ローマのミルフィーユ!?サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂

ローマのミルフィーユ!?サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂|イタリア観光ガイド

サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂に行ってきました!

サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂は、コロッセオからスグのところにある歴史ある聖堂。異なる年代の紡ぐ、ローマならではの壮大な世界観が心をつかんで離しません。

サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂とは?行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 壮大なローマの歴史を肌で感じられる点。
  2. コロッセオの近くにあり、初めてのローマ観光でも立ち寄りやすい点。
  3. 神殿・旧教会・現聖堂の3層から成る点。

「サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂(Basilica di San Clemente al Laterano/バジリカ・ディ・サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ)」はコロッセオからスグのところにある聖堂。地上階にある聖堂以外に、地下に眠る旧教会、そしてさらにその下の古代神殿までをも見学出来るとだけあって、毎年多くの観光客が足を運びます。

サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂 押さえておくべき魅力とは?

コロッセオからまっすぐ伸びる「大通り」

サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂は、コロッセオの前から延びるサン・ジョバンニ・イン・ラテラノ通り(Via di San Giovanni in Laterano)を500メートルほど歩いたところにあります。通りはレストランやカフェなども連なり、とっても華やかな雰囲気。聖堂本体は通りに面していないので、最初のチェックポイントは上の出入り口!楽しみながら目指しましょう。

18世紀の現在の「出入り口」

こちらが現在の出入り口の全体像です。扉に書かれた聖堂名(BASILICA DI S.CLEMENTE)と、その上の碑文(前項写真ご参照)が目印。外観はカルロ・ステファノ・フォンターナ(Carlo Stefano Fontana)によって整えられたもので、碑文には、1719年にローマ教皇クレメンス11世の指示によって聖堂が整えられたことが記されています。

もうひとつの「出入り口」

サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ通りと交差する通り、サン・クレメンテ広場(Piazza di San Clemente)にも、もう一つ扉があります。見るからに先ほどのものより古そう…。というのも、実はサン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂、その歴史はたいへん古く、地上部分のほとんどは、主に1120年頃までに整えられたものなのです。(*なお、こちらの扉は基本的には閉まっているので先述の出入り口からの入場が◎)

3層構造の「聖堂内部」

こちらは入口横に掲げられた館内見取り図。左上が地下階、左下が地上階の様子を示しています。1857年に、4世紀に建てられた聖堂の前身となる建物が大発見されたサン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂。さらにその下からも、1~2世紀頃古代ローマで隆盛した、ミトラ教にまつわる神殿が発見されました。現在も発掘作業は続いていますが、一部は見学可能です。

見どころの多い「館内の様子」

地上階(無料エリア)には12世紀当時の貴重な作品がたくさん残っています。特に中央祭壇上部にあしらわれた見事なモザイク画、12世紀頃ローマで流行した、コズマーティ様式の美しい床は必見。右手の階段より地下へ行くことが出来(有料エリア)、地下1階でもモザイク画が、そして地下2階ではミトラ神殿の祭壇等も見学することが出来ます。(※館内撮影禁止のため外観のみ撮影)

サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂 是非食べてほしい逸品

Bignè

「ビニエ」は日本で売られているフレンチクルーラーのようなお菓子。平たく言うと、シュークリームの皮を揚げてオリジナルのクリームを詰めたもので、ケーキ屋さんやパン屋さんなどで買うことが出来ます。今では一年中買えるようになりましたが、元々は3月19日のイタリアの父の日のためのお菓子。そこまでしつこくないので、朝ごはんの代わりなどにもオススメです。

サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂ワンポイントアドバイス

「サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂 との混同にご注意」
サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂の入口前を通る”サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ通り”は、”サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂”という所へと続いています。両者は名前が似ているので混同しがち!聖クレメンス1世を祀っているのが、サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂ですので、頭の片隅に入れて置きましょう。

サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂での注意点

サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂での注意点
  1. 月曜から土曜は7時から8時半、17時45分から19時半迄開いています。
  2. 日曜は8時から11時45分迄開いています。
  3. 地上階は無料、地下へ行くには10ユーロとなります。

館内は写真撮影禁止(看板有)。但し、営業時間も含め、今後変更となる可能性もありますので、ご旅行の際は最新情報に従ってください。地下へは館内で入場料を払えば行くことが出来ます。

まとめ

サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂は、4世紀以降のキリスト教文化、さらにそれ以前に隆盛したミトラ教にまつわる史跡までをも見学出来る、大変興味深いスポットです。ミルフィーユのように美しい層が織りなすローマの宗教文化を肌で感じてみて!時間があれば、ローマで最も古い教会とされる、サン・ジョバンニイン・ラテラノ大聖堂やコロッセオとのセット観光も◎

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