お家みたいな双子教会!ミラノ、サンタ・マリア・インコロナータ教会

お家みたいな双子教会!ミラノ、サンタ・マリア・インコロナータ教会|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・インコロナータ教会に行ってきました!

海外のタウンハウスのような雰囲気が魅力の「サンタ・マリア・インコロナータ教会(セントメアリー戴冠教会)」。その双子のような愛らしい教会の内部へ、皆さまをご案内します♪

サンタ・マリア・インコロナータ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 二連の形が可愛らしい点。
  2. ミラノ市街地にあり、観光しやすい点。
  3. 穴場スポットで観光客が少なめな点。

「サンタ・マリア・インコロナータ教会(キエーザ・ディ・サンタ・マリア・インコロナータ/Chiesa di Santa Maria Incoronata)」はミラノの街の中心部にある教会。まるで双子のような二連の形が可愛らしく目を引きます。周辺は話題のお店や観光スポットがたくさんあるのですが、教会内は外のざわめきを打ち消すかのような、ほっこりとした雰囲気!穏やかな空間が魅力です。

サンタ・マリア・インコロナータ教会 押さえておくべき魅力とは?

まるで双子ちゃん!な外観

サンタ・マリア・インコロナータ教会の最も特徴的な一面は、この外観!「双子の教会(Chiese gemelle/キエーゼ・ジェメッレ)」とイタリア人たちからも呼ばれるほど、そっくりな2つの建物が、隣同士並んでいます。写真を見て、どちらが年上でどちらが年下か、わかりますでしょうか!?現地に行ったら、まずは皆で当てっこしてみてください。

二つの教会の違いとは…

双子の教会の見分け方はいくつか方法があるのですが、最もわかりやすいのは各ドアの上にあるルネッタ(半月状の場所)にあしらわれたレリーフです。写真は右側の教会上のルネッタで、トレンティーノの聖ニコラウス(San Nicola da Tolentino)の彫刻が設置されています。ちなみに、もう一方は戴冠した聖母マリア。一見そっくりに見える両者ですが、実はそれぞれ別々の人物に捧げられた教会であることがわかります。

2つの教会を繋ぐ紋章

先ほどの答え…。写真左の教会が年上で、右が年下なのですが、2つを繋ぐ柱には、ヴィスコンティ家の紋章が飾られています。これは初代ミラノ公(ミラノの君主)フランチェスコ・スフォルツァの奥様である、ビアンカの実家の紋章。ビアンカは、旦那様であるフランチェスコが整えた左側の教会とそっくりな教会を建てた後、中央にこの紋章を刻みました。

中央祭壇(左側)

教会内は真ん中の壁が取り払われ、大きなひとつの空間になっています。但し、祭壇は2つ。写真は左側の教会の祭壇となります。左側の教会は、もともとこの地にあった教会を、フランチェスコ・スフォルツァが1451年にミラノ公へと出世したことを記念し、改修したもの。出世のお祝いにちなんで、名前もインコロナータ(戴冠)を冠する、現在の教会名へと変更されました。

中央祭壇(右側)

フランチェスコ・スフォルツァのミラノ公就任から、約10年後。1460年に右側の教会が奥様のビアンカのによって建設されました。左側にそっくりな教会を建てた理由は、本人のみぞ知る…ですが、2人が政略結婚だった点(ビアンカは6歳の時に30歳のフランチェスコと婚約しました)、当時から様々なゴシップにうんざりしていた点などを考えると、申し訳ない気持ちを持ちつつも、色々なことを邪推してしまいます…。

サンタ・マリア・インコロナータ教会 是非食べてほしい逸品

10 Corso Como Café

サンタ・マリア・インコロナータ教会の周りは最旬スポットが多すぎて、オススメを1つに絞れなーい!(涙)のですが、最近、日本の観光ガイドなどにも掲載されている話題のセレクトショップ「ディエチ・コルソ・コモ」の中にあるレストランカフェは味良し、雰囲気良し、話題性良しの三拍子揃ったお店で是非★ミラノ市内を見渡せるテラス席もあり、営業時間も長めなので、使い勝手も良いです。

サンタ・マリア・インコロナータ教会 ワンポイントアドバイス

「サンタ・マリア・インコロナータとは」
サンタ・マリア・インコロナータは「聖母戴冠」を意味するイタリア語。聖母戴冠とは、聖母マリアが天国で神様から王冠を授かった出来事を表します。聖母戴冠モチーフの宗教画は、イタリア滞在中、何度も見かけることでしょう。個人的には、ウフィツィ美術館(フィレンツェ)にある、フィリッポ・リッピの聖母戴冠(伊:Incoronazione della Vergine)が、わかりやすく迫力満点でオススメです。

サンタ・マリア・インコロナータ教会観光での注意点

サンタ・マリア・インコロナータ教会観光での注意点
  1. 館内でイベントが行われていることがあります。
  2. 夜は人がたくさんいる道を歩いて向かいましょう。
  3. 12~16時は見学不可(昼休み)です。

サンタ・マリア・インコロナータ教会はミサ以外に、中で街のイベント(個展やコンサートなど)が行われていることがあります。内容によっては観光客は入場不可のことがありますのでご注意を。また夜は酔っぱらいがいることも…。出来るだけ人がたくさんいる道を選んで歩きましょう。

まとめ

サンタ・マリア・インコロナータ教会の周辺は、ミラノの再開発地区!訪れるたびに新しいレストランやショップ、大型商業施設がお目見えしており、何度言ってもわくわくどきどきさせられる場所です。過去に周辺を訪れたことのある方も、サンタ・マリア・インコロナータ教会の観光をきっかけに、新しいミラノに出会えるかも!是非何度でも散策してみてください。

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