ナポリ、国立サン・マルティーノ博物館は満足度がとにかくスゴイ!
国立サン・マルティーノ博物館に行ってきました!
ナポリの中心部から少し離れた丘の上に建つ国立サン・マルティーノ博物館。ここは元修道院だった場所を博物館として改装し、一般開放しています。その内部とは…。詳しくご紹介します。
国立サン・マルティーノ博物館とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 修道院を改装した美しい建物を堪能できる点。
- 丘の上からのパノラマビュ―を望める点。
- ナポリ中心部より、上品な雰囲気が漂っている点。
「国立サン・マルティーノ博物館(Museo nazionale di San Martino/ムゼオ・ナショナーレ・ディ・サン・マルティーノ)」は、もともと修道院だった場所を改装してつくられた博物館。ゆえに建物自体の美しさも楽しめる点が特長です。地の利を活かしたパノラマビューも最高!下町ムード満点のナポリ中心部より上品なムードが漂っており、穏やかなひと時が過ごせる点も魅力です。
国立サン・マルティーノ博物館 押さえておくべき魅力とは?
Chiesa delle Donne
国立サン・マルティーノ博物館は一般的な博物館と違い、敷地内に教会や修道院施設等、さまざまな建物が建っています。個人的に最も心を奪われたのが「キエーザ・デッレ・ドンネ(女性たちの教会)」。サン・マルティーノ修道院の女性たち向けの教会として使われていた施設で、聖書の物語が描かれた美しい天井画の虜になってしまいました。教会は施設の入口付近にあるので、時間がない方も是非、ちょっとだけでもいいので、中に入ってみてください。
Chiostro Grande
国立サン・マルティーノ博物館は「博物館」の名を冠していますが、かつては修道院だった場所。館内では、いたるところで修道院時代の面影を見て取ることが出来ます。特徴的なものの一つが「キオストロ・グランデ(大回廊)」。いくつかある回廊の中で、館内東側にある最も大きな回廊で、均整の取れた柱廊や、美しい模様の施された床のタイルが、旅情をさらに高めてくれます。
展望台
館内には2か所、高台からのナポリのパノラマビューを独り占めできるテラス(展望台)もあり、自由に出入りすることができます。ここは言葉がわからなくとも、歴史や宗教に関心がなくても思う存分楽しめるとだけあって、多くの観光客に人気。見るポイントによってはナポリ湾の湾曲やヴェスヴィオ山をはっきりと望むことが出来、ナポリらしい1枚をカメラに収めることが出来ます。
Madonna col Bambino e san Giovannino
ローマにある多くの観光スポットを手掛けた偉大なる彫刻家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ。実はナポリ生まれで、父ピエトロ・ベルニーニは、サン・マルティーノ修道院で働いていました。館内にある「聖母子と幼児聖ヨハネ(マドンナ・コル・バンビーノ・エ・サン・ジョヴァニーノ)」は、ピエトロ・ベルニーニの作品。柔らかな表情や肉感、衣装の流線が美しいオーラ満点の作品を、是非ご覧ください。
Sezione presepiale
「セツィオーネ・プレゼピアーレ(プレゼピオの部屋)」は、館内で最も人気の展示エリアのひとつ。人工の洞窟の中に、イエス様の生まれたシーンを表した巨大なジオラマ(いわゆる”プレゼピオ”)が飾られています。イタリアでプレゼピオはクリスマスの飾りつけの定番で、特にナポリのものは有名。キリスト教に普段馴染みのない方も、普通のジオラマ感覚で楽しめると思いますので、是非異文化に触れてみて下さい。
国立サン・マルティーノ博物館 是非食べてほしい逸品
Mozzarella in carrozza
「モッツァレッラ・イン・カッロッツァ」は一言でいうと”揚げサンドイッチ”。モッツァレッラチーズを挟んだサンドイッチを小麦粉と卵液にくぐらせて揚げて食べるメニューです。郷土料理に揚げ物が多い、ナポリですが、個人的にモッツァレッラ・イン・カッロッツァは時間も場所も選ばず食べられるので、大好き!生のモッツァレッラも美味しいですが、火を通してとろとろにしたモッツァレッラも最高ですよ★
国立サン・マルティーノ博物館ワンポイントアドバイス
「建物関連イタリア語エトセトラ」
国立サン・マルティーノ博物館は色々な建物が合体した施設。ゆえに主な建物のイタリア語をどこかにメモしておくと、迷ってしまった時に便利です。代表的なものをいくつかご紹介します。
★博物館(Museo/ムゼオ)・修道院(Certosa/チェルトーザ)・教会(Chiesa/キエーザ)・テラス,展望台(Terazza/テラッツァ)・回廊付きの中庭(Chiostro/キオストロ) ★
国立サン・マルティーノ博物館観光での注意点
- 最寄り駅は「Vanvitelli駅」です。
- チケットは大人1枚6ユーロです。
- 開館時間は木曜~火曜8時30分から19時30分です。(水曜休)
電車で向かう方は最寄り駅Vanvitelli(ヴァンヴィテッリ)から15分~20分ほど歩きます。チケットは大人1枚6ユーロ。開館時間が長いので、他の施設の開館前や閉館後に、効率よく立ち寄ることが出来ると思います。
まとめ
国立サン・マルティーノ博物館のあるヴォメロの丘は、ナポリの中でも優雅な雰囲気が漂うお洒落エリア。下町ムード満点のナポリ中心部の喧騒にちょっぴり疲れてしまった方も、癒しの風景を前に、つかの間のんびり出来ることと思います。景色・教会・芸術が一度に味わえるお得感満載の国立サン・マルティーノ博物館。荒天時の観光スポットにもオススメです。是非遊びに行ってみてください。
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