ジェノヴァの彫刻が大集合。サン・タゴスティーノ博物館
サン・タゴスティーノ博物館に行ってきました!
ジェノヴァのサン・タゴスティーノ駅(S. Agostino)を出てスグのところにある「サン・タゴスティーノ教会」。教会の横にある修道院は、現在「サン・タゴスティーノ博物館」として一般公開されています。
サン・タゴスティーノ博物館とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ジェノヴァの彫刻作品が一堂に会している点。
- 近代的でかっこいい館内を楽しめる点。
- 駅からスグの好アクセスである点。
ジェノヴァの「サン・タゴスティーノ博物館(ムゼオ・ディ・サン・タゴスティーノ/Museo di Sant’Agostino)」は、元サン・タゴスティーノ教会の修道院部分を利用してつくられた博物館。ジェノヴァの地下鉄、サン・タゴスティーノ駅(S. Agostino)を出てすぐのところにあるので、初めてのジェノヴァ観光の方や、荒天時の観光スポットとしてもオススメです。ここでは、館内の見どころを5つ厳選してご紹介します。
サン・タゴスティーノ博物館 押さえておくべき魅力とは?
元教会を利用した博物館
サン・タゴスティーノ博物館は13世紀につくられた、サン・タゴスティーノ教会の中にあります。サン・タゴスティーノ教会は現在は教会としてのお役目を終えている為、入り口は教会横に設けられた階段(写真)から。中に入ると博物館(美しい修道院の回廊)が広がっております。サルザーノ広場通り(Piazza di Sarzano)にも入口があるのでそちらから入っても◎
ピエール・ピュジェの作品①
こちらは館内でひと際オーラを放っている「ピエール・ピュジェ(Pierre Puget)」の「ヘレネの誘拐 (Ratto di Elena)」です。ピエール・ピュジェはフランス出身の著名な彫刻家ですが、1661年から1668年までジェノヴァで仕事をしており、その間に残した数々の傑作が、サン・タゴスティーノ博物館に展示されています。
ピエール・ピュジェの作品②
こちらもピエール・ピュジェの作品で、ジェノヴァのカッレーガ家のお屋敷「カッレーガ宮殿(Palazzo Carrega)」の中の一族の礼拝堂用に制作された「カッレーガの聖母(Madonna Carrega)」です。弟子のクリストフ・ヴェリエ(Christophe Veyrier)との共作。2004年に宮殿から移設され、サン・タゴスティーノ博物館に飾られるようになりました。
シモーネ・ボッカネグラの墓碑
こちらはジェノヴァの偉人、シモーネ・ボッカネグラ(Simone Boccanegra)の墓碑で、サン・フランチェスコ・ディ・カステレット教会(Chiesa di San Francesco di Castelletto)から運び込まれました。シモーネ・ボッカネグラは13世紀にジェノヴァの初代総督になった人物。ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ「シモン・ボッカネグラ」の主人公のモデルとなった人物としても、有名です。
可愛らしいグリフォンの彫像
こちらもシモーネ・ボッカネグラの墓碑と同じ頃(1315年頃)につくられた貴重な彫刻作品。カンピョーネ・ディターリア出身の巨匠による「グリフォン(Grifo,鷲の上半身とライオンの下半身を持った伝説の生き物)」の像です。この時代ならではの、ちょっと愛らしくて丸みを帯びた雰囲気がなんとも言えない作品。ジェノヴァ郊外の公園、ヴィッラ・ドゥラッツォ・パッラヴィチーニ(Villa Durazzo Pallavicini)からやってきました。
サン・タゴスティーノ博物館 是非食べてほしい逸品
Cannelloni
「カンネローニ」は、日本で「カネロニ」などとも呼ばれている巨大マカロニ。乾麺の状態で売られているカンネローニの穴の中に、ミートソースやほうれん草のペースト、リコッタチーズなどを詰め込んで、トマトソースなどと絡めてオーブンで焼くレシピが定番です。出来上がりも味もラザニアに近いのですが、食感が異なる点が魅力。是非見かけたら召し上がってみてください。
サン・タゴスティーノ博物館ワンポイントアドバイス
「元教会を利用した博物館やイベントホール」
日本で神社やお寺を利用したイベントホールや博物館は、なかなかナイかもしれません…が、イタリアにはお役目を終えた教会の一部や全部を取り壊さずにイベントホールや博物館などにしている所が時々あります。有名な所だとナポリの「国立サン・マルティーノ美術館」など。施設の頭の部分に「Ex」と付いているものが「元」という意味なので、地図などでそれらを発見した時は、要チェックです。
サン・タゴスティーノ博物館観光での注意点
- 夏季は平日が9時から19時迄、土日が10時から19時半迄開いています。
- 冬季は9時から18時半迄、土日が9時半から18時半迄開いています。
- 月曜はお休みです。
博物館の入場料は5ユーロ。夏季はおおむね3月24日から10月4日迄、冬季は10月6日から3月23日迄となります(サマータイムを参考に設定されます。詳細はHPに掲載アリ)。
まとめ
サン・タゴスティーノ博物館は「リグーリア州の建築と彫刻の博物館(Museo di Architettura e Scultura Ligure)」の異名を持つほど、ジェノヴァの彫刻文化にとって、とても重要な施設。ジェノヴァ市内はもちろん、リグーリア州全体の中から選りすぐりの貴重な彫刻作品たちが集められ、大切に保管されています。普段あまり彫刻に触れる機会がない方も、是非ビビっとくるものがあればカメラに収めておきましょう。調べてみたら、超大作だった…なんてことも!
この記事へのコメントはありません。