ジャニコロの丘で。ローマ、サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会

ジャニコロの丘で。ローマ、サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会|イタリア観光ガイド

サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会に行ってきました!

ローマの西側に広がるジャニコロの丘に建つサン・ピエトロ・イン・モントリオ教会。風光明媚な場所に建てられた、こじんまりとした教会には、実は様々な秘密が隠されています。

サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ジャニコロの丘とセットで観光出来る点。
  2. 有名画家たちの作品を観賞出来る点。
  3. 重要建築物も合わせて見学出来る点。

「サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会(Chiesa di San Pietro in Montorio/キエーザ・ディ・サン・ピエトロ・イン・モントリオ)」は、ローマにある7つの丘のうちのひとつ、ジャニコロの丘に建てられた教会です。小高い丘なので、ちょっと行くのは大変ですが、その分素敵な景色を独り占めできる事はお約束します!美術的観点でも、建築物的観点でも貴重な場所である点もポイント。見どころをご紹介します。

サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会 押さえておくべき魅力とは?

風光明媚な、ジャニコロの丘

ローマの西側に広がるジャニコロの丘。近くを電車が走っていないので、ややアクセスが悪いのですが、それでも多くの人が、タクシーやバスなどを利用してでも、美しいこの丘へへ足を運びます。教会への道しるべは、教会から少しだけ上に上がった所にある、アクア・パオラの噴水(Fontana dell’Acqua Paola)。17世紀に建てられた邸宅のように立派な噴水で、トレヴィの泉とフェリクス水道の泉と共に、ローマの三大噴水のうちのひとつになっています。

こじんまりとした外観

アクア・パオラの噴水より約100年前に建設がスタートした、サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会。ファサード(正面口)は、アンドレア・ブレーニョ(Andrea Bregno)らが手掛けたものと言われています。教会上部に付けられたゴシック様式の大きなバラ窓(丸窓)がチャームポイント。手前の階段を上がって、後ろを振り返れば、美しいローマの街並みを一望することも出来ます。

Cappella Raimondi

教会を外から見ると、正面左側にポコポコと突き出ている箇所がいくつかあることに気付きます。これらの正体は、美しい礼拝堂たち。中でも中央通路左手2番目にある「ライモンディ礼拝堂(カペッラ・ライモンディ)」は、最も見ごたえがあるものの一つで、ライモンディ家の重鎮2名が眠っており、設計はあの、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが担当しました。

Cappella del Monte

こちらは館内右手にある「モンテ礼拝堂(カペッラ・モンテ)」。なんとここには、ベルニーニと双璧をなす偉大なる芸術家、ジョルジョ・ヴァザーリ(Giorgio Vasari)の祭壇画「聖パウロの回心」が飾られています。周りの彫刻も手伝って、まるで舞台を見ているかのような気分に!生き生きとしたオーラのある一枚に、多くの人が足を止め、カメラを向けています。

天井の高い中央祭壇

中央祭壇には、教会のシンボルである、聖ペトロ(サン・ピエトロ)の祭壇画が飾られています。実は、この祭壇付近には秘密があり、階段付近にベアトリーチェ・チェンチ(Beatrice Cenci)の遺体が眠っているとかいないとか…!ベアトリーチェ・チェンチは、映画や小説の世界などでひっぱりだこの絶世のイタリア美女。ローマの国立古典絵画館に行くと、美しすぎる彼女の肖像画を見ることができますよ!

サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会 是非食べてほしい逸品

Capesante gratinate

「カペサンテ・グラティナーテ」は、ホタテのパン粉焼きのような食べ物。イタリアのホリデーシーズンの定番メニューだと言われていますが、個人的には一年中愛されているレシピのように思います。ローマ旅行のランチやディナーで、皆でテーブルを囲んだ時に注文すると、場が一気に華やかに!ホタテ好きの方は、是非旅の思い出に、注文してみて下さい。

サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会ワンポイント

「ブラマンテのテンピエット」

ブラマンテのテンピエット(Tempietto del Bramante/テンピエット・デル・ブラマンテ)は、教会の右手の中庭にある、お堂のような建物。芸術家ドナト・ブラマンテ(Donato Bramante)が16世紀につくったもので、わざわざ専用入り口が設けられているほど、教会の中でも人気の場所です。何気ない建物に見えるのですが、その後のあらゆる教会建築のモデルとなった重要な史跡。是非こちらにもお忘れなくお立ち寄り下さい。

サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会での注意点

サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会での注意点
  1. 毎日8時半から12時、15時から16時迄開いています。
  2. テンピエットは火曜から日曜の10時から18時迄開いています。
  3. 入場無料です。

教会は近くに電車の駅がありません。バスやトラム(路面電車)などの公共交通機関がありますが、少しでも不安があればタクシーの利用が安心安全です。またテンピエットへの入り口は、教会右手にあります。

まとめ

サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会やその周辺に広がるジャニコロの丘は、ローマの中でも特に人気の観光スポットの一つです。しかし、初めてのイタリア旅行の方には、行くのが少し難しい場所でもあります。例えばコロッセオからタクシーに乗った場合、10分程で到着しますので、必要に応じてタクシー等も利用しながら、安心安全に向かってください。

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