スキマ時間は美術鑑賞へGO!ローマ、国立古典絵画館

スキマ時間は美術鑑賞へGO!ローマ、国立古典絵画館|イタリア観光ガイド

国立古典絵画館に行ってきました!

遺跡に教会…。オススメを挙げだしたらキリがないローマの観光スポットですが、悪天時や足が疲れた時は、小~中規模美術館での美術鑑賞もオススメですよ!今宵はローマの美術館の中から「国立古典絵画館」をピックアップいたします♪

国立古典絵画館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 市街地にあり巡りやすい点。
  2. 1時間ほどで見て回れる丁度良いサイズ感。
  3. ローマの有名芸術家たちの競演を楽しめる点。

「国立古典絵画館(Galleria Nazionale d’Arte Antica/ガッレリア・ナツィオナーレ・ダルテ・アンティカ)」はローマの名門貴族、バルベリーニ家のお屋敷(バルベリーニ宮殿/Palazzo Barberini)の一部を政府が譲り受け、運営されている国立の絵画館です。長い歴史を誇るローマにおいて「古典」なんて言われてもなかなかピンときませんが、主に中近世の芸術家たちの傑作を多く所蔵しています。

国立古典絵画館 押さえておくべき魅力とは?

カラヴァッジオの「ナルキッソス」

「ナルキッソス(伊:Narciso/ナルチーゾ)」は、世界が誇るイタリアの有名画家、カラヴァッジオの作品。ギリシャ神話に登場する人物、ナルキッソスにまつわる絵画ですが、館内のあらゆる作品の中でも、ひと際、私たち日本人にも親しみやすいテーマなハズ…。というのも「ナルキッソス」とは「ナルシスト」の語源となった人物だからです。ナルキッソスの絶妙な表情は必見!

「ホロフェルネスの首を斬るユディト」

こちらもカラヴァッジオの傑作「ホロフェルネスの首を斬るユディト(Giuditta che decapita Oloferne/ジュディッタ・ケ・デカーピタ・オロフェルネ)」。背景を知らないと、ただただ恐ろしい1枚です…が、旧約聖書の中に登場する勇ましい女性「ユディト」をテーマにした作品で、あらゆる画家が描いたユディトの中でも、ひと際美しく、リアルな表情が見所です。

ラファエロの「ラ・フォルナリーナ」

カラヴァッジオと双璧をなす、有名画家「ラファエロ」。彼が亡くなる少し前に描いた「ラ・フォルナリーナ(La fornarina)」も館内で1、2を争う人気作品です。なんだかちょっと目のやり場に困る作品ですが、早世した絶世の美男子が、亡くなる直前に描いた半裸の女性の絵画…とならば、世界が放っておくハズがありません。この人物が誰なのか、いまだに様々な噂が飛び交っています。

グイド・レーニ「ベアトリーチェ・チェンチ」

現代人が見ても「美しい!」と絶賛間違いなしの「ベアトリーチェ・チェンチ(Beatrice Cenci)」。その美しさも災いし、22歳で断頭台の露と消えた彼女は、歴史上の偉人ではないものの、映画や小説、音楽などのテーマとして大変人気があります。作品を描いたのは当時24歳だった画家のグイド・レーニ。亡くなる直前の彼女のはかなげな雰囲気が何とも言えません。

ガスパール・ファン・ウィッテルの「風景画」

ローマで生涯の60年以上を過ごした、オランダ人画家のガスパール・ファン・ウィッテル(Gaspar van Wittel)。彼の描いた17世紀から18世紀にかけてのローマの美しき風景は、ローマを旅行中の人にはグっとくるものばかりかと思います。例えば右上はクイリナーレ広場の様子。宮殿や白馬の彫像などがしっかりと描き込まれており、現在とほとんど変わらぬ姿に圧倒させられます。

国立古典絵画館 是非食べてほしい逸品

The Gelatist

「ザ・ジェラティスト」は、国立古典絵画館から歩いて5~600メートルのところにあるジェラート店。2013年に創業した比較的新しいショップですが、既にローマ市内に複数店舗構えており、オシャレな雰囲気が魅力です。ジェラートを使ったクレープなどのサイドメニューが楽しめる点も◎ジェラートも写真と英語が併記されているので、イタリア語がわからなくとも簡単にオーダー出来ます。

国立古典絵画館ワンポイントアドバイス

「ブランドの広告にも起用されるほど!美しいバルベリーニ宮」
国立古典絵画館のあるバルベリーニ宮。宮殿自体も完成された美しさを誇り、特に有名芸術家ボッロミーニとベルニーニの手がけた2つの螺旋階段が有名です。近年ではフランスの高級ブランドDIORの香水POISONのCMロケ地にも使われ、イタリアでも話題に。(私もCMを見て改めて足を運んでしまいました。)

国立古典絵画館での注意点

国立古典絵画館での注意点
  1. 絵画館は2か所に点在しています。
  2. イタリア語名も控えておきましょう。
  3. 宮殿の名前も控えておきましょう。

国立古典絵画館は現在バルベリーニ宮殿とコルシーニ宮殿の2箇所に点在しています(チケットは1枚でOK)。いずれも「国立古典絵画館」ですが混乱を避けるため、前者(今回ご紹介した方)を「Palazzo barberini」後者を「Galleria corsini」と呼び分けることが多いです。イタリア語も控えておくと安心。

まとめ

本来、美術品は心のままに、ビビっときたものと向き合うのが一番なのでは…と思ったのですが、1日でローマの多くの観光スポットを巡る方などは、なかなか絵画館で丁寧に美術品向き合う時間が取れないこともあると思い、美術史に残る有名な作品や、面白い作品たちを中心に厳選してご紹介しました。是非、国立古典絵画館で素敵な時間をお楽しみください。

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