収蔵数世界2位！トリノ「エジプト博物館」を徹底解説！

エジプト博物館に行ってきました！

サッカーセリエAの強豪、ユヴェントスの本拠地などで知られる北イタリアの都市トリノ。ここにはなんと「エジプト博物館」なるものがあり、国内外から遠路はるばるやってくる人も後を絶たない人気スポットです。その理由とは…。魅力を徹底解説いたします！

エジプト博物館とは？絶対行くべき理由ベスト３

「エジプト博物館（Museo Egizio/ムゼオ・エジツィオ）」はトリノの市街地にある博物館です。なんと収蔵数は、本家エジプトの首都カイロにある「エジプト考古学博物館（The Egyptian Museum）」に次ぐ、世界第2位。エジプト関連の専門家や学生が研究のためにこの地へ訪れることもあるほど、貴重なコレクションの数々は必見です。

エジプト博物館観光 押さえておくべき魅力とは？

世界で最も古いエジプト関連の博物館

エジプト博物館は、1824年にオープンした、世界で最も古いエジプトに関する博物館です。さすがは永遠の都ローマを首都に持つイタリア。いにしえより古代エジプトへの興味関心は高く、時の王様たちが集めた貴重なコレクションをまとめ、この博物館のオープンに至りました。現在はリニューアルされ、とても綺麗な内装になっていますが、場所は当時から変わらず同じ場所にあるそう。まずは入口で先人たちの息吹を感じてみてください。

Statua di Sekhmet

「セクメト女神像（伊：スタトゥア・ディ・セクメト）」は、メスのライオンの頭を持った女性の像。紀元前1388～前1351年頃に好まれたモチーフで、博物館の入り口には大きなレプリカがあります。これを見るだけでも、冒険心が掻き立てられる！もちろん中には本物も展示されており、こちらも高さ253cmの大変大きなものです。ミイラ等の展示がニガテな方も、親しみやすいモチーフだと思いますので、是非チェックしてみてください。

Sfinge

「スフィンクス（伊：スフィンジェ）」もエジプトらしい展示品の1つ。しかもこれが展示されているギャラリー「Galleria dei Re（王様のギャラリー）」が、センス抜群で、とにかくカッコイイんです！館内のギャラリーは、アカデミー賞で美術賞を獲得した経験もあるDante Ferretti（ダンテ・フェレッティ）氏がプロデュースしたもの。特にスフィンクスのある部屋は夜のエジプトを彷彿とさせる妖艶さが魅力です。

Statua di Ramses II

古代エジプトで最も偉大な王様ともいわれる、ラムセス二世。名前だけは耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか？館内には「ラムセス二世の像（伊：スタトゥア・ディ・ラムセス・セコンド）」のコレクションもたくさんあり、多くの人を魅力しています。これらは1759年に時のトリノの王様の命でエジプトに派遣されたVitaliano Donati（ヴィタリアーノ・ドナーティ）が持って帰ってきたもの。1759年でもずいぶん昔のような気がするのですが…壮大な歴史ロマンに、思わず眩暈がしてしまいました。

Statuetta

トリノのエジプト博物館は本家エジプトを除くと世界で最も収蔵点数が多いエジプト関連博物館です。…ということで、館内はじっくり見れば見るほど、親しみやすい展示品もたくさん飾られています。「小像（スタトゥエッタ）」はミニチュアサイズの発掘品。どれも小さくて可愛らしいので、大きな像がニガテな方にもおすすめです。特に犬、鳥、猫といった動物モチーフのスタトゥエッタは、家の棚に飾りたくなるような、愛らしいものがたくさんあります。

エジプト博物館 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

PepinoのPinguino

「ペピーノ」はエジプト博物館の目と鼻の先にあるカフェ。店のあるカリニャーノ広場（Piazza Carignano/ピアッツァ・カリニャーノ）自体も、トリノ市街地の中で特に美しい広場として有名です。ここの名物「ピングイーノ（Pinguino）」は「ペンギン」という意味を持つ、愛らしい形をした棒アイス。フレーバーの種類も豊富なので、皆で違う味を食べて感想を言い合うのも楽しいと思います。

エジプト博物館 ワンポイントアドバイス

「特に週末はごった返します」
日本人からすると「ヨーロッパにあるエジプト博物館なんてそこまで混んでいないのでは…」なんて思いがちですが、ここ、エジプト博物館はイタリアNo.1博物館にノミネートされたことがあるほど人気。週末ともなると驚くほど長い行列が博物館の前に出来ます。少しでも興味がある方はチケットの事前購入が◎ホームページを早速チェックしてみてください。

エジプト博物館観光での注意点 押さえておくべき事項3選

エジプト博物館の開館時間は、曜日やイベント如何で頻繁に変わります。また、イタリアの多くの博物館は毎月第一日曜日は入場無料。嬉しい反面、普段よりも混雑が予想されますのでご注意ください。また館内は0階（Piano0/ピアノ・ゼロ）が1階（地上階）となりますので数え方にご注意。

まとめ

紀元前の歴史を知ることは、少なからず古代ローマや中世以降のイタリア文化を知る上でも大きな助けとなります。展示品は中にはおどろおどろしいものもありますが、ちゃんと「見学注意マーク（赤地にミイラの絵が描いてあります）」があるのでご安心を。昨今の治安情勢を考えると、なかなかエジプトには行けないイマだからこそ、ヨーロッパの誇る偉大なエジプト博物館にぜひ遊びに行ってみてください。