ヴェネツィア本島の真ん中でのんびり!サン・トマ広場

ヴェネツィア本島の真ん中でのんびり!サン・トマ広場|イタリア観光ガイド

サン・トマ広場に行ってきました!

ヴェネツィア本島のほぼ真ん中にある「サン・トマ広場」。ヴェネツィアが誇る名だたる広場と比べると”超有名”というわけではないのですが、ヨーロッパの雰囲気に囲まれ、優雅な気持ちで過ごせるステキな場所なんです。

サン・トマ広場とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ヨーロッパらしい風景に出会える点。
  2. 観光客でごったがえすことが少ない点。
  3. 2つの歴史ある建物を一緒に楽しむことが出来る点。

「サン・トマ広場(Campo San Tomà /カンポ・サン・トマ)」は、地図でヴェネツィア本島を見た時に、ちょうど真ん中あたりに位置する場所です。”カンポ”とはイタリア語で広場(ピアッツァ)よりも、少しだけ小さな場所を指す言葉。こじんまりとしている分、そこに集う人たちのぬくもりが感じられ、味わい深い場所となっております。

サン・トマ広場 押さえておくべき魅力とは?

ヴェネツィア名物の”井戸”

広場の奥に立つ「サン・トマ教会(Chiesa di San Tomà)」からその名が付いた「サン・トマ広場」。決して大きな区画ではないものの、石畳やオープンカフェのテラス席が並ぶ様子が旅情を高めてくれます。写真は広場の真ん中にある古い井戸。ヴェネツィアらしいもののひとつで、その昔、飲み水の確保が難しかったヴェネツィアでは、この特殊な井戸のろ過システムを利用して雨水を貯めて使っていた為、その時の遺跡が今も広場の中に残っています。

Scoletta Dei Calegheriの外観

サン・トマ広場の東と西を彩る2つの大きな建物。こちらは西側にある「スコレッタ・デイ・カレギエリ」です。”カレギエリ”とはヴェネツィアの言葉で「靴職人,靴屋」という意味。そして、”スコレッタ(スクオーラとも言います)”は、平たく言うと同業種の組合団体のようなものを指す言葉で(ちなみに日本では”同信会”と訳されています)、ここはヴェネツィアの靴職人たちの集会場のような場所として機能してきました。

Scoletta Dei Calegheriの装飾たち

スコレッタ・デイ・カレギエリに近づいていくと、レンガづくりの外観のところどころに細やかな装飾が施されていることに気付きます。最も目立つ位置に設置されている彫像は「慈悲の聖母(Madonna della Misericordia)」。その下(扉の上,写真ご参照)には、アントニオ・リッツォ(Antonio Rizzo)による職人の守護聖人、聖アニアーノ(Aniano di Alessandria,アレクサンドリアのアニアーノ)の刻まれたレリーフが飾られています。

Chiesa di San Tomàの外観

こちらはスコレッタ・デイ・カレギエリのちょうど反対側(広場の東側)にある、サン・トマ教会(キエーザ・ディ・サン・トマ)。イエスさまの十二使徒のひとり、聖トマス(サン・トンマーゾ・アポストロ,現地の言葉で”サン・トマ”)に捧げられた教会で、屋根の頂点の部分にいるのが、聖トマスです(作:Francesco Cabianca/フランチェスコ・カビアンカ)。

Chiesa di San Tomàの現在

サン・トマ教会の中は現在見学不可(ちなみに、館内には有名画家、ヤコポ・グアラーナ(Jacopo Guarana)の描いた「聖トマスの殉教(Il Martirio di san Tommaso)があることで知られています)。ですので、時間がある方は、是非、教会の両側面をじっくりチェックしてみてください。左手の壁には聖母マリアのレリーフ、右手の壁には作曲家、Giovanni Priuli (ジョヴァンニ・プリウーリ)の美しい墓碑が飾られています。

サン・トマ広場 近くまで来たら是非食べてほしい逸品

Gelateria Il Doge

「ジェラテリア・イル・ドージェ」はサン・トマ広場から100メートルほど先にあるジェラートやさん。広場の中にもカフェ等の休憩スペースはありますが、もっと気軽に食べ歩きしたい方に、ジェラテリア・イル・ドージェはもってこい!カップジェラートを選ぶと、店名が入った可愛らしい容器に入れてもらえるので、広場で一緒に写真に収めてみて!あっという間に、ヴェネツィアらしい一枚を撮影することが出来ます。

サン・トマ広場ワンポイントアドバイス

「アントニオ・リッツォが刻んだもの」
スコレッタ・デイ・カレギエリの正面扉上にあしらわれたレリーフ。聖アニアーノと一緒に写っている人物(立っている方)は聖マルコです。レリーフは、聖マルコがアレクサンドリア(エジプト)郊外のラコティスという街に行った時、靴の修理を頼もうと職人を探していたところアニアーノと出会ったシーンを刻んだもの。その当時ケガをしていたアニアーノの傷を聖マルコがあっという間に治した奇跡のシーンがモチーフになっています。

サン・トマ広場での注意点

サン・トマ広場での注意点
  1. 荒天時は足元が滑りやすいのでご注意ください。
  2. 訪問は明るいうちに済ませましょう。
  3. 最寄りの船着き場は「San Tomà」です。

サン・トマ広場はそこまで治安が悪い場所ではありませんが、日本人はやはり欧米人と比べると珍しいので目立つ→スリやひったくりにターゲットにされやすいです。見学時、お手回り品には十分ご注意ください。

まとめ

サン・トマ広場は船着き場から徒歩約1分。周辺にはホテル、レストラン、そして有名な博物館や教会なども密集しています。初めてのヴェネツィア旅行の際は、どうしてもサン・マルコ広場方面(ヴェネツィア本島の南東方面)の観光が中心になってしまうかもしれませんが、中央エリアの散策も楽しいですよ!ぜひ、サン・トマ広場でのんびりしながら、周辺の散策を楽しんでみてください。

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