あの有名人のお宅訪問!フィレンツェ、カーザ・ブオナローティ
カーザ・ブオナローティに行ってきました!
フィレンツェにある「カーザ・ブオナローティ」はあの超有名人の家(カーザ)なんです。一体どなたのお宅なのか⁉また、中にはどんな秘密が隠されているのか⁉見どころをご紹介します。
カーザ・ブオナローティとは?絶対行くべき理由ベスト3
- あの有名人ゆかりの地である点。
- あっと驚くお宝がたくさんある点。
- 比較的空いていることが多く、のんびり観光出来る点。
「カーザ・ブオナローティ(Casa Buonarroti)」は、直訳すると「ブオナローティの家」。…そう!ここはダビデ像の作者で有名な、ミケランジェロ・ブオナローティの家なんです。厳密には「ミケランジェロが所有していた家」の為、館内に彼の生活の面影はありませんが、彼の子孫たちが収集した貴重なミケランジェロコレクションを楽しむことが出来ます。
カーザ・ブオナローティ 押さえておくべき魅力とは?
Galleria
「ガレリア」はミケランジェロの子孫、ミケランジェロ・イル・ジョーヴァネ(Michelangelo il Giovane)が1612年から1637年にかけて、ミケランジェロの功績をたたえるべく整えた場所。ミケランジェロの没後70年以上経ってからつくられた場所ですが、当時フィレンツェで名を馳せていた芸術家たちが多数制作に携わったことで知られています。
Disegni di Michelangelo
「ミケランジェロのデッサンの間(ディゼンニ・ディ・ミケランジェロ)」は、ミケランジェロの貴重なデッサンが多数展示されています(写真は”クレオパトラ/Cleopatra”の肖像画)。完璧であるもの以外、世に残すことを拒んだミケランジェロ。亡くなる直前に作品の多くを燃やしてしまった為、これらデッサンは子孫たちが彼の死後、必死に収集した努力の結晶なのです。
Madonna della scala
「階段の聖母(マドンナ・デッラ・スカラ)」は、ミケランジェロが16歳の頃に手掛けた初期の貴重な作品。完成後、一度はメディチ家のコジモ1世に寄贈されたのですが、1616年にブオナローティ家の元へ返され、以後、一族が大切に保管してきました。スティアッチャート(Stiacciato)と呼ばれる超浅浮き彫りの彫刻技法を取り入れた作品。縦約55センチ×横約40センチの比較的大きな作品で、近くで見ると遠近法の巧みさが際立ちます。
Battaglia dei centauri
こちらもミケランジェロの初期の作品「ケンタウロスの戦い(バッタリア・デイ・チェンタウリ)」で、階段の聖母の完成後、制作に取り掛かったと言われています。時の権力者、ロレンツォ・デ・メディチ(Lorenzo de’ Medici)に捧げるべく制作されたもの。階段の聖母とはまた違った浮き彫りの技術や、躍動感あふれる構図が見どころです。
Stele funeraria
館内にはミケランジェロの作品以外のお宝も多数展示されています。こちらは紀元前6世紀頃につくられた墓碑(ステレ・フネラリア)。フィレンツェ近郊の街、フィエーゾレで発見され、ブオナローティ家が所有。一度はフィレンツェ考古学博物館に移設されましたが、1965年に返却され、再びカーザ・ブオナローティで展示されることとなりました。
カーザ・ブオナローティ是非食べてほしい逸品
Il Procopio
「イル・プロコピオ」は、カーザ・ブオナローティから歩いて3分ほどのところにあるジェラート専門店。フルーツ系、クリーム系、どちらのジェラートも絶品ですが、クリーム系のジェラートにはチョコチップやナッツなどがぎっしり詰め込まれているので食べ応えアリ。注文すると小さなコーンをジェラートのてっぺんに盛り付けてくれるので、写真映えもばっちりです。
カーザ・ブオナローティ ワンポイントアドバイス
「ミケランジェロの出生地とは」
人生の多くをフィレンツェで過ごしたミケランジェロ。実は出生地はフィレンツェ市内ではなく、アレッツォというフィレンツェから100キロほど東に行った街の中にあるカプレーゼという集落なんです。ミケランジェロはカプレーゼには数ヶ月しかいなかったのですが、1913年より彼にあやかり集落の名称は、なんとカプレーゼ・ミケランジェロ(Caprese Michelangelo)になったというのだから、驚き!
カーザ・ブオナローティでの注意点 押さえておくべき事項3選
- 毎日10時から16時半迄開いています。
- 入場料は8ユーロです。
- 元旦、復活祭、8月15日、クリスマスはお休みです。
チケット売り場は閉館時刻の30分前に閉まります。一年を通じてほとんどごった返すことはありませんが、もし気になるようなら公式HPにて、チケットの事前購入も可能です。
まとめ
なお、カーザ・ブオナローティはサンタ・クローチェ聖堂(Basilica di Santa Croce)から徒歩約3分。フィレンツェの陸の玄関口、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅からは、徒歩約20分強となります。駅からは距離がありますが、周辺には名だたる観光スポットが密集しているので、他の観光スポットとセットで訪れると効率的です!ぜひ足を運んでみてください。
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