アンデルセンも愛したローマの憩いの場、トリトーネの噴水

アンデルセンも愛したローマの憩いの場、トリトーネの噴水| イタリア観光ガイド

トリトーネの噴水に行ってきました!

とにかく有名な噴水で溢れる都市、ローマ。その中で特に歴史上の人物たちがこぞって絶賛した噴水があります。それが「トリトーネの噴水」。その魅力とは!?詳しくご紹介します。

トリトーネの噴水とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 地下鉄駅からスグの観光スポットである点。
  2. スペイン広場等の観光スポットから徒歩圏内である点。
  3. 観光客がやや少ない、穴場スポットである点。

「トリトーネの噴水(Fontana del Tritone/フォンターナ・デル・トリトーネ)」は地下鉄「Barberini」駅からスグのところにある中世の噴水。有名観光名所、スペイン広場からも歩いて10分ほどの所にあるのですが、観光客も少なく、穏やかな空間が広がっています。但し、穴場スポットだからといってあなどることなかれ。ここはアンデルセンをはじめとする、名だたる歴史上の人物たちが愛してやまなかった世界が広がっています。

トリトーネの噴水 押さえておくべき魅力とは?

雄々しいトリトーネの「姿」

トリトーネ(トリトーン)とは、ギリシャ神話に登場する海の神様のこと。ほら貝を吹いて海の波を操ることが出来た人物なのですが…この噴水ではその様子を「水」を使って見事に表現しています。見ているだけで、なんだか音が聞こえてきそう!もともと賑わいの無かったエリア一帯は、トリトーネの噴水が出来たことで、一気に音の溢れる賑わいのある場所へと発展していったそうです。

トリトーネの下にある「蜂さんマーク」

トリトーネの噴水で注目してほしいのが、トリトーネの下にいる3匹のミツバチ。これは、この噴水の制作を命じたウルバヌス8世のご実家、バルベリーニ家の紋章です。ウルバヌス8世といえば、当時ガリレオの天動説を撤回させたことで有名な時の権力者。バルベリーニ家もこの時代、絶大な権力を握っており、この噴水も暗にウルバヌス8世の雄々しい姿をイメージさせるような工夫が随所になされています。

「バルベリーニ広場」

トリトーネの噴水は「バルベリーニ広場(Piazza Barberini)」というところにあります(この「バルベリーニ」はバルベリーニ家のことです)。19世紀に入り、交通量が増え、ビルが沢山建てられたことから、バルベリーニ広場の雰囲気は少し変わってしまいましたが、かつては若き日のアンデルセンが感動し、小説「即興詩人」を書き上げたほどの美しき憩いの場。現地では、広場の風景も、噴水と一緒にご堪能ください。

「バルベリーニ宮殿」

トリトーネの噴水から1~2分ほど歩くとバルベリーニ家のお屋敷「Palazzo Barberini(パラッツォ・バルベリーニ)」に到着します。今日では残念ながら、両者の間にはビルが出来てしまいましたが、昔はこのお屋敷の前から、バルベリーニ広場が広がっていました。館内は現在美術館となっており、中にもバルベリーニ家ゆかりの品が展示されています。時間がある方は是非こちらにもお立ち寄りください。

蜂の噴水

お屋敷と逆方向に50メートルほど歩くと見えてくるのが「蜂の噴水(Fontana delle Api/フォンターナ・デッレ・アピ)」です。この噴水、実はトリトーネの噴水と運命共同体!というのも、トリトーネの噴水で使われた水が、蜂の噴水の方に流れ、馬たちの飲み水として使われていたからです。こちらにもバルベリーニ家ゆかりのハチの彫刻が施されています。見つけてみてください♪

トリトーネの噴水 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

The Flair

ホテル「シナ・ベルニーニ・ブリストル・ローマ(Sina Bernini Bristol roma)」の最上階にあるルーフトップバー「フレア」はイタリアでは珍しい、夜景のきれいなレストランです。4品のプリフィックスコースで1人10,000円程度かかってしまうのですが、記念日にローマを訪れる方には絶対オススメ!ローマの景色を独り占めできます。

トリトーネの噴水 ワンポイントアドバイス

「ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ」
トリトーネの噴水を手掛けた「ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ」。「ローマといったらベルニーニ!」というくらいの超重要人物で、彼の手によってローマは今日のような美しい都市へとパワーアップしました。バチカンのサン・ピエトロ大聖堂の設計、ナヴォーナ広場の四大河の噴水の制作等々…ローマでベルニーニゆかりの地を訪れるだけでも、主要スポットは押さえられると言っても過言ではありません。名前だけでも覚えておいてください♪

トリトーネの噴水観光での注意点 押さえておくべき事項3選

トリトーネの噴水での注意点
  1. 交通事故に注意しましょう。
  2. 物売りに絡まれても毅然とした態度で対応しましょう。
  3. 出来るだけ日中に観光しましょう。

ローマは一年中、車やバイク、観光バスで溢れています。特に道路を横断するときは十分注意しましょう。歩行者通路を歩く際は、物売りにご注意を。スキを与えると付いてくるので毅然とした態度で接してください!夜は治安が悪くなります。出来るだけ日が出ているウチに観光しましょう。

まとめ

若き日のアンデルセンも愛したトリトーネの噴水。街の中心地にあるものの、噴水自体は小さめのため、意外に見逃してしまう方も多いそうです…(モッタイナイ!)。是非、ローマに行く際は訪問先リストに加えておいてください!夏は見るだけで涼を得られますし、冬もまた、澄んだ空にそびえるベルニーニの彫刻の凛とした美しさを感じることができます。

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