好立地!ローマ、サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会

好立地!ローマ、サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会に行ってきました!

ローマとバチカンを結ぶプロムナード「コンチリアツィオーネ通り(Via della Conciliazione)」にある「サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会」。もしかしたら皆さま、一度は前を通り過ぎたことがあるかもしれません…!

サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. バチカン前の目の前を走る大通り沿いにある教会である点。
  2. カルミネの聖母について理解を深めることが出来る点。
  3. センス良くまとめられた美しい内装を楽しめる点。

「サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会(Chiesa di Santa Maria in Traspontina/キエーザ・ディ・サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ)」は、ローマとバチカンとを結ぶ大通り、コンチリアツィオーネ通り沿いにある教会です。初めてのイタリア旅行の方でも行きやすい観光スポットのひとつ。賑わいのある外とは全く異なる、穏やかな空間が館内全体に広がっています。

サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会 魅力とは?

ローマ一の通りからの景色

教会があるのはローマからバチカンへと入るためのプロムナードにあたるコンチリアツィオーネ通り沿い。何度通っても最高に旅情をかきたてるこの通りは、1929年のイタリア政府とバチカンとの和解(コンチリアツィオーネ)を記念して、整備がスタートしました。シンボルのひとつである街灯付きのオベリスクは全部で28つ。教会の目の前にもあるので、是非一緒に写真に撮っておきましょう。

バランスのとれた美しい外観

外観を手掛けたのは、ジョヴァンニ・サルスティオ・ペルッツィ(Giovanni Sallustio Peruzzi)。サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会は、実はもともとサンタンジェロ城の傍に建っていたのですが、砲撃の際の障害になるという理由で、ローマ教皇ピウス4世(在位:1559年~1565年)の指示で、引越してきました。入口の上の聖母子像(18世紀に追加されました)がトレードマークです。

彫刻の艶やかな、中央祭壇

中に入ると、想像以上の華やかさに圧倒!配色のセンスが見事なメインフロア。突き当たりにある中央祭壇は、ローマで数多くの芸術作品を手掛けた、カルロ・フォンターナ(Carlo Fontana)によるものです。少し見えにくいですが、天蓋の中には1216年に、カルメル山(※後ほど詳しくご紹介します)から運ばれたとされる、サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会のシンボル「カルメル山の聖母」が飾られています。

淡い色合いが美しい、クーポラ

中央祭壇の手前には美しいクーポラ(丸天井)もあります。青×白基調の上品な装飾。1893年に手掛けられたもので、8つの窓の上には可愛らしい天使たちが舞っています。そして、最大の特長は「形」。写真では少々わかりにくいですが、くぼみがあえて一般的なクーポラより浅く設計されており、サンタンジェロ城の砲撃時、邪魔にならないようになっています。

Cappella della Madonna del Carmelo

「カルミネの聖母の礼拝堂(カペッラ・デッラ・マドンナ・デル・カルメロ)」は、館内に5つある礼拝堂の中でも特に押さえておくべきものの一つ。というのもこの中に、カルメル会(カトリックの修道会のひとつで、本教会の母体組織)のシンボル、カルミネの聖母像がおさめられているからです。像は毎年7月16日の祝日(カルメル会創設の地である、イスラエルのカルメル山に聖母マリアが現れた日)になると神輿のように外に運び出されます。

サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会 今日の逸品

Gelateria Cremilla

「ジェラテリア・クレミッラ」は、サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会から300メートル弱(徒歩2-3分)のところにあるジェラート専門店。白基調の明るく大きな店内なので、初めてイタリア旅行する方でも、入店しやすいと思います。クリーム系のジェラートもオススメですし、フルーツ系も美味しいです!イートインスペースもあるので、休憩がてら覗いてみてください。

サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会ワンポイント

「サンタンジェロ城ってお城じゃないの?」
サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会から歩いて5分程のところにある「サンタンジェロ城(Castel Sant’Angelo/カステル・サンタンジェロ)」。日本語で「聖天使城」の意味を持つ美しいお城ですが、実は古代ローマ皇帝たちのお墓として建てられた後、長らくバチカンを守るための要塞として使われていました。ゆえに、砲撃の妨げにならぬようサンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会が配置されています。

サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会での注意点

サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会での注意点
  1. 月曜から土曜の7時から11時半、16時半から18時半迄開いています。
  2. 日曜祝日は7時半から13時10分、16時半から18時半迄開いています。
  3. 入場無料です。

毎年7月16日のカルメル山の聖母のお祝いの日(Festa di santa Maria del Carmine)前後は、催し物が行われる為、見学不可の場合があります。気になる方は事前に公式HPや現地の案内版にてご確認ください。

まとめ

バチカン市国の目の前にある、サンタ・マリア・イン・トラスポンティーナ教会。どうしてもバチカン美術館の入場予約時刻が迫っていたり、他の見学スポットを巡っていたりすると素通りしてしまうことが多いかもしれませんが、10分程度の滞在でも主要ポイントを見学することは十分可能です。ツアーのフリータイムや隙間時間に、是非足を運んでみてください。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。