アーチをくぐって。ローマ、サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂

アーチをくぐって。ローマ、サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂|イタリア観光ガイド

サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂に行ってきました!

コロッセオの南側にある、長大な歴史を持つサンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂は一見の価値アリ。ローマ旅行をさらに充実させる素敵な観光スポットへ皆さまをご案内します★

サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂とは?行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. コロッセオとセットで観光しやすい点。
  2. 地下や周辺にも古代ローマ時代の遺跡がたくさん残っている点。
  3. ローマ七丘のひとつ、チェリオの丘を散策できる点。

「サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂(Basilica Santi Giovanni e Paolo/バジリカ・サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ)」は、コロッセオなどのあるチェリオ地区の丘の上にある聖堂です。聖堂に向かう為には、少し坂道を上る必要がありますが、周辺にも緑や古代ローマ時代の遺跡がたくさんあるので、楽しみながら向かうことが出来ますよ!

サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂 押さえておくべき魅力とは?

「Clivus Scauri」

サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂へ向かう際、ほとんどの方が通るであろう場所が「クリヴォ・ディ・スカウロ通り(Clivo di Scauro・昔の言葉で”クリウス・スカウリ”とも言います)」のアーチです。聖堂から昆虫の足のように張り出した6本のアーチががカッコイイ!西暦109年頃出来たとされており、アーチの途中にはローマ帝国時代の邸宅入口もあります(後ほど詳しくご紹介します)。

広場から望む「外観」

クリヴォ・ディ・スカウロ通り沿いにある、サンティッシミ・ジョヴァンニ・エ・パオロ広場(Piazza di Santissimi Giovanni e Paolo)に建つ聖堂。目印は聖堂右手に建つデコラティブな鐘楼です。現在の建物は、ローマ教皇パスカリス2世(在位:1099年~1118年)の時代に整えられたものがベース。ゆえに、この鐘楼もオリジナルのものは、なんと12世紀に設置されました。

シャンデリアが綺麗な「メインフロア」

聖堂の中に入ると、一気に豪華さがグレードアップ!中央祭壇はフランチェスコ・フェラーリ(Francesco Ferrari)によって整えられたもの。祭壇画として飾られている3枚は、聖堂のシンボル、ジョヴァンニとパオロが362年に殉教した時の様子(中央)等、いずれも目を覆いたくなるような作品なのですが、周辺が華やかに縁取られている為、そこまで抵抗感なく鑑賞できることと思います。

祭壇上の「華やかな風景」

こちらは中央祭壇上の半円状の部分に描かれたフレスコ画。ニッコロ・チルチニャーニ(Niccolò Circignani)による作品で、大きなイエスさまの周りには、数えきれないほどたくさんの天使たちが音楽を奏でています。殉教のシーンを見た後だけに、心がホッと安らぐ一枚。周りにはシャンデリアや天使の彫刻もあしらわれており(トップ画ご参照)大変華やかな雰囲気です。

奥行きのある「クーポラ」

聖堂の右手には、細長いドーム屋根(クーポラ)もあります。8つある窓からたくさん光が入り込むため、本当に天国を見ているかのような心地に…!クーポラは1857年から1860年にかけて行われた、2回目の大修復の際に整えられたもの。これまでご紹介した中央祭壇等は主にその前の修復時(1714年から1718年)に整えられたものなので、さらに保存状態も良く見やすい作品です。

サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂 是非食べてほしい逸品

Straccetti alla romana

「ストラッチェッティ・アッラ・ロマーナ」は、薄切り肉(ストラッチェッティ)を使った炒め物のこと。牛肉を炒めた後、お皿の上にたっぷり敷いたルッコラの上に乗せたら完成!のラクチンレシピです。イタリアに住んでいるとスーパーで、なかなか薄切り肉に出会えない…なんてことも少なくない為、日本で作った方が簡単かも!?現地で食べてみて、気に入ったら是非、帰国後ご自宅でもお試しください。

サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂ワンポイントアドバイス

「Case Romane del Celio」
「チェリオの丘のローマ帝国時代の邸宅(カーザ・ロマーネ・デル・チェリオ)」は、サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂の下に眠っていた邸宅群。8ユーロで見学することが出来(営業時間は10時から16時迄)、西暦2世紀頃のローマの人々のお宅にお邪魔することが出来ます。入口はクリヴォ・ディ・スカウロ通りのアーチの下!ご興味のある方は是非チェックしてみてください。

サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂観光での注意点

サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂観光での注意点
  1. 月曜から土曜は、8時半から12時、15時半から18時迄開いています。
  2. 日曜は8時半から12時45分、15時半から18時迄開いています。
  3. 入場無料です。

ミサの間は見学不可。また、日曜日は結婚式などが行われている場合もあるので、ご留意ください。聖堂自体は入場無料です。(聖堂下の”チェリオの丘のローマ帝国時代の邸宅”は有料)。

まとめ

サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂はチェリオの丘の中にある教会群の中でも特に大きく、華やかなスポットです。周辺には緑も広がっているので、緑に癒されながら素敵なひと時をお過ごしください。最寄り駅はチルコ・マッシモ駅(Circo Massimo)ですが、コロッセオからも歩いて10分ほど(同じくらい)ですので、コロッセオとのセットでの観光もオススメです。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。