ヴェネツィアの旧ドゥオーモ、サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂

ヴェネツィアの旧ドゥオーモ、サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂|イタリア観光ガイド

サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂に行ってきました!

ヴェネツィアで最も有名なカーニバル。このカーニバルに欠かせないのが「サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂」なんです。その理由とは!?魅力も合わせてご紹介します。

サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂とは?行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 歩いて行ける離島の観光スポットである点。
  2. カーニバルゆかりの地である点。
  3. 開放感のある空間でのんびり観光出来る点。

「サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂(Basilica di San Pietro di Castello/バジリカ・ディ・サン・ピエトロ・ディ・カステッロ)」はヴェネツィア本島から歩いて行ける離島、サン・ピエトロ・ディ・カステッロ島の中にある聖堂です。実はここ、毎年冬に行われるヴェネツィアのカーニバルにまつわる重要拠点!ヴェネツィアフリークとしては、見逃すワケには行きません。

サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂 押さえておくべき魅力とは?

離島の開放的な「雰囲気」

サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂へはヴェネツィア本島からいくつかの橋を渡って向かいます(もちろん船でもアクセス可能です)。駅からは約4キロ。決して好アクセスとは言えませんが、中心部から少し離れた場所にある為、観光客も少なく、広い芝生と木々の生い茂る自然豊かな離島エリア(Campo San Pietro/カンポ・サン・ピエトロ)で、のんびりとしたひとときを過ごすことができます。

大きな「外観」

本島とを結ぶサン・ピエトロ橋(Ponte San Pietro)を渡ると、芝生の先に大きな聖堂の外観が現れます。正面口はフランチェスコ・ズメラルディ(Francesco Smeraldi)の指揮のもと16世紀末に着手されましたが、最終的に整えられたのは19世紀に入ってから。ゆえにパッと見は周辺の建物に比べると新しく感じることと思います。

ちょっと傾いた「鐘楼」

聖堂の正面右手には、大きな鐘楼も建っており、離島に行く際の道しるべとしても大活躍してくれます。最初のものは15世紀後半に建築家マウロ・コドゥッシ(Mauro Codussi)によって整えられました。…が、その後落雷被害に…。今日私たちが見ることの出来る姿は、1822年の落雷被害後に整えられたもので、ちょこっとだけ斜めに傾いている点も特徴です。

華やかな「館内の様子」

館内は有料ですが、時間があれば是非入ってみてください。全体的には白基調のすっきりとした雰囲気。しかし、祭壇周りはとても華やかに彩られています。1451年以降、1807年にヴェネツィアのドゥオーモ(大聖堂,街で最も重要な宗教施設)がサン・マルコ寺院になるまでは、ドゥオーモの役割を担っていたサン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂。その威厳は、今も健在です。

「聖ペトロの椅子」

サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂の中で特に貴重な宝物のひとつが「聖ペトロの椅子(Cattedra di San Pietro)」です。東ローマ帝国の皇帝、ミカエル3世よりヴェネツィアのドージェ(最高権力者)、ピエトロ・トラドニコ(Pietro Tradonico)に贈られた宝物。古代イスラムの石碑を利用して作られたもので、背もたれ部分にはアラビア文化の面影を見て取ることができます。

サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂 是非食べてほしい逸品

Cozze alla marinara

「コッツェ・アッラ・マリナーラ」は一言でいうと”ムール貝のワイン蒸し”。ムール貝はイタリア語で「Cozze(コッツェ)」と言います。ヴェネツィア以外でもヨーロッパのいたるところで食べられますが、海のある地域ならではのシーフードメニュー!是非味わってみてください。これがテーブルに置かれると、さすがのイタリア人もついつい無言になってしまいます…(笑)

サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂ワンポイントアドバイス

「マリアたちの行進の出発地点!」
サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂はヴェネツィアのカーニバル期間中に行われるイベントのひとつ「マリアたちの行進(Festa delle Marie)」の出発地点としても有名です。イベントは一言でいうと”ヴェネツィアのミスコン!”マリアたちの後に続いて一緒に目的地のサン・マルコ広場まで行進することも出来ます。興味のある方は是非参加してみてください♪

サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂観光での注意点

サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂観光での注意点
  1. 月曜は10時半から16時、火曜から土曜は10時半から16時半迄開いています。
  2. 入場料がかかります(3ユーロ)。
  3. 日曜はお休みです。

チケット売り場は15分前に閉まるのでご注意を。また、日曜以外にカトリックにまつわる祭日(元旦、イースター、フェラゴスト(8/15)、クリスマス)も見学不可となります。

まとめ

サン・ピエトロ・ディ・カステッロ聖堂は普段はあまり人の多くない、のんびりとした雰囲気。一方、カーニバルのハイライトのひとつ「マリアたちの行進」の日には、小さな島の中にどっと人が押し寄せます。いずれの雰囲気も素敵なので、是非味わってほしいもの。少しアクセスの悪い場所にありますが、日帰り観光でも十分まわることが出来ますので、是非チェックしてみてください。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。