ヴェネツィア、ペギー・グッゲンハイム・コレクション
ペギー・グッゲンハイム・コレクション に行ってきました!
ヴェネツィアにある「ペギー・グッゲンハイム・コレクション」。ヴェネツィアの中で、最も豊富に20世紀の美術作品を扱う現代アートの玉手箱の内部を詳しくご紹介します。
ペギー・グッゲンハイム・コレクション とは?絶対行くべき理由
- 20世紀を代表する芸術家たちが一堂に会している点。
- アカデミア美術館とセットで巡りやすい点。
- そこまで混み合っておらず、ゆっくり美術鑑賞できる点。
「ペギー・グッゲンハイム・コレクション (Peggy Guggenheim Collection若しくはCollezione Peggy Guggenheim)」は、ヴェネツィア本島の運河沿いのお屋敷を利用してつくられた美術館。世界各地で美術館を展開するグッゲンハイム財団の運営する美術館のひとつで、20世紀を華やかに彩った天才芸術家たちの作品がたっぷりと鑑賞できる魅惑のスポットです。
ペギー・グッゲンハイム・コレクション 押さえておくべき魅力とは?
運河沿いの佇まい
ペギー・グッゲンハイム・コレクションは水上バスの停留所「Accademia(アッカデミア)」から、6~7分歩いた所にあります。「アッカデミア」とはヴェネツィアが誇る有名美術館「アカデミア(アッカデミア)美術館」のこと。展示品のラインナップががらりと異なる2つの美術館を同時に巡れる好立地は、ペギー・グッゲンハイム・コレクションの大きな魅力です。
サルバドール・ダリの作品
ペギー・グッゲンハイムさんのコレクションを中心に展開する美術館。館内には誰もが名前だけは知っているであろう有名画家たちの作品が多数ラインナップされています。こちらはダリの20代の頃の作品「液状の欲望の誕生(Nascita dei desideri liquidi)」。ダリはスペインの芸術家ですが(すぐ近くのスペインで作品を多く観られる為か)イタリアでダリを堪能できる所は案外少なく、その点でペギー・グッゲンハイム・コレクションは貴重なスポットと言えます。
スペインが生んだもう一人の天才
こちらもスペインが生んだ天才、パブロ・ピカソの「ビーチにて(Sulla spiaggia)」です。生涯で14万点以上もの作品を世に放ったといわれるピカソ。本作はちょうどあの有名な「ゲルニカ」を描いたのと同じ年に世に放たれた一作で、同年に描かれたゲルニカや「泣く女」などと違った、悲壮感のない雰囲気がなんとなく心を軽くしてくれます。
ルネ・マグリットの作品①
こちらは、ベルギーの画家ルネ・マグリットの「風の声(La voce dei venti)」。マグリットの作品もイタリアではあまりお目にかかることがないので、貴重な一枚です。「シュルレアリスム」という絵画技法の作品が多く並ぶペギー・グッゲンハイム・コレクション。中でもマグリットの作品はひと際ミステリアスで「これはなんだろう」と考えさせられるものばかり。じっくり鑑賞したい作品が多数展示されています。
ルネ・マグリットの作品②
こちらはマグリットの代表作「光の帝国(L’impero delle luci)」。シリーズものの作品で、地元ベルギー王立美術館や、ニューヨーク近代美術館、ペギー・グッゲンハイムの叔父が設立したソロモン・R・グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)にも関連作品が展示されています。「風の声」から約20年後、56歳の時に手掛けた一枚。雰囲気の違いも感じ取ってみてください。
アメリカ人アーティストの作品
こちらはアメリカ人アーティスト、フランク・ステラ(Frank Stella)の「グレー・スクランブル(Miscuglio di grigio)」です。場所柄どうしてもヨーロッパの現代アーティストの作品が多い館内で、パっと目を引く色鮮やかなフランク・ステラの本作は多くの人を集めています。ずっと見ているとなんだか目がまわってしまいそう⁉不思議な世界観をお楽しみください。
ペギー・グッゲンハイム・コレクション 是非食べてほしい逸品
Museum Cafe at Peggy Guggenheim Collection
ペギー・グッゲンハイム・コレクションの館内には「ミュージアム・カフェ」があります。営業時間は11時から17時迄(火曜休み)。ドリンクやアルコールはもちろん、パスタやハンバーガー、サンドイッチ、デザートなども充実しているので、ランチ代わりに利用するのも良いでしょう。光がたっぷりと取り込まれる素敵な空間で、すぐ近くにはお土産物ショップもあります。
ペギー・グッゲンハイム・コレクション ワンポイントアドバイス
「その他のコレクション」
ペギー・グッゲンハイム・コレクションにはご紹介したアーティスト以外にマルク・シャガール、ジャクソン・ポロック、ワシリー・カンディンスキー、マルセル・デュシャン、マックス・エルンストといった芸術家たちの作品が展示されています。日本でも人気のシャガールは「雨(Pioggia)」という作品が飾られており、ポスターなどで、見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
ペギー・グッゲンハイム・コレクション での注意点
- 火曜休みです。
- 水曜から月曜は10時から18時迄開いています。
- 入場料は15ユーロです。
チケット売り場は閉館1時間前に閉まりますので、ご注意ください。また、入り口は「ドルソドゥーロ(Dorsoduro)」という名の細道に面しています。ちょっと狭い通りになるので見逃さないようご注意ください。
まとめ
ペギー・グッゲンハイム・コレクションのあるドルソドゥーロ地区は、ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅からは少し離れた場所(直線で約2キロ)にありますが、周辺には「アカデミア美術館」その手前に架かる「アッカデーミア橋」など、素敵な観光スポットが揃っています。ホテルも多いので1泊してゆっくり周辺を巡るのもオススメ。是非次の旅行先として検討してみてください!
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