絵画のような美しさ。ヴェネツィア、サン・マルコ時計塔

絵画のような美しさ。ヴェネツィア、サン・マルコ時計塔|イタリア観光ガイド

サン・マルコ時計塔に行ってきました!

ヴェネツィアに初めて来た方のほぼ全員が訪れるであろう、サン・マルコ広場。広場の一角に建つ「サン・マルコ時計塔(サン・マルコ広場の時計塔,ムーア人の時計塔)」の持つ様々な秘密をご紹介します。

サン・マルコ時計塔とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. サン・マルコ広場の一角という好立地にある点。
  2. 24時間365日、いつでも観光可能な点。
  3. ユニークなからくり時計で、感覚的に楽しめる点。

サン・マルコ時計塔は、現地では「Torre dell’Orologio(トッレ・デロロロージョ/時計塔)」の名で親しまれている、水の都ヴェネツィアの人気観光スポットのひとつです。世界的に有名なサン・マルコ広場に立つ時計塔は、華やかかつどこか神秘的。予約をすれば時計塔の中に入ることも出来、からくり時計のしくみや、時計塔のてっぺんからのパノラマビューもセットで満喫することが出来ます。

サン・マルコ時計塔 押さえておくべき魅力とは?

大広場に面したメルヘンな外観

サン・マルコ時計塔があるのは、ヴェネツィアで最も有名な「サン・マルコ広場」の北側。広場のシンボル「鐘楼(Campanile di San Marco/カンパニーレ・ディ・サン・マルコ)」の、ちょうど向かい合わせになる位置にマウロ・コドゥッシ(Mauro Codussi)によって1496年から1499年にかけて建てられた、長い歴史を有する建物です。

外観にあしらわれたヴェネツィアらしい装飾たち

時計塔に近づくと、様々な装飾が施されていることに気付きます。写真のてっぺんにいるのはヴェネツィアの守り神、聖マルコ(サン・マルコ)の象徴である「聖マルコのライオン(Leone di San Marco/レオーネ・ディ・サン・マルコ)」。その下のポーチには聖母マリアとイエスさまの彫像が設置されており、毎時00分になると奥の窓(数字が書いてあるところ)が開いて、”東方の三博士(イエスさま生誕のお祝いにやってきた三人の王様)と、トランペットを持った天使が登場します。

ロマンチックな文字盤

「時計塔」というからには、やはり最も大切なのは時計の文字盤…なのですが、写真の通り、私たちが知っている文字盤と掲げられているものとは、かなり様子が異なります。これは中世につくられたものゆえ。当時は月や太陽の満ち欠け、星座の位置などで時間を捉えていたことからこのようなつくりになっています。直径約4.5メートル。今でも定期的にメンテナンスされ、しっかり動いていますので、是非じっくり観察してみてください。

時計塔の内部の様子

時計塔はガイドツアーという形で中を見学することができます(詳細は後述)。こちらは聖母子たちがいるテラスのちょうど裏側の様子。窓の部分にはめ込まれていた、0から55まで5刻みの数字パネルを間近で見ることが出来、すぐお隣の部屋では、かつて使われていた東方の三博士と天使像なども見学することが出来ます。外国語の説明がわからなくとも、感覚的に楽しめるのでご安心あれ。

屋上階から望む、見事な眺望

館内見学ツアーの醍醐味と言えば、なんといってもてっぺんから望む眺望!サン・マルコ広場が一望できる上に、てっぺんに飾られた2人のムーア人(当時アフリカ北西部に住んでいたイスラム教徒たちの、ヨーロッパでの呼び方)の鐘も、すぐ目の前でじっくり観察することが出来ます。ムーア人はの彫像は1体はおじさん(Moro Vecchio)で、1体は若者(Moro Giovane)。近くまで行くと顔がはっきりとわかるので、是非どちらがどちらか、確認してみてください。

サン・マルコ時計塔 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Torta pinza

「トルタ・ピンツァ」は松の実、ドライフルーツ(いちじくやレーズンなど)、ハーブ(フェンネルなど)などを入れて焼いた、固めのパウンドケーキのようなお菓子。フランスのパン・デピスやドイツのシュトレンに似たような味わいで、コーヒーにも紅茶にもとてもよく合います。日持ちするので日本へのお土産にもGood。ぜひお店で見かけたら手にとってみてください。

サン・マルコ時計塔 ワンポイントアドバイス

「中に入りたい場合は、公式HPからご予約を!」
サン・マルコ時計塔の中は、現在完全予約制になっています。イタリア語ツアーは、金曜から日曜の14時or15時スタート。英語ツアーは木曜日の15時スタート。フランス語ツアーは木曜日の14時スタートです(所要時間1時間程度)。6歳以上で参加可能。集合場所はコッレール博物館(Museo Correr)のチケット売り場の前で、出発時刻の5分前集合となります。気になる方はHPをチェックしてみてください。

サン・マルコ時計塔での注意点

サン・マルコ時計塔での注意点
  1. 時計塔の中に入る場合は、予約必須です。
  2. チケットは公式HPから手配可能です。
  3. 入場料は13ユーロです。

時計塔への入場チケットで、コッレール博物館、国立考古学博物館 (Museo archeologico nazionale di Venezia)、国立マルチャーナ図書館(Biblioteca Marciana)のサンソヴィーノの大広間にも入場可能です。

まとめ

サン・マルコ時計塔は、今日ではすぐ左手に控える「旧行政館(Procuratie Vecchie)」とドッキングしてしまっているため、向かい側にそびえる鐘楼に比べると(独立して立っていないためか)「塔」としての印象は薄いかもしれません。しかし、毎時00分になると始まるからくり時計によるエンターテイメントを見れば、誰もがその魅力にハマること間違いなし!是非からくり動作が始まる時間に合わせて、足を運んでみてください。

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