旅情高まる。ヴェネツィア、サン・トロヴァーゾ教会
サン・トロヴァーゾ教会に行ってきました!
ヴェネツィア本島にある「サン・トロヴァーゾ教会」。友人のSNSで知り、その美しすぎる世界観に一目ぼれしてしまいました。ヴェネツィアらしさ満点のスポットをたっぷりとご紹介します。
サン・トロヴァーゾ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3
- 運河沿いのヴェネツィアらしい風景を楽しめる点。
- サン・トロヴァーゾ造船場とセットでの観光がしやすい点。
- ヤコポ・ティントレットの名画を所蔵している点。
「サン・トロヴァーゾ教会(キエーザ・ディ・サン・トロヴァーゾ、正式名称はキエーザ・ディ・サンティ・ジェルヴァジオ・エ・プロタジオ)」は、ヴェネツィアらしさ満点の運河沿いに佇む美しい教会。傍らにある昔ながらのゴンドラの造船場とセットで観光する人も多く、外も中もユニークな魅力に溢れています。ヴェネツィアで最も有名な画家の一人、ヤコポ・ティントレットの名画も必見。
サン・トロヴァーゾ教会 押さえておくべき魅力とは?
2か所ある「玄関口」
サン・トロヴァーゾ教会の最大の特徴は玄関が2か所あること!もちろん、出入り口が複数ある教会はイタリア中にたくさんあるのですが、全く同じ、立派な玄関が2つもある教会はサン・トロヴァーゾ教会以外にまず、聞いたことがありません。写真は東側のサン・トロヴァーゾ運河(Rio de san trovaso)側にある入口。白の外観が長閑な川面に映えて、とても綺麗です。
2つのファサードが織りなす不思議な「外観」
こちらは運河を挟んで、対岸から見たサン・トロヴァーゾ教会の様子。ここに立つと、東側(既出)と南側のファサードが驚くほどそっくりなことがわかります。これは昔、敵対する2つの貴族が教会でばったり出会わないように配慮した為だそう。手前にあるサン・トロヴァーゾ造船所と教会の2つを同時に見られるフォトスポットは特に観光客に人気ですので、後ほど詳しくご紹介します。
聖人のお顔を拝見!「中央祭壇」
館内に入ったら、まずは教会のシンボルにご挨拶。中央祭壇まで進むと、ジュゼッペ・ポンガ(Giuseppe ponga)作の聖人、ゲルウァシウス(Gervasio/ジェルヴァジオ)とプロタシウス(Protasio/プロタジオ)の祭壇画を見ることが出来ます。2人合わせて、通称”サン・トロヴァーゾ”。ゆえに、サン・トロヴァーゾ教会も、正式には「サンティ・ジェルヴァジオ・エ・プロタジオ教会」と言います。
ティントレットの「最後の晩餐」
ヴェネツィアの誇る巨匠、ティントレット。館内左手の礼拝堂(Cappella del santissimo sacramento)の右側の壁に飾られた「最後の晩餐」は、1566年にかけて彼が手掛けた大作で、館内でも多くの人を集めています。横4メートル強、縦4メートル強の巨大な油絵。イエスさまと12使徒たちの、人間味溢れる姿は、思わず吸い寄せられるような魅力があります。
至福の音を奏でる「パイプオルガン」
館内入口上にあるパイプオルガンも一見の価値あり。こちらは、1765年に製作されたガエターノ・カリド(
サン・トロヴァーゾ教会 是非食べてほしい逸品
Osteria Al Squero
「オステリア・アル・スクエーロ」はサン・トロヴァーゾ教会を特等席で眺めることの出来るお店。レストラン…というより、気軽な感じの立ち飲み屋さんのような雰囲気なので、入っておつまみをちょこっと食べつつ、ドリンクを飲むのにぴったりです。教会とお店の間には運河が流れていますが、周辺にいくつか橋がかかっているので、それらを使って川向かいのお店へ向かいましょう。
サン・トロヴァーゾ教会ワンポイントアドバイス
「Squero di San Trovaso」
サン・トロヴァーゾ造船所(スクエーロ・ディ・サン・トロヴァーゾ)は、ヴェネツィアの生活に欠かせないゴンドラの造船所。目の前を流れる運河が木材の輸送にぴったりだった点などから、古くよりこの地で栄えていました。造船所…というより修理・点検工場のような雰囲気ですが、鄙びた雰囲気が最高!工場見学などは行っていませんが、対岸から見ることが出来ますので、是非近くまで行ってみてください。
サン・トロヴァーゾ教会観光での注意点
- 月曜から土曜の14時半から17時迄開いています。
- 日曜は見学不可となります。
- 入場無料です。
サン・トロヴァーゾ教会は開館時間が午後中心となっております。船着き場からは歩いて5分弱の距離なのですが、小路が多くやや複雑なので、時間に余裕をもって向かいましょう。
まとめ
サン・トロヴァーゾ教会は、ヴェネツィアの有名観光スポット、アカデミア美術館(Gallerie dell’Accademia di Venezia)からも歩いて5分足らずのところにあります。セットでの観光にもオススメ。特に春~秋の季節の良い頃は、観光客もそこまで多くない為、のんびり散策するのにぴったり!開館時間が限られていますが、もしタイミングが合えば遊びに行ってみてください。
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