名画が連なる。ヴェネツィア、サンタ・マリア・デイ・カルミニ教会

名画が連なる。ヴェネツィア、サンタ・マリア・デイ・カルミニ教会|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・デイ・カルミニ教会に行ってきました!

ヴェネツィアの中でもちょっぴりローカルな雰囲気漂うドルソドゥーロ地区。この地にあるサンタ・マリア・デイ・カルミニ教会(カルミニ教会)の魅力をご紹介したいと思います。

サンタ・マリア・デイ・カルミニ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. のんびりとしたヴェネツィアの雰囲気を堪能出来る点。
  2. カルミニ大信徒会とセットで観光しやすい点。
  3. カルメル会について知識を深めることが出来る点。

サンタ・マリア・デイ・カルミニ教会(Chiesa di Santa Maria del Carmelo o dei Carmini/キエーザ・ディ・サンタ・マリア・デル・カルメオ・オ・デイ・カルミニ)はヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅から約1キロ。ローカルな雰囲気漂うドルソドゥーロ地区にあります。向かい側に建っているカルミニ大信徒会とともに、名画がたくさん鑑賞できる点が特長。

サンタ・マリア・デイ・カルミニ教会 押さえておくべき魅力とは?

可愛い丸型の「外観」

元々別の名前の教会(Santa Maria Assunta)として存在していたサンタ・マリア・デイ・カルミニ教会。カトリックの修道会のひとつ、カルメル会の施設となってから再建が進められ、現在あるレンガ造りの建物へと整えられました。丸見を帯びた教会上部には、5つの美しい彫像が飾られています。目の前まで来たら、中に入る前に是非一度、じっくりと上部をご鑑賞ください。

聖母の佇む「鐘楼」

教会の右後ろには、にょきにょきっと背の高い鐘楼も建っています。頂上にいるのは、教会のシンボルである”カルミネの聖母”。約28メートルある大きな鐘楼で、(それゆえ)過去には何度も落雷被害に…。最近では、1979年にカルミネの聖母に稲妻が落ち、数年後、ロマーノ・ヴィオ(Romano Vio)の手によって新しいものに交換されています。

ロレンツォ・ロットの「斬新な絵画」

こちらは手前の礼拝堂に飾られている、ロレンツォ・ロット(Lorenzo Lotto) が描いた「栄光の聖ニコラ(San Nicola in gloria)」です。ロレンツォ・ロットは、ミケランジェロなどが活躍したルネサンス期の画家の一人なのですが、斬新な作品を多く残したで有名。祭壇画らしからぬ配色や、聖ニコラが天高く上る、祭壇画にしては斬新な構図。是非間近で全体像をじっくりと御覧ください。

牧歌的な「キリスト降誕」

礼拝堂に飾られた作品の一枚一枚が非常に興味深いサンタ・マリア・デイ・カルミニ教会。こちらはチーマ・ダ・コネリアーノ(Cima da Conegliano)の描いたキリスト降誕のシーンです。キリスト降誕にまつわる絵画はイタリアの教会に行くと、何度も目にしますが、本作は、とびきり長閑で牧歌的!水の都ヴェネツィアで見る緑の風景に、しばし心が癒されます。

通路上部にずらりとならぶ「絵画」

礼拝堂以外の箇所も、とにかくたくさんの絵が飾られているサンタ・マリア・デイ・カルミニ教会。中央祭壇周辺も絵画がずらりと並んでいるのですが、特徴的なのは祭壇迄の中央通路上部!左右に合計24枚の絵画が並んでいます。1666年から1830年代にかけて、さまざまな芸術家たちによって書き進められていった作品たち。是非お気に入りの1枚を探してみてください。

サンタ・マリア・デイ・カルミニ教会 是非食べてほしい逸品

Aperol Spritz

ヴェネツィアで誕生した食前酒「スプリッツ」。最も有名な「アペロール社」のものは、日本でもファンの方が多いのではないでしょうか?春~秋はランチやディナーでテラス席に案内されると、だいたいどのテーブルにもお馴染みのオレンジカラーのスプリッツが入ったグラスが並んでいます。お酒をたしなむ方は、是非旅の思い出に注文してみてください。

サンタ・マリア・デイ・カルミニ教会ワンポイントアドバイス

「カルミニ大信徒会(Scuola Grande dei Carmini)」
教会のお向かいにあるカルミニ大信徒会(スクオーラ・グランデ・デイ・カルミニ)。こちらも見学可能で、毎年多くの人が足を運びます。”信徒会”とは、平たく言うと信者さんたちのための集会場。カルメル会のためにつくられた建物は、宮殿と見紛うほど豪華絢爛で、ヴェネツィア出身の有名芸術家たちの作品も多数鑑賞することが出来ます。

サンタ・マリア・デイ・カルミニ教会観光での注意点

サンタ・マリア・デイ・カルミニ教会観光での注意点
  1. 入場料(5ユーロ)が、かかります。
  2. 4月から10月は11時から17時迄開いています。
  3. 11月から3月は11時から16時迄開いています。

サンタ・マリア・デイ・カルミニ教会は、夏と冬とで閉館時間が異なりますのでご注意ください。入場料がかかるため、事前に5ユーロ紙幣(若しくは小銭)を準備しておきましょう。

まとめ

なお、カルミニ大信徒会への入場料は7ユーロ。毎日11時から17時迄見学可能です。”カルメル会”というと、日本では旅先で売られている修道院の焼菓子などで、その名前を聞くことの方が多いかもしれませんが、そのルーツがまさにこの地にあります。入場料はかかりますが、その分安心安全な空間の中でのんびり見学することが出来ますので、是非足を運んでみてください。

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