世界遺産に囲まれた世界遺産!ピエモンテ州クーネオ、ゴヴォーネ城

世界遺産に囲まれた世界遺産!ピエモンテ州クーネオ、ゴヴォーネ城|イタリア観光ガイド

ゴヴォーネ城に行ってきました!

北イタリアの美味しいワインがいただけることで知られる2つの都市、アルバとアスティ。これらのちょうど間あたりに位置する街ゴヴォーネにある「ゴヴォーネ城」の魅力をご紹介します。

ゴヴォーネ城とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ピエモンテ州の世界遺産を2つセットで巡れる点。
  2. 名門サヴォイア家の栄華に触れられる点。
  3. 中国様式のユニークな部屋を見学できる点。

「ゴヴォーネ城(Castello di govone/カステッロ・ディ・ゴヴォーネ)」は、ピエモンテ州のクーネオ地区(Cuneo)の中にあるゴヴォーネ(Govone)という集落に立つ古城。イタリアで最も名高い王家、サヴォイア家のお屋敷の一つとして1997年より世界遺産登録されており、観光客の私たちでも館内を見学することが出来ます。

ゴヴォーネ城 押さえておくべき魅力とは?

世界遺産に囲まれた世界遺産

ゴヴォーネ城がある集落ゴヴォーネは、人口2,000人強の小さな小さな村。しかし、高台にあるゴヴォーネ城から辺りを見渡すと、一面丘陵地帯が広がっており、とにかく開放感抜群なんです。この辺りの丘陵地帯は「ピエモンテのブドウ畑の景観:ランゲ=ロエーロとモンフェッラート」として2014年に世界遺産入りを果たした場所。その点で、ゴヴォーネ城はまさに”世界遺産の中にある世界遺産”と言えるでしょう。

優雅に佇む夏の離宮

かつてサヴォイア家の居城の1つだったことから、1997年より「ピエモンテ州サヴォイア家の王宮群」として世界遺産登録されているゴヴォーネ城。具体的には1792年よりサヴォイア家の夏の離宮として愛されており、カルロ・フェリーチェ・ディ・サヴォイア(Carlo Felice di Savoia/在位:1821~1831年)夫妻などが、住んでいました。

絢爛豪華! Salone d’onore

こちらは館内で最も優雅な「名誉の広間(サローネ・ドノーレ)」の様子。ルイジ・ヴァッカ(Luigi Vacca)とファブリツィオ・セヴェシ(Fabrizio Sevesi)が描いた天井画が有名で、ギリシャ神話に登場するニオベー(ゼウスが最初に愛した人間の女性とされる人物です)にまつわるエピソードが、空いっぱいに描かれています。壁に描かれた彫像のだまし絵(トップ画ご参照)も見事。絶対に見逃せないフロアの1つです。

中国風のユニークな部屋。Sale Cinesi

名誉の広間と並んでゴヴォーネ城の中で人気が高いのが「中国風の間たち(サレ・チネージ)」。正面左手に広がる4部屋続きのフロアで、それぞれオリエンタル調の美しい模様が壁一面に描かれています。18世紀はヨーロッパ全体で”シノワズリ”という中国風の芸術作品が大ブームだった時代。この部屋も中国の芸術家らによって中国で制作されたものが持ち込まれました。

優美な装飾が心惹かれる、Appartamenti della Regina

こちらは「女王のフロアたち(アパルタメンティ・デッラ・レジーナ)」。主に館内右手、中国風の間たちのちょうど対になる位置に4部屋広がっており、隣接するように王様のフロア(Appartamenti del Re)もあります。こちらは寝室の様子。装飾は名誉の広間などと同様、ルイジ・ヴァッカらが手掛けており、女王らしい天井に描かれたサヴォイアブルー基調の絵が、なんとも優雅で心惹かれます。

ゴヴォーネ城 是非食べてほしい逸品

Le Scuderie del Castello di Govone

「レ・スクデリエ・デル・カステッロ・ディ・ゴヴォーネ」は、お城の中にある高級レストラン。コース料理が50~60ユーロする為、ふらっと立ち寄れるお店…とはいきませんが、旅の思い出に1日くらいゴージャスな料理を楽しみたい!という方にはもってこいです。窓からの景色も◎ピエモンテ州のワインもたっぷりと味わえるので、気になる方は是非HPをチェックしてみてください。

ゴヴォーネ城 ワンポイントアドバイス

「建築家グアリーノ・グアリーニ」
17世紀に活躍した建築家のグアリーノ・グアリーニ(Guarino Guarini)。ゴヴォーネ城の建築を担当した人物の一人である彼は、サヴォイア家の王宮群を他に手掛けています。「カリニャーノ宮のファサード(正面口)」「ラッコニージ城のファサード」が有名。是非、ピエモンテ州を周遊される予定の方は是非、彼の作品をたっぷりとお楽しみください。

ゴヴォーネ城での注意点

ゴヴォーネ城での注意点
  1. 入場料は5ユーロです。
  2. 3月から12月迄の金土日、10時から12時迄と15時から18時迄開いています。
  3. 最終入場時刻は閉館時刻の30分前です。

オーディオガイドはスマホアプリ「Castello di govone」をダウンロードして聴くシステムです。また、開館時間は2021年時点で頻繁に変更が発生しています。最新情報をご確認の上お出かけください。

まとめ

ちなみにゴヴォーネ城のあるゴヴォーネには電車が走っていません。州都トリノから向かう予定の方は、車(レンタカー)で約1時間強。電車とバスを利用する場合、近郊の町アスティ(Asti)まで電車で行き、そこからバスを利用するのが便利です。特に9月から11月頃は気温も湿度も最高にちょうどよく、周辺のブドウ畑がとてもきれいな季節です。是非足を運んでみてください。

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