高級エリアに建つお屋敷。ミラノ、バガッティ・ヴァルセッキ美術館

バガッティ・ヴァルセッキ美術館に行ってきました!

「バガッティ・ヴァルセッキ美術館」は1994年から開館したミラノの元邸宅を利用した美術館。バガッティ・ヴァルセッキ兄弟が集めた優雅なコレクションを、じっくり楽しむことが出来ます。

バガッティ・ヴァルセッキ美術館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. モンテナポレオーネエリアとセットで観光出来る点。
  2. 駅から徒歩2-3分の好アクセスである点。
  3. 19世紀後半に整えられた美しい邸宅を一緒に鑑賞できる点。

「バガッティ・ヴァルセッキ美術館(Museo Bagatti Valsecchi/ムゼオ・バガッティ・ヴァルセッキ)」はミラノの高級エリアとして名高い、モンテナポレオーネ地区にある、バガッティ・ヴァルセッキ兄弟が整えた邸宅を利用した美術館。館内は、当時の住まいの風景が綺麗に保存されており、お宅訪問するような気分で、貴重な美術品や建築物を楽しむことが出来ます。

バガッティ・ヴァルセッキ美術館 押さえておくべき魅力とは?

Via Gesù通り沿いの入口

バガッティ・ヴァルセッキ美術館があるのは、モンテナポレオーネ通り(Via Monte Napoleone)からちょこっと横道に曲がった、ジェズ通り(Via Gesù)沿い。細道なのでなんとなく不安になりますが、入口上に掲げられたのぼり旗が目印です。外観もバガッティ・ヴァルセッキ美術館のみ、赤レンガでつくられているので道しるべになるハズ。周辺に漂うノーブルな雰囲気を楽しみつつ、現地に向かいましょう。

2つの中庭

入り口を抜けると美しい中庭が私たちを出迎えてくれます。中庭は手前と奥の計2つ。奥の中庭まで含めるとなんとお隣のサント・スピリト通り(Via Santo Spirito)まで建物が続いているのですから、その広さには、ただただ感動するばかりです。写真は奥にある2つめの中庭(Secondo cortile)。2つの中庭は、それぞれ足元のタイルの模様が微妙に異なる点がポイントです。

Sala dell’Affresco

こちらは玄関を抜けて間もなくのところにある「フレスコ画の間」。壁に飾られた、1495年にアントニオ・ボゼッリ(Antonio Boselli)が手掛けた「慈悲の聖母」の大きなフレスコ画が部屋の名前の由来になっており、当時はバガッティ・ヴァルセッキ兄弟やそのご家族のための洗礼やミサなどの場として使われていました。”慈悲の聖母”はイタリアの教会によく飾られている宗教画のテーマのひとつ。頭の片隅に入れて置くと、イタリア旅行をさらに楽しめると思います。

Camera rossa

「カメラ・ロッサ」は”赤の部屋”という意味のイタリア語。文字通り扉を抜けた瞬間、ゴージャスな赤基調の空間が眼前に広がります。弟のジュゼッペ・バガッティ・ヴァルセッキと奥様の寝室として使われていた部屋。キングサイズのベッドや、傍らに置かれた可愛らしい子供用のベッド。壁に飾られたジョヴァンニ・ベッリーニ(Giovanni Bellini)の貴重な絵画も見逃せません。

Galleria delle Armi

「ガレリア・デッレ・アルミ」はバガッティ・ヴァルセッキ兄弟が生前集めていた武器(アルミ)が所狭しと並ぶ、館内で最も有名な部屋のひとつ。他の部屋とは違って、あえて武器庫のような雰囲気の内装にしている点にも、彼らのこだわりを感じます。15~16世紀のヨーロッパのお屋敷に憧れ、同建物を建て、その時代の「美」のコレクションを続けた兄弟。家具や絵画だけでなく武器も豊富にラインナップされている点に、男性らしさを感じます。

バガッティ・ヴァルセッキ美術館 是非食べてほしい逸品

Tortelli

「トルテッリ」は本来であればいわゆる”ラビオリパスタ”のことを指しますが、カーニバル(謝肉祭)の時期のミラノ周辺では、甘いお菓子を指す言葉に変化します。正式名称は「トルテッリ・ディ・カルネバーレ(カーニバルのトルテッリ)」。いわゆる”揚げドーナツ”のような食べ物で、中にクリームを入れたり、オレンジやレモンでさわやかな酸味を加えたり、色々なフレーバーが売られています。チャンスがあれば是非買って食べてみてください。

バガッティ・ヴァルセッキ美術館ワンポイントアドバイス

「オーディオガイドが事前にダウンロードできる!」
バガッティ・ヴァルセッキ美術館の公式ホームページ(伊英中のみ)内、オーディオガイドに関する情報ページでは、オーディオガイドの音源を聴いたりダウンロードしたりすることが出来ます。日本語版あり。本記事を見て「行ってみたい!」と思った方!「すぐには行けないけれど、いつか行ってみたい!」と思った方は、早速チェックしてみてください。

バガッティ・ヴァルセッキ美術館での注意点

バガッティ・ヴァルセッキ美術館での注意点
  1. 入場料は10ユーロです。
  2. 金曜~日曜の13時から17時45分迄開いています。
  3. オーディオガイドは無料です(日本語有)。

バガッティ・ヴァルセッキ美術館は、現在週末を中心にオープンしています(今後変更となる可能性有)。1時間程度で見て回れる広さですが、開館時間が短い為、もし、しっかりと展示品への理解を深めたい方は、事前にHPなどで展示物の場所などを確認しておきましょう。

まとめ

バガッティ・ヴァルセッキ美術館は「美術館」という名を冠していますが、かつての名家のお屋敷をお宅訪問するような気分で、美術品に触れることが出来る施設です。展示品にも案内版が付いていますが、なにより日本語のオーディオガイドがあるのがありがたい!優雅な空間の中で、のんびり説明の音声に耳を傾けつつ、当時の栄華に触れてみてはいかがでしょうか。荒天時のアクティビティとしてもオススメです。

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