カーブした外観を持つ教会。ローマ、サンタドロテア教会
サンタドロテア教会に行ってきました!
ローマの南西方面に広がる、下町エリアに立つ「サンタドロテア教会」。ローカル感満載のトラステヴェレ地区とセットで観光することが出来、いつもと違ったローマ旅行を楽しむことが出来ます。
サンタドロテア教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 地元の人向けのローカルな教会を見学できる点。
- ローマの下町、トラステヴェレ地区をセットで観光出来る点。
- サンタドロテアについての知識を深められる点。
「サンタドロテア教会(Chiesa di Santa Dorotea/キエーザ・ディ・サンタドロテア)」は「トラステヴェレ」というローマの下町に立つ教会。元々はサンティ・シルベストロ・エ・ドロテア教会(Chiesa dei Santi Silvestro e Dorotea) と呼ばれており、館内には、聖シルベストロとカエサリアのドロテア(サンタドロテア)の2人の聖人が祀られています。
サンタドロテア教会 押さえておくべき魅力とは?
目印となるギザギザの門
ローマの下町、トラステヴェレ地区に立つサンタドロテア教会は、すぐ西側に立つセッティミアーナ門(Porta Settimiana)が目印。3世紀に起源を持つ古代ローマ時代の城門で(但し現在の姿は1798年、ローマ教皇ピウス6世の時代に修復された姿です)、ローマ皇帝セプティミウス・セウェルスにちなんでその名が付けられました。
曲線が特徴的な外観
ジョヴァンニ・バッティスタ・ノリ(Giovanni Battista Nolli)の手によって1750年から1756年にかけて、現在の姿に整えられたサンタドロテア教会。外観の中央がわずかに凹んでいるのが特徴で、扉上のレリーフには聖シルベストロ、およびカエサリアのドロテアにまつわる碑文が掲げられています。扉右手のレリーフも必見。
ユニークな祭壇画の飾られた中央祭壇
カエサリアのドロテアの遺骸が安置されている中央祭壇。ユニークな祭壇画も特徴の1つで、17世紀にミケーレ・ブッチ(Michele Bucci)が描いた聖母マリア、聖シルベストロ、カエサリアのドロテアの3名がモチーフの絵画の中に、15世紀後半から16世紀初めころに描かれたといわれる、神の愛の聖母(Madonna del Divino Amore)の画(イコン)がはめこまれています(こちらの作者は不明です)。
ジョヴァン・バッティスタ・ノリの霊廟
館内右手にある礼拝堂にはジョヴァンニ・バッティスタ・ノリの遺体も安置されています。パドヴァのアントニオを描いた祭壇画(作:ロレンツォ・グラミッチャ/Lorenzo Gramiccia)。その左側にある碑文の中に、ジョヴァンニ・バッティスタ・ノリが1756年7月3日にこの世を去ったことが刻まれており、すぐ手前にはカエサリアのドロテアの彫像も飾られています。
細かな絵画が施された天井画
最後に教会をさらに美しいものへといざなう天井画をご紹介します。中央にある八角形のクーポラ(丸屋根)の中に描かれているのは1931年ジャチント・ボッケッティ(Giacinto Bocchetti)が手掛けたカエサリアのドロテアの生涯にまつわる物語。その他の面にも、教会の母体であるフランシスコ会(カトリックの修道会のひとつ)にゆかりのある聖人たちの絵が並んでいます。
サンタドロテア教会 是非食べてほしい逸品
Ristorante Da Massi
「リストランテ・ダ・マッシ」は、教会から徒歩約1分!スカーラ通り(Via della scala)沿いにある人気のレストランです。下町情緒満点のごちゃごちゃっとした雰囲気は、好みが分かれるかもしれませんが、手ごろな値段で地元の人も唸る味を食べたい人にはもってこい!写真はローマ名物リガトーニ・コン・ラ・パヤータ(Rigatoni con la pajata)。これ以外にも一通りのローマ名物がラインナップされています。
サンタドロテア教会ワンポイントアドバイス
「ラファエロの愛人の家」
サンタドロテア教会とは直接関係はないものの、教会のすぐ近くにある、ちょっとした人気観光スポットが「ラファエロの愛人の家」です。イタリアが誇る有名芸術家、ラファエロ・サンティ。彼の愛人のひとりとされているマルゲリータ・ルティ(Margherita Luti)の家は、セッティミアーナ門のすぐ傍、サンタドロテア通り20番地(Via di Santa Dorotea, 20)にあり、多くの人が足を運びます。
サンタドロテア教会観光での注意点
- 毎日7時半から12時、16時から19時半迄開いています。
- 入場無料です。
- 出来るだけ明るいウチに訪問しましょう。
月曜から土曜のミサは18時から、日曜祝日のミサは9時、11時、18時からです。トラステヴェレ地区は下町情緒が魅力的な反面、治安はやや悪めです。見学は日の出ているウチに済ませるようにしましょう。
まとめ
ちなみに教会のシンボルの一人、聖シルベストロは元々はローマ教皇だった人物(シルウェステル1世)。カトリックの活動に貢献した一般の人に与えられる「聖シルベストロ教皇騎士団勲章」の名前の由来となった人物としても有名で、本勲章は日本では近年、将棋棋士の加藤一二三さんが受賞されたことでも話題となりました。豆知識として教会巡りの際にお役立てください。
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