ヴェネツィアが誇る名門貴族の家へ、いざ行かん!モチェニゴ博物館

モチェニゴ博物館に行ってきました!

「ヴェネツィアの貴族の館に興味アリ!」という方におすすめしたい「モチェニゴ博物館」。贅を尽くした美しいお屋敷は、博物館として一般公開されており、様々な展示品を楽しむことが出来ます。

モチェニゴ博物館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ヴェネツィア貴族の豪邸を堪能できる点。
  2. 邸宅、衣装、香水の3つのジャンルについて理解を深められる点。
  3. 駅から徒歩約15分の好立地である点。

「モチェニゴ博物館(Museo di Palazzo Mocenigo/ムゼオ・ディ・パラッツォ・モチェニゴ)」は、ヴェネツィア本島のサンタ・クローチェ地区にある、元貴族のお屋敷を利用した博物館。 「生地、衣装、香水にまつわる歴史研究センター(Centro Studi di Storia del Tessuto, del Costume e del Profumo)」としての役割も担っており、関連する貴重なコレクションも一緒に楽しむことが出来ます。

モチェニゴ博物館 押さえておくべき魅力とは?

小路に立つお屋敷の姿

サン・スタエ通り(Salizada San Stae/サリザーダ・サン・スタエ)沿いにあるモチェニゴ博物館。有名貴族、モチェニゴ家のお屋敷は実はヴェネツィアだけでもいくつかあり、ここはその中の1つです。設計者などは明らかになっていませんが、15世紀頃から存在したお屋敷を増改築をしながら利用し、現在私たちが見ることの出来る姿は、17世紀頃のものとなります。狭い通りに面しているのでうっかり通り過ぎないようにご注意を!

生地と衣装にまつわる展示コーナー

館内はモチェニゴ家にまつわる展示品が中心ですが、一部”生地と衣装(Tessuto e Costume/テッスート・エ・コストゥーメ)”や”香水(Profumo/プロフーモ)”にまつわる展示コーナーもあります。こちらは前者。18世紀から20世紀にかけて実際に使われていた貴族の衣装やアクセサリーなどを周辺の博物館・美術館からこの地へ集めたもので、その数13,000以上!お屋敷の調度品(棚など)を利用して上手に展示されているのが印象的です。

香水にまつわる展示コーナー

こちらは香水にまつわる展示コーナーです。昔からファッションと香水の中に深いつながりを見出してきたイタリア人貴族たち。”香りはファッションの一部”と捉えている人が多く、館内の貴重なコレクションや当時の調合室の様子、実験器具などからは、人々の涙ぐましい努力の跡が見られます。タイミングがあえば実演会などがやっていることも…!

モチェニゴ家の人々の肖像画

館内のメインとなるのはモチェニゴ家にまつわる展示コーナー。こちらはモチェニゴ家の人々の肖像画が多く展示されているフロアで、大きな絵は4名の大使、ドアの上に飾られている絵は7人のドージェ(総督,当時のヴェネツィアにおける最高権力者)たちの姿です。日本でいう、鳩山家、麻生家、安倍家のようなものでしょうか…ヴェネツィアの貴族の中でもこれだけの要人を輩出出来た貴族は極めて稀です。

絢爛豪華な邸宅の風景

展示室全体の雰囲気もゴージャスそのもの。玄関ロビーを過ぎると、まもなくヴェネツィアン・グラスを使ったシャンデリアが館内を照らし、天井には美しいフレスコ画が施された居住スペースが続きます。こちらは入口から4番目の部屋の様子。ヤコポ・グアラーナ(Jacopo Guarana)が描いたギリシャ神話の結婚の女神、ヒュメナイオスが天井中央に大きく描かれ、シャンデリアとともに華やかに部屋全体を彩ります。

モチェニゴ博物館 近くまで来たら是非食べてほしい逸品

Muro San Stae

「ムロ・サン・スタエ」は、、モチェニゴ博物館から1-2ブロック先にある人気のレストラン。店内はイマドキっぽい雰囲気で内装や盛り付けもカッコイイので、女子旅や新婚旅行などにもオススメです。イカスミのパスタやリゾット、ティラミスなどのヴェネツィア料理が絶品!パスタ類は一皿2,000円前後なので”激安”とはいかないのですが、清潔感のある店内でリラックスしながら食事を取ることが出来ます。

モチェニゴ博物館ワンポイントアドバイス

「ヴェネツィアにあるモチェニゴ家のお屋敷たち」
モチェニゴ家は、分家なども含めると、とにかく邸宅がたっくさん!有名なのはカナル・グランデ(大運河)沿いの「Palazzo Mocenigo Ca’ Vecchia(パラッツォ・モチェニゴ・カ・ヴェッキア)」「Palazzo Mocenigo il Nero(パラッツォ・モチェニゴ・イル・ネーロ)」「Palazzo Mocenigo Ca’ Nova(パラッツォ・モチェニゴ・カ・ノーヴァ)」。左から3つ順番に建っており、対岸から見る景色は圧巻です。

モチェニゴ博物館での注意点

モチェニゴ博物館での注意点
  1. 木曜日から日曜日の11時から17時迄開いています。
  2. 最終入場可能時刻は16時です。
  3. チケットは8ユーロです。

入場可能日や入場可能時刻は、今後拡大される可能性アリ。最新情報は、ご来館前に現地インフォメーションセンターや博物館の受付、HPなどからご確認ください。最寄りの船着き場は「San stae(サン・スタエ)」です。

まとめ

モチェニゴ博物館は、ヴェネツィアにたくさんある邸宅博物館(貴族の館を改装してつくられた博物館)の中でも「衣装」「香水」といったテーマが決まっている珍しい博物館。絵画などと比べてとっつきやすいと感じる人も多いことと思います。ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅からも約1キロの好立地ですので、是非お時間があれば足を運んでみてください!

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