ボローニャ、サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会 彫刻との出会い

ボローニャ、サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会 彫刻との出会い|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会に行ってきました!

北イタリアの交通の要所として名高いボローニャ。ここにある「サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会」には、一度見たら忘れられない衝撃インパクトの彫刻があることで有名です。その内容とは…!この後詳しくご紹介します。

サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 印象的な彫刻が見られる点。
  2. 観光スポットの密集地帯にある点。
  3. 穴場の教会で、ツウっぽい旅が出来る点。

「サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会(Santuario di Santa Maria della Vita/サントゥアーリオ・ディ・サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ)」は北イタリアの都市ボローニャの観光スポット密集地帯にある小さな教会。アクセス抜群でありながら、入口が隠れ家のようにわかりにくい為、行けばイタリア通になれること間違いなしの教会です。あっと驚く彫刻作品「死せるキリストへの哀悼」も必見。

サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会 押さえておくべき魅力とは?

隠れ家のような小さな「入口」

サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会の入口はとにかくわかりにくい!Via Clavatureという小さな通りに、ちょこんと設置されている為、多くの人が「ここでいいのかなぁ?」なんて、思ってしまうかもしれません。目印は扉の上の「S.MARIA DE VITA」の文字。教会自体は18世紀に完成したものですが、入り口は1905年に整えられた為、比較的新しく感じられるかもしれません。

トレードマークの「クーポラ」

目の前まで行ってしまうと若干わかりにくいですが、教会の上には緑色のドーム屋根(クーポラ)が設置されており、これも教会への道しるべとなります。クーポラは1787年にジュゼッペ・トゥベルティーニ(Giuseppe Tubertini)によってつくられたもの。中(入場無料)に入って裏側から見ると、白地に美しい彫刻が施されており、必見。さらに感動出来ることと思います。

内部に施された「彫刻」

クーポラがあるのは祭壇の上。まわりを彩る彫刻の中でもひと際目立つ美しい4体の女性の像が、より館内の神聖なムードを高めてくれています。この女性たちは「シビュラ(伊:Sibille/シビッレ)」という、いわば古代における巫女さんのような存在。クマエ、フリギア、エリュトライ、ペルシアの4名が飾られており、イタリア人彫刻家ルイージ・アクイスティ(Luigi Acquisti)によって手がけられました。

彫刻「死せるキリストへの哀悼」

「死せるキリストへの哀悼(Compianto sul Cristo morto)」は、サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会の目玉のひとつ。教会右手にある有料エリアにて鑑賞出来る彫刻作品です。イエスさまの亡くなったシーンを再現した壮大な彫刻作品は、圧巻の見応え。キリスト教と普段触れ合う機会のほとんどない方でも、心が揺さぶられることと思います。

彫刻家「Niccolò dell’Arca」

死せるキリストへの哀悼を手掛けたのはボローニャ有数の彫刻家「ニッコロ・デッラルカ」。彼の有名作品はなんと、サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会から10分ほど歩いた所で、もう1つ鑑賞することができます場所は「サン・ドメニコ教会(Basilica di San Domenico)」。ドメニコ会(ドミニコ会)の創始者、聖ドメニコが眠る教会で、礼拝堂内の棺の彫刻をあのミケランジェロらとともに手がけました。

サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会 是非食べてほしい逸品

Polpetta

「ポルペッタ」は一言でいうと「肉団子」。パスタに投入したり、トマトソースをかけたり、様々な食べられ方をします。イタリア全土で食べられているものですが、ボローニャにあるポルペッタ専門店「Bolpetta(ボルペッタ)」では、趣向を凝らしたポルペッタ料理を食べることができますよ!サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会の目と鼻の先にあり、今風の入りやすいお店です。

サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会 ワンポイントアドバイス

「Museo della Sanità e dell’Assistenza」
サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会の脇には「健康博物館(ムゼオ・デッラ・サニタ・エ・デッラシステンザ)」という小さな展示室があります。マニアックな展示が中心ですが、展示物に興味がある方やイタリア語(英語)が分かる方は、あわせて立ち寄ってみても良いかもしれません。月曜日は休み、それ以外は毎日オープンしています。

サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会での注意点

サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会での注意点
  1. 彫刻の展示エリアは有料です。
  2. 入り口が狭いのでご注意ください。
  3. イタリア語名や関連する画像を控えておくと◎

死せるキリストへの哀悼の展示室は有料。展示室のある場所は現地では「Compianto(コンピアント/”哀悼”の意)」と呼ばれています。行きたい場所や観たい作品のイタリア語名や関連画像を控えて置くと、現地でのやりとりが多少スムーズになるかと思います。

まとめ

ニッコロ・デッラルカの「死せるキリストへの哀悼」は、国外からわざわざボローニャまで観に来る人もいるほどの大作。しかし、なにぶん描写が「超」リアリスティックなため、人によっては見ると気持ち悪くなってしまったりすることもあります。ネットなどで確認して、もしニガテでなければ是非ご見学を!もちろん、祭壇周辺だけの見学でも、十分満足できる教会です。

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