こんなに充実してて入場無料!ミラノ、ピレリ・ハンガー・ビコッカ
ピレリ・ハンガー・ビコッカに行ってきました!
ミラノの北東方面、地下鉄ポナーレ(Ponale)駅から10分ほど歩いた所にある「ピレリ・ハンガー・ビコッカ(ハンガー・ビコッカ美術館)」は、ミラノでは貴重な無料で楽しめちゃう現代美術館なんです。
ピレリ・ハンガー・ビコッカとは?絶対行くべき理由ベスト3
- 入場無料の美術館である点。
- 現代アートの真髄に触れられる点。
- 荒天時のアクティビティスポットとしても最適な点。
ミラノの北東方面にある「ビコッカ地区(Bicocca)」。ここにミラノの老舗タイヤメーカーのピレリ社(Pirelli)によって2004年に建設された「ピレリ・ハンガー・ビコッカ(Pirelli HangarBicocca)」は、無料で現代アートを楽しめちゃうお得なスポット。街の中心部からちょこっとだけ離れているので観光客も少なく、のんびり過ごすことが出来ます。
ピレリ・ハンガー・ビコッカ押さえておくべき魅力とは?
元工場を利用したカッコイイ建物
元々イタリアの大手車両メーカー、アンサルドブレダ(AnsaldoBreda)社の工場だった場所を利用してオープンしたピレリ・ハンガー・ビコッカ。さすが、鉄道や機関車などをつくっていた工場だけあって、約1500平方メートル(テニスコート約6面分)もの広大な敷地は、スケール感抜群!工場だった当時の面影も随所に見受けられ、展示物のみならず建物そのものにも魅力があります。
3つのセクションに分かれた館内
館内は手前から「Shed(小屋,元組み立て工場だった場所)」「Navate(身廊,教会の中央通路の呼び方のコト。元変圧器製造部門だった場所)」「Cubo(キューブ,元電気タービンのテスト工場だった場所)」の3つのセクションに分かれています。それぞれ天井の高さや趣が異なる点が見どころ。約1年交代で特別展示が行われており、それ以外に3つの常設展示(屋外に2つ、Navateに1つ)があります。
超巨大な現代アート
館内で最も有名な作品のひとつがNavateにあるドイツ人アーティスト、アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer)が手掛けた「Sette Palazzi Celesti (セッテ・パラッツィ・チェレスティ/七つの天空の宮殿)」です。日本ではまずお目にかかれないド迫力スケールの現代アート。ヘブライ語の書籍からインスピレーションを受けて作られたもので、7つ全ての塔に深い意味があります。
心躍る屋外の現代アート①
こちらは屋外に2つある常設展示のウチの1つ。ブラジル出身のアーティスト、オス・ジェメオス(Os Gemeos)の手掛けた「エフェメラル(Efêmero)」です。”束の間のもの”を意味するポルトガル語に由来する壁画。元電車の製造工場だったことも踏まえた、まるで夢の中の景色のような不思議な世界観は、ポップな色使いも相まって、かなり目を引く存在です。
心躍る屋外の現代アート②
こちらも屋外にある常設展示。イタリア人現代アーティストのファウスト・メロッティ(Fausto Melotti)が手掛けた「セクエンツァ(Sequenza)」です。”一連のもの”という意味が込められた作品。入口ゲートを抜けると真っ先に出迎えてくれる存在で、1981年に制作され2004年の美術館オープンの際にこの地にお引越ししてきました。
ピレリ・ハンガー・ビコッカ 是非食べてほしい逸品
Mi Casa Toasteria
「ミ・カーザ・トーステリア」は、ミラノに2店舗出店しているトースト専門店。”トースト専門店”は、数年前からイタリアの若者を中心にヒットしているレストラン業態のひとつで、オープンサンドやホットサンド、フルーツサンドなど、とにかく食パンを使ったメニューが豊富に取り揃えられています。おひとり様でも気軽に立ち寄れる雰囲気なので、一人旅の方にもオススメ。
ピレリ・ハンガー・ビコッカ ワンポイントアドバイス
「日本で楽しめる”アンゼルム・キーファー”」
ドイツ出身のアーティスト、アンゼルム・キーファーの作品は日本でも鑑賞することが出来ます。代表的なもののひとつが名古屋市美術館(愛知)にある「シベリアの王女」。縦約2.8メートル×横約5メートルの大きな絵画で、彼の作品の特徴である”鉛”が絵の中に取り入れられたユニークな一枚です。
ピレリ・ハンガー・ビコッカでの注意点
- 入場無料です。
- 木曜から日曜の10時半から20時半迄開いています。
- 入り口はキエーゼ通り沿いにあります。
入口はVia Chiese(ヴィア・キエーゼ/キエーゼ通り)とVia Sesto San Giovanni(ヴィア・セスト・サン・ジョヴァンニ/セスト・サン・ジョヴァンニ通り)の交差する辺りにあります。
まとめ
ちなみに、ピレリ・ハンガー・ビコッカへ地下鉄で向かう方は「ポナーレ駅(駅から徒歩約10分)」若しくは「セスト・マレッリ駅(Sesto Marelli,駅から徒歩約12分)」が便利。美術館の周辺は大学やショッピングセンターなどのある新興地区なので、ミラノのローカルな雰囲気を味わい方にもぴったりです。是非ご興味のある方は、足を延ばしてみてください。
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