「金色のお屋敷」の名を持つ観光スポット。ヴェネツィア、カ・ドーロ
カ・ドーロに行ってきました!
ヴェネツィア本島の北東方面にある「カ・ドーロ」。”カ”はヴェネツィアの言葉で「お屋敷」、”ドーロ”は「黄金」を意味します。「黄金のお屋敷」っていったいどんな場所⁉ここではカ・ドーロの建物や内装にフォーカスして、見どころをレポートします★
カ・ドーロとは?絶対行くべき理由ベスト3
- ヴェネツィアきっての瀟洒な邸宅である点。
- 館内が美術館になっていて、誰でも見学可能な点。
- 周辺にも貴族の邸宅が密集していて、高貴な雰囲気満点の場所である点。
ヴェネツィアの運河沿いに立つお屋敷「カ・ドーロ(Ca’ d’Oro)」。絵葉書などでもひっぱりだこのヴェネツィアらしさ満点のお屋敷の内部は、現在美術館(Galleria Giorgio Franchetti/ジョルジョ・フランケッティ美術館)になっていて、建物の美しさと世界の名だたる芸術家たちの作品を同時に味わうことが出来ます。
カ・ドーロ 押さえておくべき魅力とは?
どこを写真に撮っても絵になる外観
イタリア語で”黄金の家”を意味する「カ・ドーロ」。1424年にマリノ・コンタリーニ(Marino Contarini)の指示で建設がスタートしたヴェネツィア有数の美しさを誇る邸宅は、当時は本当に外壁が黄金色だったそうです。ヴェネツィアンゴシック様式で建てられた建造物の代表的存在。1927年から美術館として一般公開され、私たち観光客でも中に入ることが出来るようになりました。
運河と邸宅とのコラボレーション
こちらはすぐ近くからカ・ドーロを撮影したもの。カ・ドーロの設計や装飾には国内外の多くの芸術家が携わっていますが、メインで設計を担当したのはジョヴァンニ・ボン(Giovanni Bon)とその息子のバルトロメオ・ボン(Bartolomeo Bon)。1階に設けられた5つのアーチが運河に面していて船でそのまま運河からエントランスフロアまで行ける仕様は、ヴェネツィアならでは!
運河から続くロビーフロア
こちらが運河沿いから続く1階のフロア。「ポルテゴ(Portego)」というヴェネツィア特有の建築様式になっていて、奥へ進むと開放感溢れるロビーフロアのいたるところに、貴重な彫刻や絵画が飾られています。こちらはジョヴァンニ&バルトロメオ・ボンが手掛けた「井戸(ポッツォ)」。1427年にヴェローナの大理石を用いて作った井戸で、周りに正義・強さ・慈愛にまつわる女性の像が刻み込まれています。
美しいモザイクのタイル
井戸の先に続くフロアの床にびっしりと敷き詰められ幾何学模様のタイルも見逃せません。約350平方メートル(テニスコート約2面分)の敷地に色とりどりのモザイク画がびっしりと敷き詰められたもので、1894年にカ・ドーロを購入した実業家、ジョルジョ・フランケッティ(Giorgio Franchetti)自らが設計に携わりました。
Gotico Fiorito Veneziano
自らのコレクションを展示するべくカ・ドーロを購入→修復に努めたジョルジョ・フランケッティ。1927年に「フランケッティ美術館」として一般公開されたお屋敷は、館内の美術品だけでなく、そこから望むことの出来る絶景も大きな話題を呼びました。柱の上の模様がお花のように見えるのは、ヴェネツィアンゴシック様式の特徴(”ゴティコ・フィオリート”といいます)。のんびり外の景色を眺めるだけで、ヴェネツィアへの旅情を最高に盛り上げてくれます。
カ・ドーロ近くまで来たら是非食べてほしい逸品
Polpette fritte
「ポルペッテ・フリッテ」は、一言でいうと、”肉団子(ポルペッテ)のフリット(フリッテ)”。イタリア版の肉団子はパルミジャーノ・レッジャーノチーズを一緒に練り込むことが多く、日本のものよりまろやかな風味が特徴です。オリーブオイルで揚げた後はそのまま頂いたり、トマトソースやヨーグルトソースなどを絡めて食べるので、いつもと一味違った肉団子の世界を楽しめますよ!
カ・ドーロワンポイントアドバイス
「Cappella del Mantegna」
カ・ドーロの中には小さな礼拝堂のようなスペースが設けられています。名前は「マンテーニャの礼拝堂(カペッラ・デル・マンテーニャ)」。祭壇の上に飾られたイタリアの有名画家、アンドレア・マンテーニャの「聖セバスティアヌス(San Sebastiano)」にちなんで名付けられたもので、ジョルジョ・フランケッティは本作を飾るために、同室を新たに整備したほど、この名画がお気に入りでした。
カ・ドーロでの注意点
- 建物だけ見学したい方も美術館への入場券が必要です。
- 館内は現在、水曜~土曜の9時から13時半迄開いています。
- 最寄りの船着き場は「Ca’ D’Oro(カ・ドーロ)」です。
休館日は元旦、クリスマスおよびメーデーです。建物は水上バスや対岸からもキレイに写真に収めることが出来ますが、中に入りたい場合は美術館へのチケット(6ユーロ)を購入する必要があります。
まとめ
カ・ドーロは、ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)の外観などでもおなじみのゴティコ・フィオリート(花の咲くゴシック様式)がとても美しい邸宅。運河沿いに面しているため、春~秋の晴れた日はきらきらと輝く水面が真っ白な建物に反射し、最高に美しい姿を見せてくれます。ヴェネツィアらしい写真が撮れる場所でもあるので、旅の思い出づくりにも最適。是非足を運んでみてください!
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