美しさにため息…ローマ「パンテオン」の魅力がとまらない!

美しさにため息…ローマ「パンテオン」の魅力がとまらない! | イタリア観光ガイド

パンテオンに行ってきました!

ローマで最も人気の遺跡の一つ「パンテオン(パンテオン神殿)」。ここではパンテオン観光の際に、さらに理解が深まる、とっておきの情報を、あますところなくご紹介します♪

パンテオンとは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ローマナンバーワン観光スポットである点。
  2. 世界一の丸屋根を持つ遺跡である点。
  3. 市街地でアクセス抜群である点。

パンテオン(伊:Pantheon/パーンテオン)は、ローマで最も観光客が多い人気スポットのひとつ。1年で約800万人の人が足を運ぶと言われています。人気の秘密はその保存状態の良さ。またローマ市街地にあり、ナヴォナ広場(Piazza Navona)などの他の人気観光スポットもすぐ近くにあるため、セットで巡りやすい点も大きな特長です。

パンテオン観光 押さえておくべき魅力とは?

約1900年前のものとは思えない美しいカタチ

パンテオンを見た時、まずびっくりするのは、その大きさ&保存状態の良さです。紀元前27年に造られた初代パンテオンは、落雷によって壊れてしまったのですが、現在のパンテオンも、115年から127年にかけて再建された、大変歴史深いもの。約1900年経った現在でも、建物としての形をしっかり保持している点に驚くとともに、昔の人の建築技術の高さ、表現力の高さにも、舌を巻かざるを得ません。

「漢(オトコ)」を感じる粋な銘文

パンテオンの目の前まで行くと、屋根のあたりになにやら文字が刻まれていることに気付きます。スペルは「M. AGRIPPA L. F. COS TERTIUM FECIT」。再建当時に使われていたラテン語で刻まれたものですが、注目すべきは「M. AGRIPPA」の箇所。これは、最初にパンテオンを建てた「Marcus Agrippa(マルクス・アグリッパ)」の名前で、再建を指示した皇帝ハドリアヌスが、自分の名前は一切刻まず、あくまで最初に建てたアグリッパへの敬意を示して、この名を正面に刻みました。

建物内を構成する「世界一」

パンテオンは全体の姿形も大変魅力的かつ貴重な史跡ですが、なんと建物の一部には「世界一」のモノがあります。それは「屋根」。直径43.44メートルの丸いドーム屋根は、無筋コンクリートで造られたのものの中で、世界一の大きさを誇ります。現在の技術をもってしても造るのが難しいドーム屋根を、無筋で造ったという凄さ。しかも、地震等の自然災害にも耐え続けていることを考えると、耐久性の高さの面でも、畏敬の念を抱かずにはいられません。

天使の仕業!?美しき「オルクス」

パンテオンの中に入った人だけが知ることが出来る「オルクス」。これはドーム屋根のてっぺんにあいた、小さな(といっても直径約9メートルあります)穴のことを意味します。オルクスはラテン語で「眼」の意味。まるで眼のように綺麗に開いた穴は、そこから差し込む光がふんわりと建物内部を照らし、本当に神秘的。見つめているだけで、なんだか力が湧いてきます。円の形の完璧さ、無筋の屋根にそれを施した技術。かのミケランジェロも、この光景には驚きを隠せなかったと言われています。

パンテオンの中にある偉人達のお墓がスゴイ

外観だけでも圧倒されてしまうパンテオンですが、実は中には「ラファエロ」「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」「ウンベルト一世」「マルゲリータ王妃」といった、イタリア史に何度も登場する「超」有名な偉人達のお墓があります。元は神殿だったパンテオン。ルネサンス期頃から偉人達のお墓としても使われるようになり、ファンたちにとっては聖地巡礼スポットとしても欠かせない存在です。

パンテオン 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Maritozzo

「マリトッツォ(複:マリトッツィ)」はローマ生まれのご当地パン。コッペパンのような生地の中に甘さ控えめの生クリームが入っています。一つ1-2ユーロで売られていて、食べ歩きグルメとして◎ホテルの朝食会場やレストランのテーブルサービスで出てくるイタリアのパンは、一般的に硬めのものが多いので、歯に自信がない方もマリトッツォなら美味しくいただけることと思います。

パンテオン ワンポイントアドバイス

「似ているけど違う”パンテオン”と”パルテノン”」
「パンテオン(パンテオン神殿)」は、よく「パルテノン(パルテノン神殿/ギリシャの首都アテネにあります)」と間違えられるそう。言わずもがな、両者は全くの別物!ちなみに「パンテオン」はギリシャ語で「すべての神(万物の神)」を意味し、「パルテノン」は、祀られている女神アテーナが「パルテノス(処女)の神」である点に由来しています。

パンテオン観光での注意点 押さえておくべき事項3選

パンテオン観光での注意点
  1. 館内は入場無料です。
  2. 月~土曜、日曜で開館時間が異なります。
  3. 早めの来訪が◎

パンテオンは入場無料。但し平日と日曜とで開館、閉館時刻が異なるのでご注意ください。また、最終入場は閉館時刻の15分前となります。日が昇るにつれ、観光客がとにかくたくさんやってくるので、少しでもゆっくり見学されたい方は朝イチ(特にオフシーズン)が狙い目です。

まとめ

あまりに有名過ぎる点や、あまりに観光客が多すぎる点からなかなかゆっくり見学する機会のなかったパンテオン。朝イチ(8時30分)に突撃したところ、神殿らしいオーラを全身で感じることが出来、さらには人があまり映り込まない厳かな写真をたくさん撮ることができました。ツアーなどで訪問予定の方は、ガイドさんからの案内で理解を深めた後、是非一度、朝早くに足を運んでみてください。何度行っても、新鮮な感動があること、請け合いです。

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