心地よい静寂。ミラノ、サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会

心地よい静寂。ミラノ、サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会|イタリア観光ガイド

サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会に行ってきました!

一年中世界中の観光客に大人気のイタリアの都市ミラノ。最も多くの人が集まるドゥオーモ(ミラノ大聖堂)から1キロほど離れた場所に静かに佇む「サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会」の魅力に迫ります。

サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. 観光客が少なく、落ち着いて見学できる点。
  2. 美しい壁画の世界を楽しむことが出来る点。
  3. シエーナのベルナルディーノについての理解を深められる点。

「サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会」 は、ミラノの南西方面に立つ教会。ミラノ最古の教会のひとつ、サン・ロレンツォ大聖堂(Basilica di San Lorenzo)から徒歩5分ほどの所にあります。シエーナのベルナルディーノ(サン・ベルナルディーノ)に捧げられた教会は、ミラノの中心部と比べて観光客でごった返すことが少ない為、のんびりと教会と向き合うことが出来て◎館内を彩るフレスコ画たちは必見です。

サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会 魅力とは?

目の前を走るランツォネ通り

教会の出入口があるのはランツォネ通り(Via lanzone)。すぐお隣にある、アレッサンドロ・マンゾーニ高校(1913年)にぴたりと寄り添うような形で立っています。実はこの高校は、教会の一部を破壊して建てられたもの。フランス革命をきっかけに加速した修道院破壊運動の中でサン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会は縮小され、その代わりに高校が建設された為、今日のような、少しいびつなスタイルで立っています。

目印となる赤い宮殿

サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会は通りから少し奥まった所にある為、すぐ近くに立つ「プロスペロ・ヴィスコンティ宮殿(Palazzo di Prospero Visconti)」のファサード(正面口)を道しるべとすると良いでしょう。扉の上にはヴィスコンティ家の蛇の紋章アリ。16世紀末にジュゼッペ・メダ(Giuseppe Meda)、ペッレグリーノ・ティバルディ(Pellegrino Tibaldi)によって整えられた美しいお屋敷です。

レンガ造りのファサード

15世紀後半、最初に教会の建設を進めたのはピエトロ・アントニオ・ソラーリ(Pietro Antonio Solari)でした。しかしその後、教会は何度もデザインを変更することに…。現在の姿はピエトロ・アントニオ・ソラーリ時代のゴシック様式で復元されたもので、扉の上には教会のシンボルである「シエーナのベルナルディーノ(Bernardino da Siena)」の姿が見られます。

シンプルな中央祭壇

中に入ると目の前の中央祭壇に、洗礼者ヨハネ(左)と聖ペトロ(右)のパネル(作者不明)。その間にシエーナのベルナルディーノの彫像が設置されています。今日ではミサよりも、結婚式やコンサートなどで使用されることの多いサン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会。無駄のないすっきりとした空間が、イベントをさらに華やかなものへと引き立ててくれます。

祭壇周辺の壁画たち

祭壇周辺の壁画たちも見ごたえアリ。15世紀頃、地元ロンバルディアの学校やこの時代を代表する画家、ヴィンチェンツォ・フォッパ(Vincenzo Foppa)の学校にて制作されたものと言われており、受胎告知や聖母子像、エジプトへの逃避やキリスト降誕といった、宗教画の人気のモチーフのものがそろい踏みしています。どれが該当する絵か、当てながら鑑賞するのも楽しいかもしれません。

サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会 是非食べてほしい逸品

Gelateria Oasi

教会から歩いて3-4分の所にある「ジェラテリア・オアジ」。1982年創業のお店で、一般的なコーンとカップのジェラート以外にも、クレープ、パフェやコーヒーフロートなどもあって、とにかくメニューが豊富な点が特長です。ちょっと珍しいのが「Centrifuga(チェントリーフガ)」と呼ばれるコールドプレスジュース。流行最先端が集う、ミラノならではの一品ですので、是非チェックしてみてください。

サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会 ワンポイントアドバイス

「Santuario di San Bernardino alle Ossa」
サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会から2キロほど離れた所にある「サン・ベルナルディーノ・アッレ・オッサ教会(サントゥアリオ・ディ・サン・ベルナルディーノ・アッレ・オッサ)」。同じくシエーナのベルナルディーノを祀る、ミラノの有名な教会で、紛らわしくならないように、それぞれの教会は末尾に「アッレ・モナケ」「アッレ・オッサ」という文言が付いています。

サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会での注意点

サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会での注意点
  1. 水曜と日曜の10時半から12時半、金曜の15時半から17時半のみ開館しています。
  2. 入場無料です。
  3. 入口はランゾーネ通り(Via lanzone)沿いです。

サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会は開館日時が限定的です。外観を見るだけでも十分旅の思い出になりますが、もし館内も巡りたい!という方はスケジュール調整時、ご注意ください。

まとめ

サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会は、ミラノの中心部からちょこっとだけ離れた場所にありますが、その分、人混みにに疲れることなく、のんびりと教会を見学することが出来ます。最寄り駅は「サンタンブロージョ(S. Ambrogio)」駅。道中、学校や住宅地などもあり、ミラノのローカルな雰囲気も一緒に味わうことが出来ますので、是非機会があれば、足を延ばしてみてください。

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