ヴェネツィア、サン・モイゼ教会が見逃せない!
サン・モイゼ教会に行ってきました!
サン・モイゼ教会はヴェネツィアで最も賑わいのある、サン・マルコ地区にある美しい教会。真っ白な見た目と細かな装飾がとても華やかで、ずっと見ているとなんだかデコレーションケーキのようにも思えます。ここでは、サン・モイゼ教会の魅力に迫ります★
サン・モイゼ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- デコレーションケーキのような外観。
- すぐ目の前に広がるサン・モイゼ運河。
- 名画やパイプオルガンなどで彩られた華やかな館内。
「サン・モイゼ教会(Chiesa di San Moisè/キエーザ・ディ・サン・モイゼ)」はヴェネツィアの観光中心部、サン・マルコ地区にある教会。真っ白な壁にデコレーションケーキのように施された彫刻たちが目を引きます。すぐ目の前を流れるサン・モイゼ運河(Rio de San Moisè)や、そこから教会に向かって架かる橋をみると、さらにヴェネツィアへの旅情はアップ!教会内まで続く華やかな世界は、日頃、キリスト教に触れる機会の少ない方でも思わず見入ってしまうことでしょう。
サン・モイゼ教会 押さえておくべき魅力とは?
真っ白な外観
サン・モイゼ教会の外観は、まるでミラノのドゥオーモのよう!?真っ白な壁に、びっしりと細かな装飾が施されています。現在私たちが見ることの出来る姿は、主に1632年につくられたもの。入り組んだ小道を進むと突如現れる外観を見たときの心地は、まるでヘンゼルとグレーテルが森でお菓子の家に出会った時のよう!ヴェネツィアの秘密の花園へ、是非会いに行ってみてください。
外観に施された彫刻たち
外観に施された装飾たちにはもちろん、それぞれに意味があります。最も重要なもののひとつが正面にある3つの扉の上にある胸像たち。彼らこそがこの教会の再建に大きく貢献した名家、フィーニ家の兄弟で、一度火災によって壊滅的な被害を受けたサン・モイゼ教会は、2人の資金援助のおかげで再び美しい姿を取り戻しました。写真はジローラモ・フィーニ(Girolamo Fini)の姿。残る2つはヴィンチェンゾ・フィーニ(Vincenzo Fini)の胸像です。
教会横の鐘楼
外からサン・モイゼ教会を見たときに、見事な装飾とともに、目立つ存在があります。それが右側の鐘楼。教会とは全く異なるレンガ調の姿が印象的で、これは教会の正面が完成する1668年より古い1520年に再建されたものだそうです。もともとこの地にあって、一度地震で倒壊した古い尖塔を立て直したもの。ヴェネツィアいち有名なサン・マルコ広場の鐘楼のミニチュア版のような姿もぜひお見逃しなく。
主祭壇につくられた「シナイ山」
外も中も華やかなサン・モイゼ教会。数ある宝物の中には、ちょっと珍しいものもあります。それが、この主祭壇。一般に祭壇の後ろには、独立した絵や彫刻が飾られることが多いのですが、こちらはエンリコ・メレンゴ(Enrico Merengo)の彫刻とヴェネツィアの画家ミケランジェロ・モロライテル(Michelangelo Morlaiter)の絵画が見事にコラボレーションしています。
パイプオルガン
教会にとって、パイプオルガンはその建物自体に取り付ける設備のため、ただの楽器を越えた重要な存在となります。サン・モイゼ教会のパイプオルガンは正面口を通過した後、くるっと後ろを振り返ると扉の上に据えられています。制作者はガエターノ・カッリード(Gaetano Callido)。彼の名を冠した国際音楽コンクールなども開催されるほどの有名人ですので、是非パイプオルガンもしっかり写真にお納めください。
サン・モイゼ教会 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品
Polenta e schie
「ポレンタ・エ・スキーエ」は小エビがたくさんのったポレンタ。ポレンタはとうもろこしの粉を伸ばして作ったおかゆみたいな料理で、北イタリアの定番です。そして「スキーエ」はヴェネツィア周辺の海でとれる小エビ!ポレンタ料理自体は北イタリア全般でよく食べられますが、いわゆる”海なし州”ばかりの北イタリアの中で、海があるヴェネツィアならではの海鮮×ポレンタのコラボは必食です!
サン・モイゼ教会 ワンポイントアドバイス
「ヴェネツィアの災害」
実はイタリアも、時々大きな地震が発生します。1511年にこの地を襲ったマグニチュード6.5の地震では、教会横の鐘楼も、あの、サン・マルコ広場の大鐘楼も倒壊。また、建物が密集しているがゆえに火災による被害も大きく、12世紀の火災ではサン・モイゼ教会が被害に。大鐘楼も歴史を紐解くと、過去何度も火災に見舞われています。
サン・モイゼ教会観光での注意点 押さえておくべき事項3選
- 日曜日は見学不可です。
- 入場無料です。
- 午前中のみ入館できます。
教会は入場無料。もし入口でお金を求められたら詐欺等の可能性アリですので、ご注意ください。日曜日を除く、毎日9時30分から12時30分まで見学者向けに開放されています。午後は入ることが出来ない点もご注意を。
まとめ
なお、サン・モイゼ教会の前の道にあたる、サリタ・サン・モイゼ通り(Salita San Moise)周辺はヴェネツィアきってのブランド街。プラダやグッチ、ブルガリといったイタリアを代表する高級ブランドが一堂に会しています。お洒落なウインドウを見ているだけでも素敵な気分に…。是非合わせてチェックしてみてください。
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