フランスやスウェーデンを感じる。ローマ、サンタ・ブリジダ教会
サンタ・ブリジダ教会に行ってきました!
サンタ・ブリジダ教会はローマ有数の美しさを誇る、ファルネーゼ広場(Piazza Farnese)に面した教会。その美しい外観を一目見たら、中にも入りたくなるハズ!穴場教会の魅力を詳しくご紹介します。
サンタ・ブリジダ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ファルネーゼ宮(外観)等とセットで観光出来る点。
- 美しいファルネーゼ広場との、絶妙コラボレーションを楽しめる点。
- 館内にて、輝かしい天井画や祭壇を楽しめる点。
「サンタ・ブリジダ教会(Chiesa di Santa Brigida/キエーザ・サンタ・ブリジダ)」はファルネーゼ宮(現 フランス大使館)のあるファルネーゼ広場の一角にある教会です。どことなく異国情緒漂う広場の中で、輝きを放つ教会。開館時間は短いのですが、もし中に入るチャンスがあれば、館内でも美しいカトリック文化を楽しむことが出来ます。
サンタ・ブリジダ教会 押さえておくべき魅力とは?
窓が印象的な「外観」
サンタ・ブリジダ教会はファルネーゼ広場の北西側に周りの建物に溶け込むような形で佇んでいます。トレードマークは真ん中に大きく取られたバラ窓(丸窓)。元々は、独立した建物として存在していたのですが、19世紀から20世紀にかけて、ローマの都市化の中で、建物の約3分の1が周りと一体化し、今日のような不思議な外観へと生まれ変わりました。
てっぺんから見守る「サンタ・ブリジダ」
教会の目の前まで来ると、十字架や縞々の鐘楼(鐘つき堂)。美しい彫像などを、よりはっきりと見学することが出来ます。正面口が整えられたのは1705年のこと(ちなみに奥の鐘楼は1894年に整えられました)。アンドレア・フチーニァ(Andrea Fucigna)が手掛けた2体の聖人の彫像は、教会のシンボルであるスウェーデンのビルギッタ(サンタ・ブリジダ)とその娘カタリナです。
晴れやかな「天井画」
中に入ると、奥行きや立体感が見事に表現された、美しい天井画に目を奪われます。こちらは、ビアジオ・プッチーニ(Biagio Puccini)によって描かれた、スウェーデンのビルギッタの栄光の物語(Gloria di santa Brigida)。ビルギッタはスウェーデンで1303年に生まれた女性。ローマ教皇に会うべく1350年頃に娘のカタリナ(聖カタリナ)とともにローマにやってきて、亡くなるまで教会のあるこの場所に住んでいたことから、今日、聖人として祀られています。
ブルーの映える「祭壇」
側面を飾るビアジオ・プッチーニの絵画を見ながら突き当たりまで行くと、イエスさまが飾られた中央祭壇が見えてきます。こちらも鐘楼と同じく、1894年に整えられたもの。天井を彩るブルーがどことなくスウェーデン国旗を連想させる館内では、隣にビルギッタとカタリナが実際に暮らしていた家(部屋)もあり、タイミングが合えば見学することも出来ます。
麗しの「ファルネーゼ広場」
最後はファルネーゼ広場の顔、ファルネーゼ宮の外観の様子です。ファルネーゼ宮といえば、ダヴィデ像で有名なミケランジェロらが設計したお屋敷として有名。元々はローマの貴族ファルネーゼ家の居住地だったのですが、現在はフランス大使館となっています。広場で時々聞こえるフランス語、教会から醸し出されるスウェーデンの香り。どことなく異国情緒のある教会周辺一帯の空気感もまた、大きな見どころです。
サンタ・ブリジダ教会 是非食べてほしい逸品
vyta farnese bar
「ヴィータ・ファルネーゼ・バール」はファルネーゼ広場の一角にあるカフェレストラン。元々駅ナカを中心に展開していた人気カフェVyta(ヴィータ,iをあえてyと綴ります)の新業態で、手ごろなお値段で気軽におしゃれなひとときが過ごせます。グリーンを基調とした店内。外国人が多く働くエリアゆえに英語(イタリア語以外)が通じる点も◎おひとりさまでも使いやすいです。
サンタ・ブリジダ教会ワンポイントアドバイス
「ファルネーゼ広場の噴水」
1545年につくられたファルネーゼ広場。広場の中で特に印象的なものの一つが、教会前にある大きな噴水(Fontane di piazza Farnese)です。ジローラモ・ライナルディ(Girolamo Rainaldi)が1626年に制作した噴水。ファルネーゼ家の紋章をあしらった大きな噴水は、モニュメントとしてだけでなく、貴重な水源として、生活用水、この広場で行われる催し物等に多大な貢献をしてきました。
サンタ・ブリジダ教会観光での注意点
- 月曜、木曜、金曜、日曜は6時から8時迄開いています。
- 火曜は6時から12時、16時から17時15分迄開いています。
- 水曜、土曜はクローズしています。
現在、サンタ・ブリジダ教会の開館時間はかなり限定的です(但し、今後変更となることもあります)。中まで入りたい方は事前に他のスケジュールを調整して向かいましょう。
まとめ
スウェーデンからローマへやってきた母娘の住まいとして使われていたサンタ・ブリジダ教会。その後、貴族のお屋敷が建ち、広場が出来、安定した水源が確保され、めざましい発展を遂げました。広場を囲むショップやレストランも旬を取り入れたおしゃれなところが多く、見ているだけでも楽しめます。是非ローマの中で、ちょこっと違った空気を浴びに、遊びに行ってみてください。
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