テーマパークみたいなユニークさ!ローマ、フクロウの館

テーマパークみたいなユニークさ!ローマ、フクロウの館|イタリア観光ガイド

フクロウの館に行ってきました!

ローマの北東方面にある庭園、ヴィッラ・トルロニア(Villa Torlonia)。ここには19世紀に貴族、トルロニア家が所有していた可愛らしい館が現在でも保存されており、誰でも中を見学することが出来ます。

フクロウの館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. フクロウモチーフのユニークな貴族の館を見学できる点。
  2. イタリアのリバティ建築に触れることができる点。
  3. ヴィッラ・トルロニアとセットで見学できる点。

「フクロウの館(Casina delle Civette/カシーナ・デッレ・チヴェッテ)」は、19世紀に栄華を極めたローマの貴族、トルロニア家の邸宅の1つ。フクロウ(チヴェッテ)をモチーフにした装飾や家具がたくさんあしらわれていたことからその名が付いたユニークな館で、ローマ市内で見るような貴族の館とは、まるで違った風景に出会えます。

フクロウの館 押さえておくべき魅力とは?

ユニークな外観

フクロウの館は1840年、ジュゼッペ・ヤペッリ(Giuseppe Jappelli)によって設計された、トルロニア家のお屋敷。その特徴的な姿形から「スイスの山小屋(Capanna Svizzera)」の愛称で親しまれおり、20世紀に入ってから行われたリバティ様式(いわゆる、アール・ヌーヴォー様式のイタリア版)への改装後も、外観のいたるところにユニークな姿を残しています。

趣向を凝らしたステンドグラス

館内にもユニークな世界は続いています。中でも心を奪われるのは、窓を飾る美しいステンドグラスたち。こちらは「四季の階段(Scala delle 4 stagioni)」と言われる場所で、階段に沿って窓辺に春、夏、秋(冬は消失)をモチーフにしたステンドグラスがあしらわれています。上部を飾るひし形のステンドグラス(こちらは渡り鳥がテーマ)も可愛らしいので、お見逃しなく。

フクロウの部屋

フクロウの館に来たからには、フクロウモチーフの場所を見ずに帰るわけにはいきません。ここは「フクロウの部屋(Stanza delle Civette/スタンザ・デッレ・チヴェッテ)」。フクロウの館は、元々はフクロウモチーフのものは無かったのですが、1916年の改修時、ドゥリオ・カンベロッティによって、フクロウモチーフの作品があちこちに施され「フクロウの館」と呼ばれるようになりました。

華やかな小広間

ここは「24時時間の小広間(Salottino delle 24 ore)」。サイズは小さいながら館内でも有数の絢爛豪華さを誇る場所で、特に天井を彩る薔薇の園と、その中を舞う踊り子たちの絵がなんとも華やかな気持ちにさせてくれます。作者はジョヴァンニ・カプラネージ(Giovanni Capranesi)。1909年に整えられ、ジョバンニ・トルロニア・ジュニア(最後の家主)のくつろぎの場として使われていました。

ステンドグラスが綺麗な寝室

最後はかつての寝室だった場所。元々はこちらの部屋にもフクロウモチーフの装飾や家具などが施されていたのですが、残念ながら現在では消失…しかし、中央にある果物柄のパーテーションなど、華やかな風景も健在です。フクロウの館は1938年まではトルロニア家が居住していたのですが、ジョバンニ・トルロニア・ジュニアの死後、第二次世界大戦中に英米軍に占領され半壊。その後、90年代にも火災の被害に遭い、所々かつての姿を失っています。

フクロウの館 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Fregula

「フレグラ」はイタリアのサルディーニャ島で生まれたパスタ。今日では全土的に食べられており、ここローマでも気軽に楽しむことが出来ます。見た目や味わいは、一言でいうと”クスクス”に似た、つぶつぶパスタ。ソースとあえたり、スープ仕立てにしたり、サラダに利用したりと様々なレシピがありますので、是非チェックしてみてください。スプーンで簡単に食べられるのでお子様にもオススメ。

フクロウの館 ワンポイントアドバイス

「どうして”フクロウ”がいっぱいいるの⁉」
1916年の改装によって、フクロウだらけの館へと生まれ変わった建物。フクロウは改修を命じた家主、ジョバンニ・トルロニア・ジュニアのお気に入りのモチーフだったようで、ミステリアスなもののシンボルとして、好んで採用したようです(実際、館は長らくジョバンニ・トルロニア・ジュニアの隠れ家的な場所として愛されていました)。

フクロウの館 での注意点

フクロウの館での注意点
  1. 入場料は6ユーロです。
  2. 火曜から日曜の9時から19時迄開いています。
  3. 12月24日、および31日は14時迄の営業です。

月曜、元旦、メーデー、クリスマスはお休み。すぐ近くにある「カジーノ・ノービレ(貴族の館)」とのセット券(11ユーロ)もありますので、時間があればご検討ください。

まとめ

とにかく外も中もユニークなフクロウの館。ローマ中心部で楽しめる古代遺跡やルネサンス、ゴシック、バロック…といった建築様式にちょっと飽きてしまった…なんて方も、是非足を延ばしてみてください。広大な敷地内も、豊かな緑が広がっていて開放感抜群。地下鉄で簡単にアクセスできる(最寄り駅から徒歩約10分)ので、イタリア旅行初心者の方にもオススメです。

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