宮殿と見せかけて教会！ローマ、聖エウゼービオ教会

聖エウゼービオ教会に行ってきました！

ローマの陸の玄関口、ローマ・テルミニ駅の近くにある「聖エウゼービオ教会」。美しい外観に一目惚れし、旅行の折に見学してきました！その模様をレポートしたいと思います。

聖エウゼービオ教会とは？絶対行くべき理由ベスト３

「聖エウゼービオ教会（Chiesa di Sant’Eusebio/キエーザ・ディ・サン・エウゼービオ）」は、ローマ・テルミニ駅近くにあるナポレオーネ3世通り（Via napoleone III）に面した教会。周辺には宿泊施設もたくさんあるので、近くにお泊まり予定の方は、スキマ時間や、朝の散歩で、見学するスポットとしてももってこいです。

聖エウゼービオ教会 押さえておくべき魅力とは？

渋さのある上品な「外観」

教会…と言うより、どちらかというとお屋敷のような雰囲気の聖エウゼービオ教会。ナポレオーネ3世通り（ヴィア・ナポレオーネ・テルツォ）を歩いていると、見えてくる外観は、渋さのある雰囲気がたまりません。ナポレオーネ3世通りは2車線となっているので、車に注意しつつ、まずは外観を1枚、写真に収めておきましょう。通りを挟んで向かい側にあるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世広場からの撮影もオススメです。

外観を彩る「彫刻たち」

今日私たちが見ることの出来る外観は、カルロ・ステファノ・フォンターナ（Carlo Stefano Fontana）によって整えられたもの。正面には聖母子、屋根のまわりには天使や聖人たちの彫像が並びます。上部中央にある紋章は、ローマ教皇クレメンス12世のご実家であるコルシーニ家のもの。コルシーニ家の紋章は、ローマの人気観光スポット、トレヴィの泉の上部にも同じものが飾られているので、両方訪問予定の方は要チェックです。

館内の見どころ「天井画」

館内に入ると曲線のフレームが美しい天井画に心を奪われます。これは、聖エウゼービオ教会で祀っている聖人（第31代ローマ教皇）エウゼビーオ（エウセビウス)の姿。ドイツの画家、アントン・ラファエル・メングス（Anton Raphael Mengs）の代表作のひとつで、1757年に描かれました。傍らにいる天使のモデルは、アントン・ラファエル・メングスの愛した女性との噂…。こちらも、じっくりとご鑑賞ください。

麗しい「中央祭壇」

こちらは中央祭壇周辺の様子。祭壇の上はポンペオ・バトーニ（Pompeo Batoni）が手掛けた聖母子像が飾られています。まるで、うしろから柔らかな光を浴びているような聖母子の姿が印象的。祭壇の後ろにある16世紀に整えられた（但し1938年に修繕されています）聖歌隊席も見どころのひとつで、祭壇周りの雰囲気をさらに華やかなものへと引き立てています。

正面口裏の「パイプオルガン」

正面口の方へくるりと向きを変えると、美しいパイプオルガン！その上に、色鮮やかなステンドグラスが飾られています。館内のパイプオルガンは全部で2つ。こちらはタンブリーニ社によって20世紀初頭に制作されたもので、もうひとつは、ヨハン・コンラート・ヴァール（Johann Conrad Werle）によって1740年に手掛けられたもの。中央祭壇方面に設置されています。

聖エウゼービオ教会 是非食べてほしい逸品

Girella di pasta sfoglia

「ジレッラ・ディ・パスタ・スフォリア」は、パイ生地をぐるぐる巻いて作る、ちいさなパン。ローマの郷土料理…というわけではないのですが、ローマではビジネスマンや学生さんたちが、バールでジレッラをぱくぱくつまむ風景をよく見かけます。旅行者の皆さまにもオススメ！グラム売りの店もありますが、1つから購入することも出来ますので、見かけたら食べてみてください。

聖エウゼービオ教会ワンポイントアドバイス

「”ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世”にご注意あれ」
通りを挟んで教会の向かいにある「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世広場(Piazza Vittorio Emanuele II)」。なんだか高貴な名前ですが、イタリアには”ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世”の名を冠した広場や道路、観光地がとにかくたっくさんあります（例： ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂)。地図を見る際などは十分ご注意ください。

聖エウゼービオ教会観光での注意点

聖エウゼービオ教会は、平日はミサの前後にのみ開館します。もし週末にローマにいらっしゃるご予定の方は、週末の方が開館時間が長いのでオススメ。館内は入場無料となります。

まとめ

一見宮殿のような見た目のため、入るのをためらってしまう聖エウゼービオ教会。扉が開いていれば見学可能ですので、是非足を運んでみて下さいね！春・秋の季節の良い頃は、目の前にあるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世広場とセットでお散歩するのもアリ！広場…といってもかなり大きく、中には古代ローマ遺跡や野外コンサートの会場なども設置されています。