凛とした美しさ、ミラノの「サン・ロレンツォ大聖堂」の魅力。

凛とした美しさ、ミラノの「サン・ロレンツォ大聖堂」の魅力。 | イタリア観光ガイド

サン・ロレンツォ大聖堂に行ってきました!

ドゥオモ、最後の晩餐、スカラ座…。ミラノの数ある観光スポットの中ではやや穴場ではありますが、歴史深く、揺るがぬオーラを纏った「サン・ロレンツォ大聖堂」。ここではそんなサン・ロレンツォ大聖堂の魅力をご紹介します。

サン・ロレンツォ大聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ミラノいち古い教会のひとつである点
  2. 最旬スポット「ナヴィリオ地区」のすぐ近くにある点
  3. 観光客が少なく、じっくり教会と向き合える点

「サン・ロレンツォ大聖堂 (サン・ロレンツォ・マッジョーレ大聖堂)」 は、イタリアの経済都市・ミラノ市内にある教会。話題のショップやレストラン等が一堂に会する、ナヴィリオ地区のすぐ近くにあります。フィレンツェにある同名の教会や、ミラノのドゥオモ等と比べると幾分日本での知名度は下がりますが、そのぶんゆっくりと、教会自体の「良さ」を味わうことが出来ます。

サン・ロレンツォ大聖堂観光 押さえておくべき魅力とは?

「ミラノ最古」の教会のひとつ

「サン・ロレンツォ大聖堂(Basilica di San Lorenzo/バジリカ・ディ・サン・ロレンツォ)」は、390年から410年頃にかけて建設されたと言われる、ミラノ最古の教会のひとつです。ちなみに、ミラノで最も古い「サンタンブロージョ教会(Basilica di Sant’Ambrogio/386年) 」は、ここから歩いて10分ほど。このあたりはミラノの中でも歴史ある教会が残っている地区ですので、まずは古い教会ならではのオーラを、外から感じ取ってみてください。

地層?パッチワーク!?よく見ると不思議な「外壁」

サン・ロレンツォ大聖堂は近くまで行くと、ところどころに壁の色や素材が異なる箇所が何か所もあることがわかります。これは火災や地震、戦争などで壊れ、修復を繰り返した跡。イタリアの観光スポットは、実はこのように修復跡が生々しい形で残っているものもたくさんあります。ガイドブックで紹介される写真ではなかなか観ることのできない、生の史跡の側面も、ぜひ外からじっくりとご鑑賞ください。

八角形の美しい「丸天井」

サン・ロレンツォ大聖堂の中で特に目を引くのが鏡餅?!のような、美しい上段の八角形のクーポラ(丸屋根)です。ここは礼拝堂になっていて、辺のそれぞれに美しい窓が取り付けられています。教会の中から見上げると、開放感のある高い天井から、まばゆい光が差し込み、とても幻想的。是非、時間があれば外と中、両方からクーポラの美しさを味わってみてください。

ローマ皇帝「コンスタンティヌスの銅像」

サン・ロレンツォ大聖堂の前に建っているのは、ローマ皇帝・コンスタンティヌスの像です。世界史の時間に、名前だけは聞いたことがある方も多いのでは!?彼は、313年に宗教の自由を認め、キリスト教を公認した皇帝として有名。いまでは大半がカトリック教徒のイタリアですが、かつては弾圧の対象だった時代がありました。グリッとした大きな眼が特徴。コンスタンティヌスの像はイタリア各地にありますので、イタリア周遊予定の方は、是非、まずはこちらで彼の顔をチェックしておきましょう。

シンプルながら、凛とした「聖堂内」

サン・ロレンツォ大聖堂は美しいモザイクが有名な「聖アクイリーノ礼拝堂(Cappella di Sant’Aquilino)」エリアを除けば、誰でも無料で見学することができます。ミラノの観光スポットはとにかく人・人・人だらけ!!の場所ばかりですが、サン・ロレンツォ大聖堂は行列に並ぶことなく、中に入ることが出来、中も落ち着いた雰囲気です。特に、洗練されたシンプルな祭壇や高い丸天井、均整の取れたアーチが魅力的。じっくり教会と向き合いたい方は、是非サン・ロレンツォ大聖堂においでください。

サン・ロレンツォ大聖堂 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Pasticceria Cucchi

「パスティッチェリア・クッキ」はガイドブックなどでもひっぱりだこのミラノの老舗お菓子店。サン・ロレンツォ大聖堂から500メートルほど、サンタンブロージョ教会の方へ歩いていく道の途中にあるので、甘党の方は行かないテはありませんよ!お土産用の焼き菓子などを買うも良し。時間がある方は是非店内で生ケーキなども召し上がってみてください。

サン・ロレンツォ大聖堂 ワンポイントアドバイス

「サン・ロレンツォとは」
「サン・ロレンツォ」は一般に、日本で「ローマのラウレンティウス(聖ロレンツォ)」と呼ばれている、キリスト教における重要人物(聖人)を指します。冒頭でも少し触れましたが、実は同名の教会(Basilica di San Lorenzo)は、北イタリアのフィレンツェにもあり、こちらもフィレンツェ最古の教会の一つとして大変有名です。

サン・ロレンツォ大聖堂観光での注意点 押さえておくべき事項3選

サン・ロレンツォ大聖堂観光での注意点
  1. 地下鉄の駅からやや離れた場所にあります。
  2. 館内は有料エリア、無料エリアに分かれています。
  3. 館内はこじんまりしていますので静粛に。

サン・ロレンツォ大聖堂の最寄り駅は2つ。「Missori(ミッソーリ)駅」と「S. Ambrogio(サンタンブロージョ)駅」ですが、どちらも徒歩10分ほどのところにあるので時間に余裕をもって観光しましょう。館内は「聖アクイリーノ礼拝堂」のみ2ユーロ。他は無料です。

まとめ

イタリアの街中の教会は、日本の神社やお寺と一緒で、サン・ロレンツォ大聖堂のように無料で中に入れるところもたくさんあります。キリスト教徒でなくとも見学することができますので、気になる所があれば是非中に入ってみてはいかがでしょうか?外からは想像もできないような厳かな空間が広がっていることも…。是非、素敵な空間の中で、癒しのひと時をお過ごしください。

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