16世紀からある憩いの場、ミラノ、グアスタッラ庭園

16世紀からある憩いの場、ミラノ、グアスタッラ庭園|イタリア観光ガイド

グアスタッラ庭園に行ってきました!

ミラノのグアスタッラ庭園は、ミラノ大学の裏にある庭園。ほどよく都会的でほどよくローカルな空間は、観光客の私たちが立ち寄るにもぴったりの素敵な場所です。詳しくご紹介します。

グアスタッラ庭園とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ミラノで最も古い公園(庭園)のひとつである点。
  2. 周りに病院や大学があり、高貴な雰囲気が漂う点。
  3. 手入れが行き届いており、気持ち良くくつろげる点。

「グアスタッラ庭園(Giardini della Guastalla/ジャルディーニ・デッラ・グアスタッラ)」はミラノ中心部にある庭園。周りに大病院や大学があるため、治安も良好で、しっかりと手入れの行き届いた清潔感のある空間が広がっています。ただ、のんびりするだけでも異国情緒を感じられて◎小さなお子様がいらっしゃる方には、ちょっとした遊び場としても便利にご活用いただけることと思います。

グアスタッラ庭園 押さえておくべき魅力とは?

ミラノ大学の風景

庭園の入口はいくつもありますが、ドゥオーモ方面から歩いてお越しの方は、フランチェスコ・スフォルツァ通り(Via Francesco Sforza)沿いの入口から入るのが最短経路となるのでオススメです。入口前の通り沿いの風景もポイント。なんといってもミラノ大学の大きなキャンパスを望めるのが魅力で、写真のような大学付属の礼拝堂も、見ることが出来ます。(大学に礼拝堂があるなんて、イタリアらしいですよね!)

Peschiera barocca

フランチェスコ・スフォルツァ通り沿いの入口から入ると、まもなく目の前にグアスタッラ庭園のシンボル「バロック様式の養魚(ペシエラ・バロッカ)」が見えてきます。1600年頃(関ケ原の戦いの頃!)に整えられたと言われる、とても歴史ある場所。約455平方メートルの大きな池で、現在でも池の中には魚たちがたくさん泳いでいます(冒頭写真ご参照)。

Tempietto del cagnola

「テンピエット・デル・カニョーラ(もしくはテンピエト・デッラ・ニンファ/Tempietto della Ninfa)」は建築家ルイージ・カニョーラ(Luigi cagnola)の作品。ルイージ・カニョーラといえばブレラ絵画館の中に銅像が建つ程、ミラノの芸術界において重要な存在の一人で、本作ではニンファ(妖精)をモチーフとしたお堂がテーマとなっており、園内の癒しの風景のひとつとなっています。

Sinagoga Centrale

フランチェスコ・スフォルツァ通りのちょうど反対側にあるグアスタッラ通り(Via della Guastalla)沿いにも異国情緒あふれる風景が広がっています。最も有名なのが、「ミラノのシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)本部(シナゴーガ・チェントラーレ)」。中に入ることは出来ないのですが、外から見てもイタリアでもあまりお目にかかれないような興味深い風景が広がっています。

移設されたバロック様式の扉

グアスタッラ通り沿いにはもうひとつ、不思議な風景が広がっています。こちらはルイージ・マリア・カネーヴァ(Luigi Maria Caneva)が手掛けたバロック様式の扉(Portone barocco)。神話に登場する半人半獣の聖霊、サテュロス。その内側にアダムとイブがあしらわれた大作で、なんとナポリの別荘から移設されたものなのだそうです。

グアスタッラ庭園 是非食べてほしい逸品

Barbajada

「バルバヤーダ」はミラノの冬の定番ドリンク。ホットチョコレート×エスプレッソコーヒー×クリームからなる飲み物で、不思議なネーミングは考案者のドメニコ・バルバイア(DOmenico Barbaja)氏から来ています。現在ではコーヒーの代わりにホットミルクを入れたり、クリームの代わりにフォームドミルクを入れたり、お店によってちょっとずつレシピが異なる点もオツ。甘党の方はぜひぜひトライしてみてください。

グアスタッラ庭園ワンポイントアドバイス

「”グアスタッラ”とは」
「グアスタッラ」とはこの庭園のオーナーに由来する言葉。パオラ・ルドヴィカ・トレッリ(Paola Ludovica Torelli)というグアスタッラ氏の奥様が、旦那様の死後、創設した学校の一部がこの庭園だったことから、後に「グアスタッラ庭園」と呼ばれるようになりました。庭園として一般開放されたのは1939年。しかし建設自体は、16世紀に遡ります。

グアスタッラ庭園観光での注意点

グアスタッラ庭園観光での注意点
  1. 入場無料です。
  2. 開門時刻は毎日朝7時です。
  3. 閉門時刻は月によって異なります。

閉門時間は月によって変動アリ。1月と2月、11月と12月は19時。3月は20時。4月と10月は21時。5月から9月は22時となります。おおよそ日没頃迄開いているとお考えください。

まとめ

グアスタッラ庭園はミラノのドゥオーモから徒歩約10分。最寄り駅のクロチェッタ(Crocetta)駅からも徒歩7~8分の距離なので、お散歩がてらドゥオーモ見学前後に向かうのもオススメです。平日は学生さんやビジネスマンがのんびりと休憩を取っている姿も見られ、なんとなくいるだけでミラノに暮らしているような気分になれます。是非ミラノっ子たちの憩いの場を訪ねてみてください。

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