天井にご注目。ローマ、サン・二コラ・デイ・ロレネージ教会
サン・二コラ・デイ・ロレネージ教会に行ってきました!
ローマに住むフランス人たちのために建てられた「サン・ニコラ・デイ・ロレネージ教会」。ナヴォーナ広場の隣の美しい小広場に立つ可憐な教会の歴史や見どころを5つ厳選してご紹介します!
サン・二コラ・デイ・ロレネージ教会とは?行くべき理由ベスト3
- ローマにあるフランス人のための教会を見学できる点。
- ナヴォーナ広場とセットで見学しやすい点。
- 館内天井に広がる華やかなフレスコ画を楽しめる点。
「サン・二コラ・デイ・ロレネージ教会(Chiesa di San Nicola dei Lorenesi/キエーザ・ディ・サン・ニコラ・デイ・ロレネージ)」は、ローマの人気観光スポット、ナヴォ―ナ広場のすぐヨコにある教会。ローマに住むフランス人たちの為に建てられたもので、外観は他の教会に比べるとややシンプルな印象ですが、中に入ると華やかなフレスコ画の世界をたっぷりと味わうことが出来ます。
サン・二コラ・デイ・ロレネージ教会 押さえておくべき魅力とは?
目の前に広がるユニークな広場の風景
「フェボ広場(ラルゴ・フェボ/Largo Febo)」にあるサン・ニコラ・デイ・ロレネージ教会。人気観光名所、ナヴォーナ広場のすぐ横にあるにも関わらず、のんびりとした穏やかなムードが漂っていて、喧騒で疲れた心を癒してくれる存在です。教会の目の前に立つ、ツタに絡まれたユニークなホテル「ホテル ラファエル ルレ・エ・シャトー(Hotel Raphaël Relais & Châteaux)」も名物!
こじんまりとした外観
ドミティアヌス競技場 (Stadio di Domiziano,現在のナヴォーナ広場の位置にあった古代ローマ時代の競技場)の大理石をリサイクルしてつくった教会のファサード(正面口)。ロレーヌ公シャルル3世(Carlo III di Lorena)の指示で、1632年につくられたもので、扉上、右手にシャルル3世の紋章が刻まれています。
外観とは対照的!華やかな館内
シャルル3世によって、ローマに住むロレーヌ公国(現在のフランス,ロレーヌ地方周辺)の人たち(ロレネージ)の為につくられたサン・ニコラ・デイ・ロレネージ教会。建設を担当したのはロレーヌ出身のフランソワ・デジャルダン (François Desjardins)で、中央祭壇は、トレンティーノの聖ニコラウス(Nicola da Tolentino)に捧げられています。
中央祭壇で見る、トレンティーノの聖ニコラウス
中央祭壇を設計したのも、ロレーヌ出身の芸術家、フランソワ・ニコラ・ド・バー(François Nicolas de Bar)。祭壇画にはトレンティーノの聖ニコラウスと子供たち、囚人が描かれています。祭壇画上部のアプス(半月状の部分,前項写真ご参照)の彫刻に見える部分は、実はだまし絵。祭壇画との色彩のコントラストも見どころです。
華やかな天井画
サン・ニコラ・デイ・ロレネージ教会では、華やかな天井画も必見。クーポラ(丸天井)の内側や、そこからのびる中央通路の天井部分は、コッラード・ジャキント(Corrado Giaquinto)によって手掛けられました。写真でご紹介しているクーポラに描かれているのは、天国の様子。その周りの縁の部分には、枢要徳(カトリックにおける4つの美徳)にまつわる知恵、正義、勇気、節制を偶像化した人物たちが描かれています。
サン・二コラ・デイ・ロレネージ教会 是非食べてほしい逸品
Paccheri alla Amatriciana
「パッケリ・アッラ・アマトリチャーナ」は、ローマのあるラツィオ州のご当地ソース「アマトリチャーナ」と、ナポリのある南イタリアのご当地パスタ「パッケリ」をドッキングさせたもの。アマトリチャーナは通常ロングパスタと合わせることが多いのですが、旅行中はトマトソースが飛び跳ねたり小さい子に食べさせたりする際にちょっと面倒…。ショートパスタの代表格、パッケリならそれらを気にせず楽しめるので、オススメです。
サン・二コラ・デイ・ロレネージ教会ワンポイントアドバイス
ローマには5つ、フランスの教会があります。他の4つはサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会(San Luigi dei Francesi)トリニタ・デイ・モンティ教会(Trinita dei Monti)サンティーヴォ・デイ・ブレトニ教会(Sant’Ivo dei Bretoni)サンティ・クラウディオ・エ・アンドレア・デイ・ボルゴニョーニ教会(Santi Claudio e Andrea dei Borgognoni)。ご参考までに★
サン・二コラ・デイ・ロレネージ教会観光での注意点
- ミサは月曜から土曜は19時から、日曜は11時から行われます。
- 入場無料です。
- ミサはイタリア語の他、フランス語でも行われます。
サン・ニコラ・デイ・ロレネージ教会は開館時間が頻繁に変更となります。最新情報を知りたい方は、現地窓口や電話、HPなどで旅行に行く直前に確認しておきましょう。
まとめ
サン・ニコラ・デイ・ロレネージ教会は、かつて、ローマに住むフランス人(ロレーヌ人)たちの為につくられた教会。ですが、もちろんイタリア人でも参拝可能。私たち日本人(外国人観光客)でも気軽に立ち寄ることが出来ます。イタリア(ローマ)とフランスとのルーツを知ることが出来る点でも魅力的な観光スポット。是非機会があれば立ち寄ってみてください。
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