塗り壁みたいな外観にドキドキ!フィレンツェ、サント・スピリト聖堂
サント・スピリト聖堂に行ってきました!
フィレンツェにある「サント・スピリト聖堂」は、のっぺりとした斬新な外観がトレードマーク!フィレンツェ中心部からちょこっとだけ離れた場所にあるため、のんびりと聖堂見学を楽しめます。(※なお、館内は写真撮影禁止です)
サント・スピリト聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 装飾の少ない、斬新な外観を楽しめる点。
- イタリアを代表する芸術家たちの作品を観賞出来る点。
- 目の前に、開放感抜群の大きな広場がある点。
「サント・スピリト聖堂(バジリカ・ディ・サント・スピリト/Basilica di Santo Spirito)」は、ドゥオーモなどのあるフィレンツェ中心部から15分ほど歩いたところにある聖堂。広大な敷地面積を誇る、聖堂と目の前のサント・スピリト広場は開放感抜群!独特な外観と貴重な宝物に溢れた館内で素敵な思い出をつくることが出来ます。
サント・スピリト聖堂 押さえておくべき魅力とは?
Piazza Santo Spirito
「サント・スピリト広場(ピアッツァ・サント・スピリト)」に建つ聖堂。この界隈は、ドゥオーモなどのあるフィレンツェの中心部から徒歩10~15分ほど離れており、途中、大きなアルノ川を越える必要があった為、昔はそこまで栄えていませんでした。しかし、13世紀半ばにアルノ川にサンタ・トリニタ橋が架けられたことによって、どんどん華やかな場所へ…。ヨーロッパらしい石畳と聖堂の織りなす風景を、ゆっくりとご覧ください。
思わず二度見する、不思議な外観
橋が架けられる前からサント・スピリト聖堂の前身となる建物は存在していたようですが、現在の聖堂の建設は1434年に着手されました。旗振り役となったのは、フィリッポ・ブルネレスキ(Filippo Brunelleschi)。フィレンツェの象徴、ドゥオーモのクーポラ(ドーム屋根)をつくったことで一躍時の人となった彼ですが、結局、存命中には完成せず、1487年になって、ようやく完成を迎えました。
聖堂のお隣にある鐘楼
フィレンツェ中心部に比べ、建物が密集していないせいか、サント・スピリト聖堂では、鐘楼もきれいに写真に収めることが出来ます。高さ約70メートルの壮大な鐘楼の制作が始まったのは、1503年のこと。フィレンツェ出身の建築家、バッチョ・ダニョーロ(Baccio d’Agnolo)の作品で、こちらも彼の死後、1570年にようやく完成を迎えました。
ミケランジェロの十字架 ※写真は参考画像です
広場に引けを取らないほど、広大な館内。その中で、特に有名なのが、ミケランジェロの制作した「十字架(Crocifisso)」です。聖堂左手の部屋(聖具室)にある十字架は、ミケランジェロ18歳の頃の作品で、当時、聖堂の許可を経て、解剖学を学べたことへのお礼として寄進されたもの。実物は、彼の人体解剖から得た学びが作品の細部にまで生きており、一瞬にして心を奪われます。(※写真撮影禁止のため、ここではミケランジェロのダヴィデ像を掲載させていただきます。)
フィリッピーノ・リッピの祭壇画 ※写真は参考画像です
メディチ家お気に入りの画家として、親子で名声を得た「フィリッピーノ・リッピ」。彼の描いた「Pala Nerli(パーラ・ネルリ/邦題:聖母子と聖ジョバンニーノ)」も、絶対見るべき一作です(※写真はウフィツィ美術館所蔵のフィリッピーノ・リッピの傑作「東方三博士の礼拝」です)。明るい色彩と柔らかな雰囲気が優しい気持ちにさせてくれる作品。無料で鑑賞可能(ミケランジェロの方は有料)ですので、時間がない方も是非チェックしてみてください。
サント・スピリト聖堂 是非食べてほしい逸品
Fegatini di pollo
「フェガティーニ・ディ・ポッロ」は、鶏レバーペーストのこと(ちなみに鶏はイタリア語で「ポッロ」。覚えておくと便利です)。カリカリに焼いたパンに乗せて食べる「クロスティーニ・アイ・フェガティーニ・ディ・ポッロ(Crostini ai fegatini di pollo)」という料理が定番で、ワインとの相性が抜群!レバーに抵抗がない方は、是非食べてみてください。
サント・スピリト聖堂ワンポイントアドバイス
「無料エリアと有料エリア」
サント・スピリト聖堂はとにかく広い!聖堂本体のみの見学は無料ですが「回廊(中庭)」や「元修道士たちのための食堂だった場所(現 展示室)」「聖具室(神事に必要な道具などを保管してい置く部屋)」といった場所の見学には、入場料が必要です。聖具室にはミケランジェロの十字架が…。それ以外の部屋にも貴重な作品がたくさんあるので、時間と相談して見学箇所を検討してみてください。
サント・スピリト聖堂観光での注意点
- 月曜から土曜は10時から13時、15時から18時迄開いています。
- 日曜と祝日は、11時半から13時半、15時から18時迄開いています。
- 水曜日はお休みです。
サント・スピリト聖堂は、聖堂本体(Basilica/バジリカ)のみ入場無料。それ以外は見学に2ユーロかかります。見学予定の方はあらかじめ2ユーロコインを準備しておくとスマートです。
まとめ
なお、ミケランジェロの作品がある聖具室は現地では「サグレスティア(Sagrestia)」という名で呼ばれています。案内表示がたくさんあるのでおそらく迷わないかと思いますが、もし場所がわからなかったら係りの方に「サグレスティア」や「ミケランジェロ」などの単語を出して場所を尋ねてみてください。素敵なひとときとなりますように。
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