・ベザーナの敷地内に入ろうとすると「MUBA」と書かれたのぼりを旗をいくつも目にすることと思います。MUBAは「MUseo dei BAmbini(子供博物館)」の略称。元教会の中に、子供向けの遊んで学べる学習施設が設けられており、地元の子供たちを中心に賑わっています。主に社会科見学等で使われる場所なので、観光の際に立ち寄るには少しハードルが高いかもしれませんが、気になる方は公式HPをチェックしてみてください。
ロトンダ・デッラ・ベザーナ観光での注意点
- 11月から3月は7時から20時迄開いています。
- 4月と10月は7時から21時迄開いています。
- 5月から9月は7時から22時迄開いています。
ロトンダ・デッラ・ベザーナは円形ゆえに、入口の場所が少々わかりにくいです。エンリーコ・ベザーナ通りの「MUBA」ののぼり旗がたくさん掲げられた外壁に大きな入口があるので、探す際の参考にされてみてください。
まとめ
ロトンダ・デッラ・ベザーナは18世紀にお墓として建てられた施設。それだけ聞くとなんだか暗い印象を受けてしまいますが、現在ではむしろ、ミラノの最先端の流行をどんどん取り入れた、旬なスポットとして賑わっています。芝生の手入れも行き届いており、ベンチも充実。敷地内にいると、まるで公園の中にいるようなのんびりとした気持ちになれます。是非立ち寄ってみてください。
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