お屋敷の中は現代アートの宝庫!ヴェネツィア、グラッシ館

お屋敷の中は現代アートの宝庫!ヴェネツィア、グラッシ館|イタリア観光ガイド

グラッシ館に行ってきました!

ヴェネツィア本島の中央を流れるカナル・グランデ(大運河)。運河沿いに立つ貴族の邸宅のひとつ「グラッシ館」は、建物自体の美しさ、大きさも周辺の建物の中で群を抜いた存在です。

グラッシ館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ヴェネツィア有数の大きさを誇る邸宅である点。
  2. グラッシ家の栄華の足跡を辿れる点。
  3. 近代の貴族の邸宅風景×現代アートのコラボレーションを楽しめる点。

「グラッシ館(Palazzo Grassi/パラッツォ・グラッシ)」は、ヴェネツィア本島の真ん中あたりに立つ、貴族グラッシ家の邸宅。現在はフランス人実業家のフランソワ・ピノー(François Pinault)が所有しており、中はピノー財団のコレクションを中心とした、現代アートの展示室となっています。約1年毎に展示品が入れ替わるのも魅力。いつ行っても新鮮な気持ちで見学を楽しむことが出来ます。

グラッシ館 押さえておくべき魅力とは?

瀟洒な周辺一帯の風景

グラッシ館があるのは、ヴェネツィア本島の真ん中あたり。周辺一帯はカナル・グランデ沿いの中でも最も高貴な雰囲気が漂う場所のひとつで、グラッシ館の右にはマリピエロ宮(Palazzo Malipiero)、左にはモロリン宮(Palazzo Moro Lin)。運河を挟んで目の前にはカ・レッツォーニコ(現 18世紀ヴェネツィア美術館)。その右側にはナニ・ベルナルド宮(Palazzo Nani Bernardo,写真)…といったように、名だたる貴族の瀟洒な邸宅が密集しています。

軍を抜いて美しい外観

グラッシ家が先祖の代から段階的に購入を進めてきた土地に、18世紀に整えられたグラッシ館。建設にあたったのはジョルジョ・マッサリ(Giorgio Massari)で、1748年から1772年にかけて工事が進められました。グラッシ館は周辺一帯の邸宅と比べて、とにかく豪華で大きいのが特徴!外観を眺めるだけで、当時のグラッシ家の権力をまざまざと見せつけられます。

Scalone d’onore

入口を抜けるとお目見えするのが「栄誉の大階段(スカローネ・ドノーレ)」。貴族の邸宅では、来客を最初にもてなす場である玄関ロビーに特に力を入れるコトが多いですが、その中でもグラッシ館は別格です。写真は階段上部に描かれたミケランジェロ・モロライテル(Michelangelo Morlaiter)のだまし絵。フレスコ画による内部装飾は、彼とフランチェスコ・ザンキ(Francesco Zanchi)の、18世紀のヴェネツィアを代表する2名の画家によって進められました。

だまし絵の先に広がる、華やかな天井画

大階段の天井画はファビオ・カナル(Fabio Canal)が手掛けた「グラッシ家の栄光(La Gloria della Famiglia Grassi)」。天井全体の装飾には息子のジャンバッティスタ・カナル(Giambattista Canal)も参加しています。長い歴史の中で、19世紀中頃にグラッシ家は途絶え、その後、グラッシ館は次々と別の貴族たちの手に渡っていってしまいましたが、館内では今日でも、いたるところにグラッシ家の足跡が残されています。

現代美術館としての姿

グラッシ館は2005年、フランス人実業家フランソワ・ピノーの手に渡り、ピノー財団が所有するコレクションを中心に展開する、現代美術館となりました。展示物は元居住スペースにそのまま飾られているので、現代アートを楽しみながら、美しいグラッシ館の天井画や窓からのカナル・グランデの絶景などを堪能することが出来る点が魅力。展示される美術品も写真、グラフィックデザインなど多岐にわたる為、いつ行っても新鮮な楽しさに満ちています。

グラッシ館 是非食べてほしい逸品

Pasticceria Tonolo

「パスティッチェリア・トノロ」は、グラッシ館の対岸にあるカ・レッツォーニコから歩いて5~6分のところにあるお菓子屋さん。1886年創業の老舗で、先代が1909年にフランス・パリのコンテストで高い評価を得た後、イタリア王家にスイーツを献上していたという誉れ高きお店です。現在は先代から引き継がれたフランス菓子とイタリア菓子、パン類を中心に販売。その場で食べられる手づかみスイーツも豊富なので、是非小腹が減った時にお立ち寄りください。

グラッシ館ワンポイントアドバイス

「安藤忠雄氏とゆかりのあるグラッシ館」
2005年にフランソワ・ピノーの手に渡り、翌年美術館としてオープンしたグラッシ館。実はこの時のリニューアル工事には、日本の安藤忠雄氏が携わっているのです。対岸にあるプンタ・デラ・ドガーナ(Punta della Dogana,元税関で現在は美術館)のリニューアル工事も安藤忠雄氏が担当。遠く離れたヴェネツィアの街で”Tadao Ando”の文字を見ると、なんだか誇らしい気持ちになってしまいます。

グラッシ館での注意点

グラッシ館での注意点
  1. 水曜から月曜の、10時から19時迄開いています。
  2. 火曜はお休みです。
  3. 入場料は15ユーロです。

グラッシ館の入場券はプンタ・デラ・ドガーナとの共通チケットのみ。開館日や開館時間はどちらも同じですので是非、セットでお楽しみください(ちなみに最終入場時刻はいずれも18時です)。

まとめ

2021年5月にはフランスの首都パリで、またもや安藤忠雄氏とタッグを組み”ブルス・ドゥ・コメルス(Bourse de Commerce)”という現代美術館ををオープンさせた、フランソワ・ピノー。グラッシ館は、今世界で最も勢いのあるコレクターの仕掛ける美術館を18世紀の貴族のお屋敷と水の都ヴェネツィアの象徴、カナル・グランデとともに楽しめる大変贅沢な空間です。是非ゆっくりと時間をとって足を運んでみてください。

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