ローマ、サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂
サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂へ!
博物館と見紛うほど大きな建物。ここではイタリアの首都、ローマの中心部にある「サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂」の魅力をたっぷりとご紹介します。
サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂とは?
- スペイン広場からスグの好立地である点。
- 息をのむほど荘厳なファサードを堪能出来る点。
- 麗しい天井画や内部装飾を楽しめる点。
「サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂(Basilica dei Santi Ambrogio e Carlo al Corso/バジリカ・ディ・サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ)」はローマきっての荘厳な正面口と絢爛豪華な館内が名物。スペイン広場などの人気観光スポットからも近く、ローマ観光が初めての方にも楽しんでいただけることと思います。
サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂 魅力とは?
荘厳な「正面口」
スペイン広場から約500メートル。ローマの中心部を流れるテヴェレ川の方向に向かってしばし歩くと、サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂の大きな正面口(ファサード)が見えてきます。目抜き通りのコンドッティ通り(Via dei Condotti)からのアクセスも良いですが、お隣のカロッツェ通り(Via delle Carrozze)からのアクセスも◎スペイン広場からまっすぐ進むと、ほぼ目の前に正面口が現れます。
まるで表情の異なる「裏手の風景」
サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂は裏手から見ると、丸みを帯びた、まるで別の表情をしている点も大きな魅力です。館内へ入る前に少し時間がある方は、是非裏手に回って、アウグスト・インペラトーレ広場(Piazza Augusto Imperatore)側からの聖堂の姿もお楽しみください。左右に並ぶ2つの彫像も必見です。
壮大な「天井画の世界」
外観も凄いですが、サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂は中に入るともっと楽しい!こちらは数ある天井画の中でもひと際大きな作品で、叛逆天使の墜落(Caduta degli Angeli Ribelli)をテーマとしています。ローマ出身の画家、ジャチント・ブランディ(Giacinto Brandi)の代表作のひとつ。生き生きとした天使たちの様子は、見上げる場所によってちょっとずつ違う印象を与えてくれます。
凛とした「クーポラ」
正面口からはややわかりにくいですが、聖堂には美しいクーポラ(丸天井)もあります。こちらの装飾もジャチント・ブランディによるもの。外側の設計はピエトロ・ダ・コルトーナ(Pietro da Cortona)によるもので、外に出て聖堂の裏手に回ると見事な曲線美を楽しむことが出来ます。画家としても活躍したピエトロ・ダ・コルトーナ。彼の貴重な建築作品は見逃すワケにはいきません。
絢爛豪華な「中央祭壇」
どこを切り取っても「ゴージャス」な館内。中央祭壇もジャチント・ブランディ、そしてカルロ・マラッタ(Carlo Maratta)が手掛けました。実は祭壇の後ろにはさらに礼拝堂のような場所があり、聖カルロ・ボッロメーオの心臓が聖遺物として保管されています。聖カルロ・ボッロメーオと言えばミラノの誇る偉大なる聖人。こんなところに彼の心臓が安置されているなんて驚きです。
館内にあるユニークな「彫刻」
最後は聖堂の地上部分の様子もご紹介。こちらは館内左手に飾られているピエトロ・パチッリ(Pietro Pacilli)の「ホロフェルネスの首を斬るユディト」にまつわる彫像作品。か~なり不気味な彫像ですが、2人は旧約聖書の中でよく芸術作品に起用されています。ローマでは、国立古典絵画館(Galleria Nazionale d’Arte Antica)であの、カラヴァッジョの描くユディトを観賞することが出来ます。
サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂の逸品
Gino Sorbillo
少し前に日本進出も果たしたナポリ発、行列必至の超人気ピザやさん「ジーノ・ソルビッロ」。さすがは首都!ローマでもソルビッロの味を楽しむことができます。場所はサンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂のすぐ横!ナポリへご旅行予定の無い方も、ナポリであまりの行列にうんざりしてしまった方も、是非ローマでジーノ・ソルビッロの味を試してみてください。
サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂 ワンポイント
「Grand Hotel Plaza」
サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂のほぼ目の前にある老舗ホテル「グランド・ホテル・プラザ」。扉の上にあしらわれた「plaza」の看板と、はためく国旗がなんとも瀟洒な雰囲気です。1864年に現在のスタイルに整えられ、ローマきっての老舗ホテルとして世界中からやってくる著名人たちを受け入れたグランド・ホテル・プラザ。是非、聖堂と合わせてチェックしてみてください。
サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂 注意点
- 毎日7時から19時迄開いています。
- ミサの間は見学不可となります。
- ミサは平日は3回、休日は5回あります。
開館時間は長めですが、ミサが頻繁にあります。通常は7時30分、12時、18時半(休日は8時、9時半、11時、12時、18時半)。ミサの間は原則見学不可となりますのでご注意ください。
まとめ
ちなみに聖堂のシンボルである聖アンブロージョと聖カルロ・ボッロメーオはともにミラノの超重要な聖人。イタリア旅行にてローマとともにミラノも訪ねる予定の方はミラノ滞在時、行く先々で2人にゆかりのある教会・聖堂や通りに出くわすことと思います。趣の異なる都市からふと共通する部分を発見するのも旅の醍醐味。是非教会・聖堂巡りを通してイタリアをさらに好きになってください♪
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