教会×現代の融合。ミラノ、サンタ・マリア・デル・スッフラジョ教会
サンタ・マリア・デル・スッフラジョ教会に行ってきました!
サンタ・マリア・デル・スッフラジョ教会はイタリアが築き上げたカトリック文化と、ミラノならではの現代的なムードが見事に溶け合った素敵な教会です。魅力を5つ、厳選してご紹介します★
サンタ・マリア・デル・スッフラジョ教会とは?絶対行くべき理由
- 大通りに面していて道に迷いにくい点。
- 近くにある大きな広場や公園とセットで楽しめる点。
- 教会の伝統と、未来を一緒に味わうことが出来る点。
「サンタ・マリア・デル・スッフラジョ教会(Chiesa di Santa Maria del Suffragio/キエーザ・ディ・サンタ・マリア・デル・スッフラジョ)」はミラノの大通りに面した教会。ドゥオーモなどのある観光の中心部から少しだけ離れている為、観光客でごった返すことも少なく、ミラノ本来が持つ活気や伝統を心ゆくまで味わうことが出来ます。
サンタ・マリア・デル・スッフラジョ教会 押さえておくべき魅力とは?
19世紀の民衆蜂起ゆかりの地
3月22日通り(Corso Ventidue Marzo)沿いにあるサンタ・マリア・デル・スッフラジョ教会。面白い通りの名前は、”ミラノの5日間”という民衆蜂起の終わりの日にちなんでつけられたものです。教会から400メートル弱のところには”ミラノの5日間広場(piazza cinque giornate)”やモニュメント(写真)も。ドゥオーモや王宮方面から歩いて向かう際に目の前を通ると思いますので、是非チェックしてみてください。
洗練されたファサード
サンタ・マリア・デル・スッフラジョ教会自体の建設は、ミラノの5日間勃発(1838年)から約60年後に、アルフォンソ・パロケッティ(Alfonso Parrocchetti)によって進められました。ファサード(正面口)の建設が始まったのは20世紀に入ってから。スピリト・マリア・キアペッタ(Spirito Maria Chiappetta)によって整えられたもので、大理石と赤レンガを織り交ぜた現代的な模様と、入口上に並ぶ青色のモザイク画がポイントです。
聖母マリアのブロンズ扉
モザイク画の下にあるブロンズの扉も見ごたえアリ。1996年にエルコレ・フランツ・デ・ヴェッキ(Ercole Franz De Vecchi)によって制作されたもので、中央の扉には聖母マリアの生涯にまつわる物語、左側には受胎告知、右側には聖家族(聖母マリア、イエスさま、聖ヨセフ)が刻まれています。写真は左側にある受胎告知の扉の様子。フレスコ画などではよく見るテーマですが、ブロンズで刻まれているとまた違った趣きを感じます。
現代的な洗礼堂
館内にも現代アーティストたちによる、ミラノらしくてユニークな場所がたくさんあります。代表的なものの1つが、館内右手奥にある「洗礼堂(Battistero/バッティステロ)」。室内に設置された洗礼盤(洗礼用の聖水を入れる容器)はなんとも現代的。壁に掲げられたダニエーレ・モリーニ(Daniele Morini)の祭壇画も、私たちに新しいカトリック文化の始まりを実感させてくれます。
中央祭壇の荘厳な雰囲気
中央祭壇には、エウジェニオ・チステルナ(Eugenio Cisterna)が手掛けた、嘆きの聖母にまつわる大きな板絵(三連祭壇画)が飾られています。ここは、なんともクラシカルな雰囲気。板絵は中世以降のイタリアの教会でよく見かける祭壇画のスタイルのひとつ。開閉出来るもの、持ち運べるもの、彫刻がびっしり施されたもの、様々な種類がありますが、ここでは見事な装飾美を楽しむことが出来ます。
サンタ・マリア・デル・スッフラジョ教会 是非食べてほしい逸品
Mercato del suffragio
「メルカート・デル・スッフラジョ」はミラノっぽさ満点のお洒落な市場(メルカート)。市場…といっても屋内にある施設で、ちょうど、東京の豊洲市場のように、お洒落な雰囲気の中で商品を買ってその場で食べることができます。パンやドリンクなどは、旅行中小腹が減った時にもぴったり。地元の人も利用する活気あるマーケットに是非、立ち寄ってみてください。場所は教会の目の前!
サンタ・マリア・デル・スッフラジョ教会ワンポイントアドバイス
「ヴィットリオ・フォルメンターノ公園」
街路樹が美しく彩る3月22日通り(Corso Ventidue Marzo/コルソ・ヴェンティドゥエ・マルツォ)。西に進むと、ミラノの5日間広場(piazza cinque giornate)に辿り着きますが、東に進むとヴィットリオ・フォルメンターノ公園(Parco Vittorio Formentano)があります。約72,320平方メートル(福岡ドームより大きいです!)ある大きな公園。時間があれば立ち寄ってみてください。
サンタ・マリア・デル・スッフラジョ教会観光での注意点
- 火曜から金曜は10時から12時、16時半から19時迄開いています
- 月曜は午後のみ開いています。
- 土曜は午前のみ開いています。
サンタ・マリア・デル・スッフラジョ教会は、日曜に開いている場合もありますが、基本的にはミサを行っている為、見学は他の日に行うのが無難です。詳細は現地の張り紙等をご確認ください。
まとめ
なお、サンタ・マリア・デル・スッフラジョ教会は近くに地下鉄の駅がありません。最も近い駅からでも歩いて20分弱かかるので、体力と相談しながら上手に公共交通機関(タクシー等)を利用して向かいましょう。道は開けているので治安はそこまで悪くはありません。通りにはミラノや世界の誇る有名店もたくさん店を構えているので楽しみながら見学に向かえることと思います。素敵な旅を★
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