ローマ有数の美しいクーポラにうっとり。ロレート聖母教会

ローマ有数の美しいクーポラにうっとり。ロレート聖母教会|イタリア観光ガイド

ロレート聖母教会に行ってきました!

ローマの観光の起点として多くの観光客が訪れる「ヴェネツィア広場」。広場の東側にあるクーポラ(ドーム屋根)の美しい「ロレート聖母教会」の見どころを、5つ厳選してお届けします!

ロレート聖母教会とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. 好アクセスの観光スポットである点。
  2. 遺跡×教会のローマ特有の風景に出会える点。
  3. ローマ有数の美しいクーポラを楽しめる点。

「ロレート聖母教会(Chiesa Santa Maria di Loreto/キエーザ・サンタ・マリア・ディ・ロレート)」は、ローマの観光の起点として知られる「ヴェネツィア広場」の東側に立つ教会。決して大きな教会ではないのですが、クーポラの美しさに定評があり、周辺を囲む古代ローマ時代の遺跡群との素敵なコラボレーションを楽しむことも出来ます。

ロレート聖母教会押さえておくべき魅力とは?

観光スポット密集地帯に佇む、好アクセスの教会のすがた

ロレート聖母教会(写真左)があるのは、ローマの街の中心。西にヴェネツィア広場、南にフォーリ・インペリアーリ(古代ローマ皇帝たちが整えた公共広場)等があるため、ここに行くだけで、ローマの名だたる観光スポットを一気に網羅することが出来ます。もちろん写真のような遺跡×教会のコラボショットも撮影可能(写真右手にある塔が古代ローマ遺跡のひとつ”トラヤヌスの記念柱”です)。是非、様々な角度から教会の写真を撮影してみてください。

遺跡の前に立つ、荘厳な佇まい

1507年、アントニオ・ダ・サンガッロ・イル・ジョヴァネ(Antonio da Sangallo il Giovane)の手によってスタートしたロレート聖母教会の建築工事。資金難などもあり、残念ながら彼の存命中には完成に至りませんでしたが、クーポラにあしらわれた丸窓の縁に刻まれている碑文より、MDXCIII(1593年)には作業が完了したことがわかっています。レンガの茶色が絶妙なアクセントになっていて素敵★

クーポラのてっぺんにあるコオロギの檻?!

ロレート聖母教会の最大の魅力が、美しいクーポラ。こちらはアントニオ・ダ・サンガッロ・イル・ジョヴァネの後、建設工事を引き継いだジャコモ・デル・デュカ(Giacomo Del Duca)によって16世紀後半に整えられたもので、特に完成度が高いと言われるてっぺんの尖塔がたくさん付いた装飾(”ランテルナ”と呼ばれる部分)は「こおろぎのかご(Gabbia dei grilli/ガッビア・デイ・グリッリ)」の愛称で親しまれています。

館内に祀られた、ロレートの聖母

南側(遺跡のある側)の出入口から中へ…。館内は、クーポラの下に放射線状にいくつもの礼拝堂が設置されていて、正面扉から見て真正面に中央祭壇(写真)が設けられています。祭壇画として祀られているのは、教会のシンボルである「ロレートの聖母」。”ロレート”は、マルケ州にある都市の名で、ナザレ(イスラエル)から聖母マリアやイエスさまたちが暮らしていた家(聖なる家)が移設された場所として、古くよりイタリア有数の聖地として聖母マリア信仰が盛んに行われています。

礼拝堂の中の宝物たちも見逃せない!

中央祭壇を起点に4つの礼拝堂が設けられている館内。写真は、特に多くの人が足を止めて写真に収める「聖スザンナの彫像」です。ブリュッセル(ベルギー)出身で、イタリアでも活躍した「フランソワ・デュケノア(François Duquesnoy)」が1640年頃制作したもの。フランソワ・デュケノアはサン・ピエトロ大聖堂(バチカン)の装飾などにも携わった著名な芸術家で、実際目の前で彫像を見ると、あまりに曲線がなめらかなので、石で出来ていることを忘れてしまうくらいです。

ロレート聖母教会 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Pizza bianca romana

「ピッツァ・ビアンカ・ロマーナ」は、”ローマ風白いピザ”という意味を持つ食べ物。いわゆる”具なしピザ”のことで、今日私たちが楽しんでいるピザの原型だと言われているものです。(古代ローマ時代は違いましたが)今日お店で売られているものは、オリーブオイルやハーブが生地に練り込まれていたり、上に生ハムや野菜が乗っていたりするので、満足感アリ。旅の思い出に召し上がってみてください!

ロレート聖母教会 ワンポイントアドバイス

「目と鼻の先にある”サンティッシモ・ ノーメ・ディ・マリア・アル・フォロ・トライアーノ教会”」
ロレート聖母教会から東に約100メートル歩いた所にある「サンティッシモ・ ノーメ・ディ・マリア・アル・フォロ・トライアーノ教会(Chiesa del Santissimo Nome di Maria al Foro Traiano)(本文1番め2番め添付写真、ロレート聖母教会の右手の建物)」。ロレート聖母教会より約50年ほど後に整えられた教会で、こちらもフランス人建築家アントワーヌ・デリゼ(Antoine Dérizet)が整えた美しいクーポラに定評があります。

ロレート聖母教会での注意点

ロレート聖母教会での注意点
  1. 毎日10時から13時、16時から18時迄開いています。
  2. 出入口は南側にある扉になります。
  3. 入場無料です。

ロレート聖母教会の出入口は、トラヤヌスのフォルム(フォーリ・インペリアーリ)に面した南側の扉になります。入口上に飾られた聖母子のレリーフが目印。周辺は交通量がとにかく多いので、事故にはくれぐれもお気をつけください。

まとめ

ヴェネツィア広場、フォーリ・インペリアーリに囲まれたロレート聖母教会。決して大きな教会ではないものの、ローマの中でもかなり開けた場所にある為、目の前で見るとかなり存在感があります。2007年には、地下鉄工事の際に「ハドリアヌスの講堂(Atheneum di Adriano)」が教会の目の前で発掘され、今後の展開が見モノ。気軽に立ち寄れる場所ですので、是非覗いてみてください。

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