じわじわハマる美しさ。ナポリ「ジェズ・ヌオーヴォ教会」の魅力とは
ジェズ・ヌオーヴォ教会に行ってきました!
ナポリの旧市街の中にある、ちょっと穴場だけど、是非行って欲しい教会「ジェズ・ヌオーヴォ教会」。その理由とは?!今すぐ行きたくなる魅力を、このあとたっぷりと、ご紹介します。`
ジェズ・ヌオーヴォ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 数奇な運命を辿った教会ならではのオーラがある点。
- イタリア全体でみてもかなり個性的な教会である点。
- 豪華絢爛な内部の、外観とのギャップを楽しめる点。
「ジェズ・ヌオーヴォ教会(Chiesa del Gesù Nuovo/キエーザ・デル・ジェズ・ヌオーヴォ)」は、イタリア全体で見ても、かなり特徴的な教会のひとつ。ごみごみした旧市街の中、突然現れるファサード(正面姿)は、なんとも不思議な外観に、思わず目が釘付けになってしまうこと請け合いです。外だけでなく教会内にも魅力がたくさん。天候に左右されず、観光出来る点も有り難いです。
ジェズ・ヌオーヴォ教会観光 押さえておくべき魅力とは?
スタッズをちりばめたような「壁」
日本にお寺や神社が沢山あるように、イタリアも、ひとたび町に繰り出せば、大小さまざまな教会が次から次へと私たちの眼前に現れます。「そんなにたくさん教会がある中、ジェズ・ヌオーヴォ教会に無事たどり着けるだろうか…」心配ご無用!というのも、ジェズ・ヌオーヴォ教会はかなり特徴的な「壁」を持った教会だからです。特筆すべきはこの、ボコボコとした模様。スタッズをちりばめたような壁は、もともと宮殿だった頃の名残だそうです。
教会らしからぬ「正面姿」
壁だけでなく正面姿も、かなり特徴的なジェズ・ヌオーヴォ教会。これも元々宮殿として使われていた時代のものを、そのまま引き継いだゆえのことだそうです。1470年に「サンセヴェリーノ宮殿(Palazzo Sanseverino)」として建設された建物は、その後、イエズス会によって教会に改築。建築家ジュゼッペ・ヴァレリアーノらの手によって、現在のような姿になりました。
入り口を飾るイエズス会の紋章
さて、改築によって生まれ変わったジェズ・ヌオーヴォ教会ですが、大半は内部が中心で、外はほとんどの部分がそのまま利用される運びとなりました。そのような中、一目で「教会」とわかるトレードマークが、入口を飾る白亜の大理石の彫刻です。天使やイエズス会の紋章などがあしらわれた白色の美しいレリーフは「これぞ教会!」といった圧倒的存在感を放っています。
外はルネサンス様式、中は…
ジェズ・ヌオーヴォ教会は外はシンプルなルネサンス様式のままですが、中はその次の時代に流行したバロック様式が、ふんだんに取り入れらています。写真は主祭壇の様子。この真上を飾る天井も目がくらむような華やかさで、当時のイエズス会の力の強さを感じます。内部は見学無料。たいてい並ばずに入れますので、是非ちょっとだけでも中も覗いて行ってみてください。
教会前に広がる、麗しの「ジェズ・ヌオーヴォ広場」
教会前に広がる市民の憩いの場「ジェズ・ヌオーヴォ広場(Piazza del Gesù Nuovo/ピアッツァ・デル・ジェズ・ヌオーヴォ)」。迷路のような小路が続くナポリ旧市街の中で、貴重な開けた場所のため、辿り着くや否や、なんだかホッとしてしまうこと請け合いです。目印は大きな「インマコラータの塔(Obelisco dell’Immacolata/オベリスコ・デッリンマコラータ)」。高さ約22メートルの塔のてっぺんには、マリア様の銅像も見て取れます。
ジェズ・ヌオーヴォ教会 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品
Pizza napoletana
「ピッツァ・ナポレターナ」は直訳すると「ナポリ風ピザ」。ナポリ風ピザとは、まるでイタリアの三色旗のような、彩り豊かなマルゲリータピザのコトを指します。ナポリの人にとってピザは庶民の食べ物であり、毎日の生活に寄り添うもの。特にジェズ・ヌオーヴォ教会周辺の旧市街エリア(スパッカ・ナポリ)では、右に左に名店が並んでいるので見逃すワケにはいきません。
ジェズ・ヌオーヴォ教会 ワンポイントアドバイス
「”ジェズ・ヌオーヴォ”とは」
イタリア語で「ジェズ(Gesù)」はイエスさま「ヌオーヴォ(Nuovo)」は「新しい」を意味します。ジェズは英語でいう「ジーザス(Jesus)」のこと。他にも「キリスト(Christ)」にあたるイタリア語「クリスト(Cristo)」や「ゴッド(God/神様)」にあたる「ディオ(Dio)」という言葉も教会ではよく目にします。頭の片隅に入れておきましょう。
ジェズ・ヌオーヴォ教会観光での注意点 3選
- 教会には昼休みがあります。
- ミサの最中は厳粛に。
- 旧市街は治安が悪め…注意して散策しましょう。
ジェズ・ヌオーヴォ教会は昼休みがあります。毎日13~16時は扉が閉まっているのでご注意ください。また、一日に5-6回ミサが行われています。言わずもがな、迷惑行為は厳禁。静かに見学しましょう。また、周辺はナポリの下町で治安があまり良くありません。来訪は明るいウチに済ませましょう。
まとめ
イタリアの教会は、いくつか巡っているウチに、だんだんと目が慣れてきて、それぞれの微妙な違いに気付かされます。大半がカトリック教会のため共通点も多いですが、創設の背景や、建てられた時代、土地によって趣がだいぶ異なります。イタリア各地を周遊予定の方は、是非、行く先々で、教会の持つ個性を感じ取ってみてください。きっと新しい発見があるハズです。
この記事へのコメントはありません。