広大な庭園が自慢!ベルガモ、モローニ宮殿
モローニ宮殿に行ってきました!
ミラノから電車で1時間ほどの所にある、北イタリアの街ベルガモ。旧市街にあたる高台の一角にある「モローニ宮殿」は、ケーブルカーの駅から歩いて3-4分のところにある、ベルガモきっての美しい宮殿です。
モローニ宮殿とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 絢爛豪華な宮殿と広大な庭園をセットで楽しめる点。
- 高台からの美しい景色を望める点。
- モローニ家の歴史の一端に触れることが出来る点。
ベルガモを代表する貴族、モローニ家が17世紀に整えた「モローニ宮殿(Palazzo Moroni/パラッツォ・モローニ)」。19世紀までかけて徐々に拡張していった、広大な庭園が見どころで、春~秋の季節の良い頃は、美しい花々や色付く木々を楽しむことが出来ます。館内に広がる絢爛豪華な貴族のお屋敷の世界も必見。博物館(Fondazione Museo del Palazzo Moroni)として一般開放されており、誰でも見学することが出来ます。
モローニ宮殿 押さえておくべき魅力とは?
目の前を走る石畳の坂道
モローニ宮殿はベルガモの高台の街(旧市街)への玄関口であるケーブルカー乗り場「チッタ・アルタ(Città Alta)」から、歩いて約3分のところにあります。駅から宮殿に向かってまっすぐに伸びる石畳の道「ポルタ・ディピンタ通り(Via Porta Dipinta)」は、異国情緒満点。宮殿入口すぐ手前では、このような可愛らしい13世紀の噴水がお出迎えしてくれます。
Cortile del Nettuno
入口を抜けると、まずは可愛らしい中庭が目の前に広がります。ここは「ネプチューンの中庭(コルティーレ・デル・ネットゥーノ)」。まさに中央にロレンツォ・レディ(Lorenzo Redi)が手掛けたネプチューン像が鎮座しており、その先の高台には約2ヘクタールもの、広大な庭園が広がっています。
Giardino
「庭園(ジャルディーノ)」は写真のように細かなパートに分かれています。最も左にあるのがモローニ宮殿。その横に17世紀に整えられた4つの庭園があり、さらに奥には、19世紀に整えられた菜園があります。前項でご紹介したネプチューンの噴水(写真⑭)からそのまま敷地内を自由に散策することが出来るので、是非、手前の17世紀の庭園だけでも足を運んでみてください。
Scalone d’onore
館内での見どころの一つが「名誉の大階段(スカローネ・ドノーレ)」です。要人たちがこの地にやってきた時、最初に通される重要な場所。天井には1652年から1653年にかけてジャン・ジャコモ・バルベッリ(Gian Giacomo Barbelli)が描いた8枚にわたる神話の世界(クピドとプシュケの物語)を描いたパネルが、華やかにフロア全体を彩ります。
広間を飾る名画たち
階段の先にある贅を尽くした広間や調度品は、いずれもモローニ家の栄華を感じるものばかり。中でも有名なのが有名画家、ジョヴァン・バッティスタ・モローニ(Giovan Battista Moroni) の作品群です。写真左にある「ピンクの騎士(Cavaliere in rosa/カヴァリエーレ・イン・ローザ)」は彼の代表作。時間がない方も是非これだけはお見逃しなく。
モローニ宮殿 是非食べてほしい逸品
Lardo
「ラルド」はベルガモのある北イタリア周辺でよく食べられる生ハムの1種。いわゆる「ラード」を意味するイタリア語で、背脂がたっぷり付いた豚のブロック肉に、塩やスパイスで味付けして熟成させた一品です。ピザなどに乗せて食べる場合もありますが、そのままワインと一緒にたしなんでも最高!是非レストランで見かけた際は、チェックしてみてください。
モローニ宮殿 ワンポイントアドバイス
「Fondo Ambiente Italiano」
Fondo Ambiente Italiano(フォンド・アンビエンテ・イタリアーノ,通称FAI)は「イタリア環境基金」のこと。1975年に設立されたNPO団体で、イタリア国内の芸術や景色などを保護する活動を行っています。イタリアの観光スポットを巡っていると、ちょくちょく「FAI」と書かれた看板を掲げる施設を目にすることがあるハズ。注目してみてください。
モローニ宮殿での注意点
- 木曜から日曜の10時から18時迄開いています。
- 入場料は5ユーロです。
- 最終入場時刻は17時(閉館1時間前)です。
館内は修復作業が行われている可能性あり。特に広間や庭園は細かな修復作業が断続的に続いているので、気になる方は事前にHPや現地で最新の見学可能エリアをご確認下さい。
まとめ
なお、モローニ宮殿では土日限定でガイドツアーも開催されています(イタリア語)。値段は10ユーロ。事前にHPから予約する必要がありますが、ご興味のある方は是非参加してみてください。ジョヴァンニ・バティスタ・モロニの作品に魅せられた方は、カッラーラ美術館(Accademia Carrara)見学もおすすめです。
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