ヴェローナでナンバーワンの大きさ！サンタ・アナスタシア教会

サンタ・アナスタシア教会に行ってきました！

いまだ未完成ながら、ヴェローナいちの大きさを誇るサンタ・アナスタシア教会。広い館内の見所とは!?北イタリアに建つ、ド迫力スケールの教会の魅力をたっぷりとお届けします。

サンタ・アナスタシア教会とは？絶対行くべき理由ベスト３

ヴェネト州の都市ヴェローナにあるサンタ・アナスタシア教会（Basilica di Santa Anastasia/バジリカ・ディ・サンタ・アナスタシア）は、ヴェローナいち大きな教会として有名。未完成の入口はやや地味な雰囲気でありながらも、一歩中に足を踏み入れると、どこまでも奥行きのある壮大な空間が広がっています。左右に配置された貴族たちの礼拝堂の中には、とっておきのお宝も…！これは、見逃せません！

サンタ・アナスタシア教会 押さえておくべき魅力とは？

未完成の正面口

サンタ・アナスタシア教会はとにかく「大きい！」のですが、正面口だけ見ると、そこまでのインパクトを感じません。しかも、なんだかかなり地味…。というのも、1290年から建設が開始された教会は、いまだ、未完成のままだからです。ヴェローナで最も大きな教会でありながら、ちぐはくした正面姿はなんだか、不完全なものだけが持つ、不思議な魅力アリ。まずは現地でその独特の雰囲気を味わってみてください。

入り口にあしらわれたカラフルなアーチ

全体的に地味なサンタ・アナスタシア教会の外観の中で、入口上にある虹のようなアーチは目を引きます。15世紀前半に設置されたと言われる、アーチに使われている大理石はよく見ると、赤・白・黒の3色を織り交ぜてつくられたもの。この3色は屋内の床のタイルにも同様の色が使われており、教会全体をぐっと引き締める見事な差し色になっています。

館内のタイルとその上に佇む2人のおじさま

館内に入ると赤・白・黒の美しいタイル。そして、その上に、なんとも奇妙なおじさまのモニュメントが左右に二体、私たちを出迎えてくれます。これらはいずれも聖水盤（十字を切るときにに使う、お清めの水を入れる容器）。どちらも心配そうな表情が不安になってしまいますが、イタリアで「ゴッボ（Gobbo）」と呼ばれる猫背のおじさまたちは、触ると幸せがやってくる、幸せの象徴です。

祭壇周りに並ぶモニュメント

まるで高級なカーペットを天井に敷き詰めたかのような、上品な天井画。その下には、左右にずらりとヴェローナの貴族たちの礼拝堂が並んでいます。最も有名なのが右奥にある、ペッレグリーニ家の礼拝堂（後ほどご紹介します）。個人的に惹かれたのは、上の、コルテジーア・セレーゴ（Cortesia Serego）に捧げられたモニュメントで、写実的な宗教画が多い館内で、どことなくメルヘンな墓碑は、心が和やかになりました。

名画「聖ゲオルギウスと王女」

館内で最も人が集まっているのが、館内右奥にある、ペッレグリーニ家の礼拝堂（Cappella Pellegrini）。その壁に描かれたピサネロの「聖ゲオルギウスと王女(San Giorgio e la principessa/サン・ジョルジョ・エ・ラ・プリンチペッサ）」です。これは国際ゴシック様式の傑作のひとつ。この様式特有の、写実的な描写がかなり不気味…なのですが、是非一度は御覧ください。

サンタ・アナスタシア教会 是非食べてほしい逸品

Risotto all’Amarone

「アマローネのリゾット（リゾット・アッラマローネ）」は「アマローネ」というヴェローナのワインを使ってつくるリゾット。初めてレストランでメニュー表の写真を見たときは「ナニコレ！（怖）」とびっくりしてしまったのですが、注文してみると美味！アルコール臭さは全くなし。チーズとワインの香りだけが、絶妙なハーモニーを奏でます。なかなか自宅では作れない一品かと思いますので、是非現地でチャレンジしてみてください。

サンタ・アナスタシア教会 ワンポイントアドバイス

「大きいけれど…ドゥオーモではありません！」
サンタ・アナスタシア教会は街で最も大きな教会。故に「ドゥオーモ（街で最も重要な教会）」と勘違いしてしまう人がチラホラいるそうなのですが、ヴェローナのドゥオーモはCattedrale di Santa Maria Assunta（サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂）です。サンタ・アナスタシア教会から歩いて5分ほどのところにあるので時間がある方は是非足を運んでみてください。

サンタ・アナスタシア教会観光での注意点

日曜は13時から見学可能となります。入場料は3ユーロ（音声ガイド含）。ただし、Verona Card（20ユーロ）等お得なセット券もいくつかあるので、ご予定に合わせて選び分けてみてください。

まとめ

ヴェローナいち大きなサンタ・アナスタシア教会。無骨な入口の奥に広がる、ダイナミックな中央祭壇。そして、左右に並ぶ煌びやかな礼拝堂は、ヴェローナの栄華の一端に触れることが出来る、魅惑的な場所です。入口だけ見て素通りしてしまいがちですが、是非中に入ってみて♪ロミオとジュリエットだけでない、ヴェローナの新しい魅力に出会えること、請け合いです。