ウフィツィ美術館のお隣!フィレンツェ、ガリレオ博物館
ガリレオ博物館に行ってきました!
フィレンツェで最も人気の観光スポットのひとつ、ウフィツィ美術館のすぐ横にある「ガリレオ博物館」をご存じですか?美術館や博物館がとにかくたっくさんのフィレンツェ。その中で、ガリレオ博物館ならではの見どころをご紹介します。
ガリレオ博物館とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ウフィツィ美術館とセットで訪問しやすい点。
- ガリレオにまつわる貴重な展示品を見学できる点。
- 歴史と科学を一緒に学べる点。
「ガリレオ博物館(Museo Galileo/ムゼオ・ガリレオ)」は、フィレンツェの中心、ウフィツィ美術館のすぐお隣にある博物館です。ガリレオ・ガリレイに関する展示品を含む、科学や天文に特化した展示が中心で、フィレンツェの名だたる美術館、博物館とは一線を画す存在として人気があります。理系分野に興味がない方でも感覚的に楽しめるものもたくさんありますよ!
ガリレオ博物館 押さえておくべき魅力とは?
目の前に広がる、ジューディチ広場
ガリレオ博物館があるのはフィレンツェ中心部のジューディチ広場(Piazza Giudici)。アルノ川沿いに広がる広々とした空間で、1574年から1841年までジューディチ(裁判官や判事)にまつわる用途で使用されていた為、その名が付きました。2007年に設置された大きな日時計がトレードマーク。柱をよく見ると可愛らしいイモリが見つかるハズ。是非近くまで行って探してみてください。
元お屋敷だった建物
ガリレオ博物館は元々カステラーニ家のお屋敷(Palazzo Castellani)だった場所を利用して開館したもの。お屋敷はそれ以前はダルタフロンテ城(Castello d’Altafronte)という名の城塞としても使われていました。現在のような博物館としての役割を担うようになったのは1930年のこと。館内ではガリレオにまつわるものだけでなく、科学全般にまつわる様々なものが展示されています。
木製の渾天儀(こんてんぎ)
こちらは館内でひと際存在感を放つ「渾天儀(天体観測の為に使用した器械)」。アントニオ・サントゥッチ(Antonio Santucci)が16世紀後半にメディチ家の為に制作したもので、直径約2メートルもの大きさを誇ります。その精度の高さなども見どころなのですが、細かい話は抜きにして…とにかく豪華!土台や球体にはふんだんに金箔があしわれていて、なんとも高貴な雰囲気を醸しています。
Dito di Galileo
こちらは「ガリレオの指(中指)」。ちょっと不気味な展示品なのですが、カトリック圏では死者の遺体を大切に扱い、崇拝する文化があるため、館内に普通に?展示されています。ガリレオ自身は現在サンタ・クローチェ聖堂(フィレンツェ)に眠っていますが、埋葬の際、中指だけ取り出され大切に守られてきたのだそう。抵抗感のない方は、貴重な展示品のひとつですので是非ご覧になってみてください。
貴族のおもちゃ
館内の展示品はイタリア語(英語)が理解出来ても、科学にまつわる知識が多少ないと難しいものもあります…が、感覚的に楽しめるものもたくさんあります!こちらがその中の一つで、鏡を使った仕掛けが施されたおもちゃです。下に置かれたロレーヌ公シャルル3世の絵。鏡を通すと…娘のクリスティーナ・ディ・ロレーナ(フェルディナンド1世・デ・メディチの奥様)に大変身します。
ガリレオ博物館 是非食べてほしい逸品
Cialda
「チャルダ」はフィレンツェのあるトスカーナ州に伝わるご当地スイーツ。ゴーフレットのようなお菓子で、朝食として食べたりジェラートなどに沿えて食べることもあります。贈答用のチャルダが売られているお店では、可愛い缶に入ったものなども売られているので、日本へのお土産にも最適。チャルダ自体にもイタリア情緒満点の綺麗な模様な紋章などが描かれているので、見ているだけでテンションがあがります。
ガリレオ博物館ワンポイントアドバイス
「ファンならセットで訪れたいサンタ・クローチェ聖堂」
ピサ(トスカーナ州)郊外で生まれたガリレオ・ガリレイ。亡骸は現在ガリレオ博物館から500メートルほど離れた所にあるサンタ・クローチェ聖堂(バジリカ・ディ・サンタ・クローチェ)に安置されています。縦約7メートル×横約4.6メートルの大変立派な霊廟。聖堂左手の1番目と2番目の礼拝堂の間にありますので、機会があれば立ち寄ってみてください(入場料は8ユーロです)。
ガリレオ博物館での注意点
- チケットは10ユーロです。
- 水曜から月曜の9時半から18時迄開いています。
- 火曜は9時半から13時迄開いています。
チケット売り場は閉館30分前に閉まります。また、お土産物売り場は閉館15分前に閉まりますのでご注意ください。ミュージアムパス(Firenzecard)をお持ちの方は割引適用となります。
まとめ
ガリレオ博物館は、全部で18の部屋に分かれていて、ガリレオ・ガリレイにまつわるもの以外にも望遠鏡、時計、方位磁針、実験器具等々、私たちが理科の時間に使ったアイテムのご先祖様たちがたくさん展示されています。日本語のパンフレットや、スマートフォンアプリ(Museo Galileo app)などもあるので、それらを参考にすればさらに楽しいひと時になること間違いなし!是非少しでも興味があれば覗いてみてください。
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