ミラノ、サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会

ミラノ、サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会へ!

「サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会」は慈悲の聖母(マリア・デッラ・ミゼリコルディア)に捧げられた教会。そこに加えられた「ビアンカ(白)」の文字の意味とは!?詳しくご紹介します。

サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会とは?

おすすめのポイント
  1. 白装束の聖母マリアの姿を観賞出来る点。
  2. ミラノのローカルエリアを散策できる点。
  3. 慈悲の聖母についての理解を深められる点。

「サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会(Chiesa di Santa Maria Bianca della Misericordia/キエーザ・ディ・サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア)」はミラノ北東部のローカルエリアにあるレンガ造りの教会。ビアンカ(白)にまつわる慈悲の聖母マリアが見られる点がポイントです。

サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会 魅力とは?

Via Casoretto

サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会はミラノ北東部の「カゾレット(Casoretto)」という地区にあります。目の前の大通り、カゾレット通り(ヴィア・カゾレット)は、おしゃれなミラノ中心部の通りとはまた趣の異なる、ローカルな雰囲気満点。いつもと違うミラノの風景を楽しみながら、目的地へ向かいましょう。地下鉄の駅も周辺にたくさんあるので、それらを利用するのも◎

実は黒、赤、白のトリオの教会

教会の名前の中にある「ビアンカ」とは「白」という意味のイタリア語。実はこの教会を建設する際、他の同名の教会と間違えないように、オーナーがあえて「ビアンカ」の文字を入れたのです。残念ながら「黒」の教会は無くなってしまったのですが、赤の教会(Chiesa di Santa Maria Rossa*写真)はいまだ健在!3キロほど離れているので、決して「近く」はないのですが、もし時間があったらそちらへも遊びに行ってみてください。

外観のモザイク画

「白」の教会とはいうものの、全体的に赤レンガを基調とした外観は、どちらかというと「茶色の教会」(笑)。ポイントは、カゾレット通り沿いからでもはっきりと見える、15世紀末に整えられた鐘楼と、扉の上にあしらわれた聖母マリアとイエスさまのモザイク画です。扉の下に広がる石畳に描かれた美しい模様も必見。左手にまわると、バスケットコートや駐車場越しにロマネスク様式のアーチをあしらった、回廊も眺めることが出来ます。

白の聖母マリア

館内で注目すべきは、左手の祭壇に飾られている白の聖母マリアのフレスコ画「Vergine Bianca della Misericordia di Casoretto(カゾレットの白の慈悲の聖母)」です。この教会のテーマにまさにぴったりの作品。白のロングドレスに身を包み、ブロンドの髪をなびかせる聖母マリアが普段とはまるで異なる雰囲気のため、カトリック教徒でなくとも、思わずその魅力に吸い込まれそうになります。

館内を華やかに盛り上げる三連祭壇画

館内でもう一つ、心奪われる大作が右手中ほどの礼拝堂の中にある、三連祭壇画です。中央にいるのはイエスさま、その傍らには洗礼者ヨハネと福音書記者ヨハネが控えていて非常に迫力があります。聖書に登場するたくさんの「ヨハネ」。イエスさまに洗礼を施したのが、左手にいる洗礼者ヨハネで、子羊とともに登場することが多いです。一方、右手の福音書記者ヨハネは、イエスさまの教えを記した人。手にペンを持っているのはそのためです。

サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会の逸品

Radicchio Milano

「ラディッキオ・ミラノ」は”チコリ”という野菜の一種。チコリにはいろいろな色や形があるのですが、ラディッキオ・ミラノは黄緑色で、なんとなく白菜やキャベツ、レタスを彷彿とさせます。使い方もサラダに加えたり、ロールキャベツならぬ…ロールラディッキオ・ミラノにしたり日本の葉物野菜とそっくり!是非見かけたら召し上がってみてください。

サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会ポイント

「オススメの駅」
サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会の周りには地下鉄の駅がとにかくたくさんあります。いずれの駅からもだいたい徒歩10~12分くらいで教会まで行くことが出来るので、前後の予定を鑑みながら利用するルートを決めましょう。ちなみに割と近くてオススメなのは地下鉄M1線のパスツール(Pasteur)駅(駅から教会まで徒歩約10分です)。遠方から特急列車でミラノ入りされる方はLambrate(ランブラーテ)駅での下車がオススメです。

サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会での注意点

サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会での注意点
  1. 月曜から土曜は7時から12時、15時から19時迄開いています。
  2. 日曜は8時から12時半、15時半から19時半迄開いています。
  3. 入場無料です。

サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会は、どちらかというと観光客が少ないエリアに立地している為、一日を通じて、車の往来が激しいです。駅から教会までの道中、交通事故にはくれぐれもお気を付けください。

まとめ

サンタ・マリア・ビアンカ・デッラ・ミゼリコルディア教会はミラノへ何回も来たことのある方だけでなく、電車を使ってイタリア旅行を楽しむ方にもオススメの教会です。長距離列車の発着するランブラーテ駅(Lambrate)から教会までは歩いて約1キロ。道もほとんど曲がることがなく単純なので、乗り換え時間を使って周辺を散策したい時などにも、足を運んでみてください。

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