トリノで21世紀に初めてつくられた、サント・ヴォルト教会

サント・ヴォルト教会に行ってきました！

北イタリアの都市トリノの郊外にあるサント・ヴォルト教会。2度め3度めのトリノ旅行を計画されている方、中～長期滞在予定の方に、機会があったら是非立ち寄って欲しい、新しい教会の内部を潜入レポします。

サント・ヴォルト教会とは？絶対行くべき理由ベスト３

「サント・ヴォルト教会（Chiesa del Santo Volto/キエーザ・ディ・サント・ヴォルト）」は、トリノ郊外に広がる、元工業地帯に建てられた教会。なんともユニークな形が特徴的で、バスや車の中から眺めるだけでも、存分にその魅力を感じることが出来ます。現地までお出かけ予定の方は、周辺に広がる公共公園（パルコ・ドーラ）のチェックもお忘れなく！

サント・ヴォルト教会 押さえておくべき魅力とは？

不思議な外観

サント・ヴォルト教会はトリノ中心部（トリノ王宮）から、北西に4キロほど進んだ所にあります。ツアーなどではなかなか立ち寄らないスポットですが、すぐお隣にパルコ・ドーラ（Parco Dora)という大きな公園があるため、そこで開催されるイベント等に参加される方や、バスで郊外に向かう方などは目にする機会があるかも！コンサートホールや公民館のような、不思議な外観をまずは、たっぷりとお楽しみください。

○○を再利用した鐘楼

サント・ヴォルト教会がつくられたのは2004年から2006年。スイスの著名な建築家、マリオ・ボッタ（Mario Botta)氏によって整えられました。ユニークな形は、元々この地が一大工業地帯だったことから着想を得たもの。当時の面影を残す場所もあり、例えばこちらの鐘楼は、当時煙突として使われていたものをベースにつくられています。

ユニークな鐘

煙突を再利用して整えられた鐘楼にはてっぺんに鐘を設置する場所無かった為、写真のようにふもとに美しい9つの鐘が設置されています。夜になるとライトアップされ、さらに華やかに…。奥にある教会本体も7つの塔がチューリップのように寄り添って出来ていて、見れば見るほどダイナミック！高さは約35メートルあり、こちらも夜になるとライトアップします。

広々とした教会内部

トリノで21世紀に入って初めて建てられたサント・ヴォルト教会。元工業地帯跡地に建てられた教会は、中もとってもモダンな雰囲気です。中央にあるのは教会のシンボル、サント・ヴォルト（イエスさまの”聖なる顔”を指す言葉）をCGを使って描いたもの。その前には、約700名分の席が設けられており、都市再開発によって増えた人口の増加に、しっかりと対応したつくりになっています。

隣に広がるパルコ・ドーラ

サント・ヴォルト教会の隣にはパルコ・ドーラ（ドーラ公園）という広大な公共公園が広がっています。ここも元々は工業地帯だった場所。現在では綺麗に整備され、スケートボードを楽しむ為の施設（写真）や、ドッグラン、イベントスペースなども完備されています。公園ではイベントが開催されることも多いので、イベント参加がてら、教会に足を運ぶのもアリです。

サント・ヴォルト教会 是非食べてほしい逸品

+ Di Un Gelato

「ピゥ・ディ・ウン・ジェラト（+は”ピゥ”と読みます）」はトリノ中心部にある人気のジェラート店。どちらかというと”量より質で勝負!!”といった雰囲気なので、カップは小さめなのですが、その分、ジェラートからは、かなり豊かな風味が感じられます。オトナ向けの一店。市内に2店舗あるので、お近くまでいらっしゃる方は是非覗いてみてください。

サント・ヴォルト教会ワンポイントアドバイス

「イタリア第二の工業地帯”トリノ”」
イタリア王国最初の首都として、優雅で上品な側面が取り上げられることの多いトリノ。実は”工業地帯”としての顔も持っています。特にイタリア車FIAT（フィアット）の大きな自動車工場があったことで有名で、現在工場跡地はショッピングモール「8 Gallery」になっています。誰でも立ち寄ることが出来るので、ご興味のある方は是非チェックしてみてください。

サント・ヴォルト教会観光での注意点

教会は上記以外の日時（土曜の午後や日曜午前）も開いていますが、ミサが行われている為、基本的にはそれ以外の日程で訪ねた方が安心です。外（敷地外）から見る分にはいつでも◎

まとめ

サント・ヴォルト教会は徒歩でトリノ観光をされる方はなかなか足を運ばないエリアかと思いますが、空港から市内へバスやタクシーで向かう方、パルコ・ドーラまでお出かけの方は、その大きな建物を目にする機会があるかと思います。とてもユニークな外観は、きっと興味をそそられるハズ！「あれ、ナニ!?」と思った方は是非、本記事を参考に見学に行ってみてください。