ミラノの地下遺跡に潜入!サン・ジョバンニ・イン・コンカ

ミラノの地下遺跡に潜入!サン・ジョバンニ・イン・コンカ|イタリア観光ガイド

サン・ジョバンニ・イン・コンカに行ってきました!

「サン・ジョバンニ・イン・コンカ」はミラノの街の地上+地下に広がる遺跡!誰でも無料で自由に見学出来るスポットで、普段とはまた違ったカトリックの文化に触れることが出来ます。

サン・ジョバンニ・イン・コンカとは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 入場無料、予約不要の観光スポットである点。
  2. 普段なかなかお目にかかれないミラノの地下に足を踏み入れられる点。
  3. ミラノの新しいカトリック文化に触れられる点。

「サン・ジョバンニ・イン・コンカ(Cripta di San Giovanni in Conca/クリプタ・ディ・サン・ジョバンニ・イン・コンカ)」はミラノ中心部にある遺跡。地上階と地下階(Cripta/地下聖堂)から構成されており、誰でも入場無料&事前予約なしで気軽に足を運べるスポットとして人気です。実はカトリック文化との深いつながりも…。普段、カトリック文化にあまり馴染みがない方も、非日常的な地下の空間は感覚的に楽しめるので◎

サン・ジョバンニ・イン・コンカ 押さえておくべき魅力とは?

ジュゼッペ・ミッソーリ広場から望む全体像

ジュゼッペ・ミッソーリ広場(Piazza Giuseppe Missori)の一角にあるサン・ジョバンニ・イン・コンカ。パッと見は、どことなくコロッセオのような形をした、がれきの残骸で、予備知識がないと「ナニコレ」としか正直思えないような…とにかく不思議なスポットです。がれきの正体はサン・ジョバンニ・イン・コンカ聖堂(Basilica di San Giovanni in Conca)の一部。聖堂が取り壊された際、残った地上+地下の一部分が現在一般公開されています。

地上部分のがれきの正体

こちらは地上部分のがれきの様子。もともと聖堂の後陣(中央祭壇の後ろあたりのかまぼこ型のスペース)だった部分で、なんと11世紀頃につくられれました。アーチをよく見ると、細かな模様が確認出来、どことなく当時の聖堂の姿を思わせます。聖堂の起源は5~6世紀頃。聖堂は、その後、第二次世界大戦後のミラノの都市化の流れの中で取り壊されてしまいましたが、地下にはさらに当時の面影を残す部分が残されています。

地下の風景

弧を描くレンガづくりの地上部分の裏手に回ると、地下へ行くための階段が設けられています(手前のゲートが開いていればいつでも中に入れます)。地下部分は地下聖堂(クリプタ)と呼ばれる施設の遺跡で、11世紀頃整えられました。当時トレンドだったロマネスク様式で整えられた地下聖堂。イタリアの教会に地下聖堂が付いているものは少なくありませんが、地下聖堂だけ残っている(しかも見学可能)というのは、かなり貴重です。

元聖堂の土台部分

奥に進むと聖堂の土台部分も見学出来ます。当時の聖堂の宝物等もいくつか展示されており、説明版パネルもアリ(但し伊・英語のみ)。ちなみに、さらにじっくり調度品や宝物を見たい方はミラノ考古学博物館(Civico Museo Archeologico/徒歩約13分)、およびスフォルツェスコ城博物館(Musei del Castello Sforzesco/徒歩約20分)にて多く保管されていますのでそちらもオススメです。

Chiesa Valdese di Milano

こちらは、サン・ジョバンニ・イン・コンカから約1キロの所にある「ヴァルデーゼ教会(Chiesa Valdese di Milano)」。何を隠そうこの教会、サン・ジョバンニ・イン・コンカ聖堂が取り壊された折、正面口の材料を運んで再構成させたものなのです。今は亡き聖堂の正面口を約15分ほど歩いた所で見られるなんて驚き!是非時間がある方は2か所巡ってみてください。

サン・ジョバンニ・イン・コンカ 是非食べてほしい逸品

Alchechengi al cioccolato

「アルケケンジ・アル・チョッコラート」はほおずきのチョコレートディップ。ほおずきといえば、日本ではもっぱら観賞用のイメージですが、イタリアでは食用としても親しまれています。ミラノ市内のちょっとハイソなお菓子やさんにいくと、ウインドウに並んでいることもしばしば!買ったらその場でつまめるお手軽スイーツですので、是非気になる方はお味見してみてください。

サン・ジョバンニ・イン・コンカワンポイントアドバイス

「ジュゼッペ・ミッソーリとは」
サン・ジョバンニ・イン・コンカのある「ジュゼッペ・ミッソーリ広場」。名前は19世紀に活躍した軍人ジュゼッペ・ミッソーリ(Giuseppe Missori)から来ています。ミラノの民衆蜂起”ミラノの5日間”に参加した後、めきめきと頭角を現していったジュゼッペ・ミッソーリ。広場の真ん中では、騎馬像にて彼の勇姿を見ることも出来ます。

サン・ジョバンニ・イン・コンカ観光での注意点

サン・ジョバンニ・イン・コンカ観光での注意点
  1. 火曜から日曜の9時から17時30分迄開いています。
  2. 月曜はお休みです。
  3. 入場無料です。

入り口は、遺跡の地上階、裏手側にあります。遺跡のまわりには何本もの大通りが交差していますので、道路を横断する時には充分お気を付けください(車は右側通行、日本と逆です)。

まとめ

サン・ジョバンニ・イン・コンカは日本語にすると「大きな桶の中の聖ジョバンニに捧げられた聖堂」という意味。”大きな桶”とはこのあたりの地形を例えた言葉です。イタリアには遺跡や、地下聖堂に入ることの出来る教会はいくつもありますが、有料だったり、自由見学不可だったりすることが多いので、いつでも予約不要で気軽に覗けるサン・ジョバンニ・イン・コンカはかなり貴重な存在です。是非時間があれば立ち寄ってみてください。

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