ベルガモの新市街のシンボル、戦没者の塔は必見です!
戦没者の塔に行ってきました!
北イタリアの街ベルガモ。駅を出るとまもなく眼前に現れる「戦没者の塔(戦没者記念塔)」は、ベルガモ新市街のシンボルのひとつです。その魅力とは!?詳しくご紹介します。
戦没者の塔とは?絶対行くべき理由ベスト3
- ベルガモ駅からスグのところにある点。
- ベルガモ新市街の象徴的建物である点。
- 館内に入ることが出来る点。
ベルガモ駅を降りるとまもなく大通りの先に見える巨大な時計塔。名前を「戦没者の塔(Torre dei caduti/トッレ・デイ・カドゥーティ)」といいます。ひと際高くそびえる塔は、ベルガモの低地に広がる新市街のシンボル。元々は第一次世界大戦の戦勝記念として建てられたものだったのですが、終戦を経て、現在は戦没者たち(カドゥーティ)への慰霊碑となっています。
戦没者の塔 押さえておくべき魅力とは?
高さ45メートルの巨大な姿
戦没者の塔は、高さ約45メートルの直方体の時計塔。実際目の前にすると、15階建てのマンションほどの高さがある、かなり立派な建物です。1924年に建てられた塔は、イタリアの長い歴史の中で考えると、比較的新しい史跡となりますが、いまやベルガモの新市街にとって欠かせないモニュメント。街のいたるところから見ることが出来ますので、道に迷った時にも便利にお役立てください★
時計の下の銅像
南側の時計の下には、黒いブロンズ像が見て取れます。これは勝利の女神(Vittoria/ヴィットーリア)の像。「戦没者のための塔なのに、どうして勝利の女神が飾られているの!?」と思うかもしれません。が、これは、この塔がもともと、第一次世界大戦での勝利を記念し造られた為。1924年10月27日には、ムッソリーニ首相もやってきて、盛大に落成式が行われました。
中央にあるレリーフ
銅像の下には大きな大理石のレリーフも見て取れます。これらもこの塔が「戦没者の塔」の名になる前、イタリアが第一次世界大戦において、戦勝国としてイケイケだった時代の栄光の記録をまとめたものです。レリーフにあしらわれている人物は、パオロ・タオン・ディ・レヴェルとアルマンド・ディアズ。当時の海軍と陸軍のトップで、ムッソリーニ政権には欠かせない人物でした。
Museo delle storie di Bergamo
現在塔の中は上階が「ベルガモ歴史博物館(ムゼオ・デッレ・ストーリエ・ディ・ベルガモ)」として一般向けに開放されています。展示内容は、街の歴史や時計塔の歴史、しくみにまつわるものが中心。どちらかというとイタリア語(英語)が分かる人向けのものなのですが、最上階にある展望室だけは別で、ここからは誰でもベルガモのパノラマビュ―を楽しむことができます。
旧市街の塔とのコラボレーション
戦没者の塔の先に見える高台の街並みは、ベルガモの旧市街。旧市街にも立派な教会の鐘楼や、塔がいくつもあり、新市街からはこれらを同時に鑑賞することができます。特に、戦没者の塔のすぐ横を走る大通り「Viale Papa Giovanni XXIII(聖ヨハネ23世通り)」からの景色は絶品。車の往来に注意しながら、是非とっておきの風景をお楽しみください。
戦没者の塔 是非食べてほしい逸品
Polenta taragna
「ポレンタ・タラーニャ」はそば粉入りのポレンタ。そば粉の本場は、ベルガモから北へ約100キロ車で進んだ所にあるヴァルテッリーナ(Valtellina)という地区なのですが、同州のベルガモでも、よく食べられる一品です。ポレンタは、おかゆのようなとろっとした舌触りのため、寒い冬に食べると、お腹の中からぽかぽか温まります。是非秋~冬にベルガモに行かれる方は、寒さを感じたら、召し上がってみてください。
戦没者の塔 ワンポイントアドバイス
「高台から望む戦没者の塔も◎」
ベルガモは低地に広がる新市街(戦没者の塔のある側です)と、高台に広がる旧市街の大きく2つに分かれています。高台へはケーブルカーを使って数分で上ることが可能。高台から望む戦没者の塔や新市街の風景も素敵ですので、是非、時間があれば、足を延ばしてみてください。ちなみに高台にある有名な塔「カンパノーネ(大鐘楼)」にも、上ることができます。
戦没者の塔での注意点
- 塔は3-10月のみオープンしています。
- 塔の開館日は金土日です。
- 塔は12時から15時は昼休みです。
塔の中へ入れるのは、原則3月から10月の週末(金土日)のみとなります。また、12時~15時はお昼休みとなっていますので来訪時お気を付けください。入場料は5ユーロです。
まとめ
どちらかというと、高台の旧市街に有名観光スポットが集中しているベルガモ。低地の新市街では、どうしてもショッピングやグルメに意識が向いてしまいがちですが、戦没者の塔のような、重要な史跡もたくさんあります。街歩きの途中に気になった建物があれば、どんどん写真に収めておくと◎後ほど調べてみたら、驚きの発見があるかもしれません♪
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