トリノのアーティストの美の競演!サン・カルロ・ボッロメーオ教会
サン・カルロ・ボッロメーオ教会に行ってきました!
トリノで最も有名な広場のひとつ、サン・カルロ広場。ここにあるサン・カルロ・ボッロメーオ教会はすっきりとした外観と優雅な内装とが織りなすハーモニーが絶妙なんです。
サン・カルロ・ボッロメーオ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- トリノの観光スポットサン・カルロ広場とセットで観光出来る点。
- 街中にあり、お買い物も一緒に楽しめる点。
- 季節ごとに様々な表情を見せてくれる点。
「サン・カルロ・ボッロメーオ教会(Chiesa di San Carlo Borromeo/キエーザ・ディ・サン・カルロ・ボッロメーオ)」は、トリノの奥座敷こと、サン・カルロ広場に面した教会。周辺一帯は街一番のショッピング街としても有名で、お買い物と観光をセットで楽しむことも出来ます。季節ごとに表情を変えるショウウインドウや街並みと、教会のコラボレーションも絶妙。いつ行っても、その季節に合った、新しい一面を見せてくれます。
サン・カルロ・ボッロメーオ教会 押さえておくべき魅力とは?
凛とした双子の「外観」
サン・カルロ・ボッロメーオ教会の建設がスタートしたのは1619年。しかし、長らく正面口は完成せず、1834年になってようやく現在の形に整えられました。手掛けたのは、フェルディナンド・カロネージ(Ferdinando Caronesi)。バランスを取って、お隣(写真左)の有名な教会、サンタ・クリスティーナ教会の正面姿を真似する形で整えられたのですが、どことなく男性的な、すっきりとした雰囲気が目を引きます。
ティンパヌムに描かれた「偉人」
さて、一見すっきりとした雰囲気の教会ですが、細かな彫刻で彩られた部分もあります。代表的なものの1つが、正面上部の三角形の部分(ティンパヌム)。ここは聖母マリアやイエス様などが彫られることが多いのですが、サン・カルロ・ボッロメーオ教会ではこの教会の建設を最初に指示したエマヌエーレ・フィリベルト・ディ・サヴォイア(Emanuele Filiberto di Savoia)が描かれています。
蒼い「教会内部」
教会内部に足を進めると、美しい星空のような天井画が目に飛び込んできます。バロック建築でよく見られる美しい化粧漆喰(スタッコ)の装飾は、ベルナルディーノ・クアドリ(Bernardino Quadri)の手によるもの。教会の建設が進められていた頃、ちょうどトリノの街全体も再構築が進められており、ベルナルディーノ・クアドリは本教会の建設を皮切りに、街中の様々な建物の建設を担当するようになりました。
祭壇画の「サン・カルロ・ボッロメーオ」
中央突き当りに進むと見えて来る、祭壇。祭壇画を手掛けたのはジョヴァンニ・アンドレア・カセッラ(Giovanni Andrea Casella)と親戚にあたるジャコモ・カセッラ(Giacomo Casella)です。描かれているのは、教会のシンボルでもある聖人、サン・カルロ・ボッロメーオ。聖骸布を見つめる姿が描かれており、ベルナルディーノ・クアドリの手がけた祭壇とセットでお楽しみいただけます。
教会の背後にある隠れ「双子」
実は双子なのは教会だけではありません。2つの教会の後ろには、これまたそっくりの2つの彫像を有した美しい噴水があるのです。サン・カルロ・ボッロメーオ教会の背面には、イタリアいちの長さを誇るポー川をイメージした彫像(写真)。サンタ・クリスティーナ教会の背面には、同じくトリノ市内を流れる雄大なドーラ・リパリア川をイメージした彫像があるのでお見逃しなく。
サン・カルロ・ボッロメーオ教会 是非食べてほしい逸品
Stratta
「ストラッタ」はサン・カルロ広場の一角にある、1836年創業の老舗のお菓子屋さん。サン・カルロ・ボッロメーオ教会を背にして右手に数十歩歩くと、まもなく鄙びた木の外観が見えてきます。お店の名物は「Confetti(コンフェッティ)」。結婚式の引菓子の定番、ドラジェのような食べ物で、ショウウインドウの季節を映した色鮮やかなコンフェッティは、見ているだけで乙女心がくすぐられます。
サン・カルロ・ボッロメーオ教会ワンポイントアドバイス
「カッフェ・トリノ前の牡牛のレリ―フ」
サン・カルロ・ボッロメーオ教会を背にして左に数十歩歩くと、間もなく見えてくる老舗カフェ「カッフェ・トリノ(Caffè torino)」。店の前の地面に刻まれている牡牛のレリーフは、くぼんだ部分にかかとを置いて回ると幸せが訪れるというジンクスがあります。日中はちょっとした人だかりができているので、すぐわかるハズ!是非セットで訪ねてみてください。
サン・カルロ・ボッロメーオ教会観光での注意点
- 12時から16時はお昼休みです。
- サンタ・クリスティーナ教会は12時45分から15時までお昼休みです。
- 入場無料です。(サンタ・クリスティーナ教会も同じ)
サン・カルロ・ボッロメーオ教会とサンタ・クリスティーナ教会、セットで訪問を予定している方は、お昼休みに留意しましょう。いずれも入場無料ですが、毎日ミサがあるので、ミサの間はマナーを守って見学しましょう。
まとめ
サン・カルロ・ボッロメーオ教会は、サン・カルロ広場の美しい街並みに溶け込むように建っています。それゆえ、一瞬気付かずに通り過ぎてしてしまうかも…。是非、駅から広場に到着した際は、くるっと後ろを向いて、双子の教会をチェックするのを忘れないでください♪ホリデーシーズンは、広場一帯にイルミネーションが点灯するので、さらに華やかなムードが高まり、最高に美しい姿を見せてくれます。
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